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門下・門流史関係

11直人:2004/05/12(水) 20:06
Leoさん、こんばんは。

>そうしますと牧口氏が重須本門寺の信徒にならず、大石寺の信徒になったかという疑問が沸き
>ます。

 牧口氏は重須本門寺への入信を希望したようですが、重須の僧侶である早川一三師に「あな
たの考えは宗祖の教えとまったく無関係である」と云われて入信を断られたそうです。

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  北山本門寺の僧侶、故・早川達道師に聞いた話では、牧口は昭和二年ころに何度か北山
  本門寺を訪れ、創価教育と日蓮について自説をいろいろと話して、「本門寺の信徒になりた
  いといったが、あなたの考えは日蓮聖人の教えとは違う、といって帰ってもらった」というこ
  とであった。

  (「創価学会攻防史の研究」『福神』9号、P156、2004年)
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 早川師の「日蓮聖人の教えとは違う」という証言を裏づけるように、牧口氏は尋問調書にお
いて、

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  問 会員獲得の手段方法に就ては
  答 (中略)私の価値論をお寺に於て宣伝説教するわけには参りませんませんので私
  は矢張り在家の形で日蓮正宗の信仰理念に価値論を採り入れた処に私の価値論が
  ある訳で、此処に創価教育学会の特異性があるのであります。

  (『牧口常三郎全集』10巻、P188、2000年)
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  問 創価教育学会の信仰理念の依拠する処は日蓮正宗に相違なきや。
  答 (中略)創価教育学会其ものは前に申上た通り日蓮正宗の信仰に私の価値創造
  論を採入れた処の立派な一個の在家的信仰団体であります。

  (『牧口常三郎全集』10巻、P188、2000年)
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と述べてます。つまり、牧口氏は寺院という組織力を利用して自説(価値論)を広めようとし
たのであったわけで、本門戒壇之大御本尊への強い渇仰はなかったようです。私の記憶で
は本門戒壇之大御本尊を前面に出したのは戦後の戸田城聖会長だったと思います。

>この「真理」についてまた明日以降お伺いしたいと思います。

 これは特に血脈論を意識して書いたものです。創価学会は今日でこそ、

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  「日本国の一切衆生に法華経を信ぜしめて仏に成る血脈を継がしめん」(「生死一大
  事血脈抄」、御書一三三七㌻)と仰せのように、仏になる血脈は万人に開かれたもの
  であり、一部の人が独占するものではありません。

  (『教学の基礎』P205、2002年)
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と云うのですが、かつての創価学会は「貫首を通しての信心血脈」というようなことを云っ
ていました。こうした血脈論に対して日蓮宗は「生死一大事血脈抄」を依文として、そうし
た血脈論は間違っていると反論(『護持教報』)していたわけです。
 こうした教義解釈の日蓮宗化をさしたものです。「真理」というのは大袈裟かもしれませ
んが虚心坦懐に御文を拝して導かれる結論はひとつのはずです。そうしたことを云おうと
したものです。


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