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御本尊のご開眼について

50顕正居士:2005/05/21(土) 08:58:53
優陀那日輝師は『妙宗本尊弁』に「道樹の応仏と報土の報仏」の関係を論じ、

「然るに若し深く之を原ぬれば、本有の一仏流れて衆生と為り、迷従り悟に向ひ、因従り果に至る。乃至
道樹にして本有の法界に帰入す。隔異の色心始て滅するを以ての故也。已に帰入すと雖も、更に復た
智散じ身分て、果従り因に入り、悟従り迷に入り、理即の衆生と為る。進んで亦果に向ひ番番止まらず。
故に知ぬ、報土の報身常に生死に入り、番番成道す。報仏の知見に約すれば、則ち始覚も始覚に非ず、
始成も始成に非ず、久遠劫従り来た其の幾百千万番の成道なるを計る可からざる也」といい、ゆえに

「後番初番に異ならず。初番後番に異ならず。理等しく事等しく智等しく用等し。故に迹仏の三身、本仏の
三身と異ならず。迹を開するに即ち本也」と丈六の釈尊そのまま本仏であるとし、

「若し釈迦の本身は則ち報土に於て尊特の身を以て成道す、是を舎那仏と為す。迹身は則ち同居に於て
丈六の身を以て成道す、是を釈迦仏と為す」ならば三身の無始無終の義は成じないと述べている。
http://kindai.ndl.go.jp/cgi-bin/img/BIImgFrame.cgi?JP_NUM=40049311&VOL_NUM=00000&KOMA=14&ITYPE=0

伝教大師は『顕戒論』の巻頭に「稽首十方常寂光 常住内証三身仏 実報方便同居土 大悲示現大日尊 
稽首十方真如性 妙法一乗真実教」という。三身常住の本有の一仏とは三世諸仏の内証であり、報土の
報仏、直ちにこれと同一ではないと解せる。
3年前に報恩抄を送った浄顕房に対機の説を述べるとは考えられない。しかし本尊問答抄の後半は真言
批判である。わたしは行学日朝師の解釈が適切であると考えます。本尊抄も報恩抄も大曼荼羅即本門の
教主を示すのに対して、問答抄は首題本尊を述べる、中尊を仏とする義はないことを決しているとおもう。
三抄の間に矛盾はない。多宝仏と並坐する釈迦仏以外に久成の本仏は存在しない。中尊は仏ではなく法
であるが、それは宝塔自体であり、二仏この中に並坐し、二仏を全く離れない法である。中尊を仏と解する
と塔中の釈迦仏以外に久成本仏が存在することになり、毘盧遮那報身、釈迦応身の思想に戻ってしまう。
ゆえにこの抄の内容は真言宗や台密と関係があるが、対機の説ではなく、逆に重大な教説であるとおもう。


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