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ラーメン二郎コピペ

176匿名さん:2009/11/04(水) 08:52:04
いつもの次郎でいつもの大豚w。いつものように、サクっと完食。
そして、サっと机を拭いて丼をカウンターにあげる。
ほかの2人もほぼ同時に完食したようだ。ゴトリと3つの丼がカウンターの上に上げられた。
だが1人だけ、圧倒的に食すのが遅れている男がいる。
(む・・・・遅いな。)
ほかの2人にちらりと目線をやると、やはり私と同じようにその男の遅れを気にしているようだった。
そして、1分後。まだ男は完食していない。張り詰めた空気の中、やや怒りを含んだ声が聞こえた。
「この遅れ、ギルティ・・・。」
まだ食べ続けている男に向かって、隣に座っていた若者が放った言葉だ。
それと同時に周囲の客たちも一斉に男を指差してギルティコールを行った。
「ギルティ・・・」「ギルティ・・・」「ギルティ・・・」
だが、そんなことなど気にしないかのように男は淡々とマイペースを保ったまま
食べ続けていた。そして、フーっと一息つくと、まだ食べ途中にもかかわらず箸を置いた。
その顔にはまがまがしいほどの自信と、にやりと不気味な笑みが浮かんでいた。
「ククク・・・。ギルティ・・・か。どうやらこの店にはヒヨッコどもしかいないようだな。」
「な、なんだと!ロット乱しの罪人のくせに・・・」
「愚か者どもが!まだわからんのか!特にお前達3人!」
俺を含む完食者3人はびくっとした。
「お前達はただ早く食べることこそが二郎だと考えているのだろう。そしてそれがロット・・・、
ひいては店の秩序。いや、全宇宙の純然たる因果律を守ることにつながると。
だが、それがはたして本当のロットリズムというべきものなのか・・・。ただ早く食うだけなら豚だ。
お前達はただの豚だ。真の完食のタイミングこそ無二の一瞬。その刹那は
全宇宙に輝く二郎の息づかいを感じ取り初めて知ることができるのだ。」
俺たちは唖然とした。そうだったのだ。この男の言うとおりだ。二郎で一番難しいのは
完食のタイミング。うちひしがれた俺たちに向かってその男は言葉を続けた。
「私は『ロットウィザード』、名前は・・・。」
「お客さん!もう食べないの!食べないなら丼下げちゃうよ!?」
店員に怒られたその男は慌てて二郎を食い始めたのだが、どうやら
もともと食べるのが遅かっただけらしい。しかも完食できずにしょぼくれて帰っていった。


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