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日本企業の生き残り作戦

253凡人:2016/02/09(火) 09:07:08 ID:17z.r60U0
■「内弁慶」のガリバー
 そんな3世に与えられた課題は、カップヌードルなどを「100年ブランド」にすることだけではない。日清食品にとって、積年の問題が徳隆を待ち受けている。

 7月中旬、日清食品の東京本社に近い東京・西新宿の高級ホテル。カメラがずらりと並ぶ記者会見場へ、徳隆、そして父親でHD社長の宏基らが入ってきた。フラッシュの先には、プロテニスプレーヤーの錦織圭。日清食品が錦織との所属契約更新をお披露目する晴れ舞台だった。

安藤徳隆氏は、「マンチェスター・ユナイテッド」の選手をパッケージに使用した商品なども手掛けてきた」

 日清食品は錦織の長年のスポンサー。2008年ごろに錦織がケガに悩んでいたときも支えてきたが、今や錦織は世界屈指のプレーヤーに育ち、日清食品にとって代わりたい企業は少なくない。

 今回の契約期間は2020年12月末までで、その間、錦織は日清食品の所属選手であり続ける。5年以上という長期の所属契約を結んだ結果に、満足だったのだろう。HD社長の宏基は会見中、錦織との契約更新に顔をほころばせた。

 「日清は『HUNGRY TO WIN(世界に、食ってかかれ)』というスローガンを掲げているが、錦織選手が最高のポジションで戦ってくれていることを誇りと感じている」

 世界に、食ってかかれ。宏基が口にした日清食品のスローガンは、すぐそばの息子の徳隆に向けて発しているかのようにも聞こえる。日清食品は、国内では圧倒的に強い「即席めんのガリバー」とはいえ、海外市場の開拓には大きく出遅れている。そんな内弁慶の体質の改革こそ、徳隆が引き継ぐ大きな課題なのだ。

■「チーム錦織」まるごと
 英調査会社ユーロモニターによると、国内の即席めん市場で、日清食品のシェアは50%近く。断トツの存在だ。「マルちゃん」ブランドで知られる2位の東洋水産(シェア20.6%)、「サッポロ一番」が有名な3位のサンヨー食品(14.6%)を大きく引き離す。

 ところが、海外で存在感は意外と薄い。世界消費量の半分を占めるという中国市場では、世界最大の即席めんメーカーである台湾・康師傳(カンシーフ)と資本提携するサンヨー食品が強い。

錦織圭選手との所属契約更新で、海外市場での知名度アップを目指す(記念品を手渡す安藤徳隆氏=左、7月、東京都新宿区)

 一方、最大のライバルといえる東洋水産は北米やメキシコなどの市場開拓で先行する。米国では「マルちゃん」の知名度は高く、東洋水産のシェアは43.6%。対する日清食品は23.6%にとどまっており、首位の座からはほど遠い。

 実は、錦織との契約更新を機に、日清食品はコーチを含む「チーム錦織」をまるごと支えるようになった。マイケル・チャンらコーチたちが身につけるアイテムに至るまで、「NISSIN」のロゴが光る。そうした力の入れように対し、業界内では、こんな見方がささやかれている。

 「日清食品はグローバル戦略に焦りが見える。錦織選手が活躍すれば、『NISSIN』のブランドが世界中で踊る。今回の契約更新は、最重要事項だったのだろう」

 事実、日清食品HDの海外戦略は苦しんでいる。2015年3月期の海外売上高は828億円となり、前期から12%増えたが、肝心の利益が振るわない。

 日本勢や台湾勢などとの競争が激しいアジア市場で苦戦し、営業利益は同横ばいの16億円にとどまった。売上高営業利益率は2014年3月期の2.2%から1.9%に悪化した。
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