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日本企業の生き残り作戦

207凡人:2013/11/16(土) 08:57:45 ID:bwiS95oU0
インドでシェアを獲る(1) 日本の経営は非効率? 「インドから見た日本」に目を向けよう
2013/11/15

シグマクシス プリンシパル 大和 倫之 氏

 新興国が耳目を集める中、どのような目標に向けて、どのようなアプローチで一歩を踏み出したらいいのか――。インドでシェアを獲るための絶対法則・手法といえるものは存在しないだけに、日本企業の迷いは尽きない。

 新興国の中でもとりわけ複雑で多様性に富むインド市場への参入に当たっては、これまでとは価値基準や商習慣、文化が異なることを明確に意識して臨む必要がある。そして、そうした違いを真に理解するためには、「日本から見たインド」だけでなく「インドから見た日本」にも目を向けることが欠かせない。インド・新興国での第一歩は、従来の日本起点の経営から、現地起点の経営に視点を転換することから始まるともいえる。

 先日、「企業価値創造に向けたインド市場戦略」と題したセミナーを行ったが(概要はこちら)、このとき共に講師を務めた2人のインド人プロフェッショナルとは、多くの日系企業のインド進出や現地事業の成長支援で協業してきた。インド人は生来の議論好きでもある。そこで今回は、そんな彼らプロフェッショナルや現地インドの経営者とのやりとりから浮かび上がってくる、「インドから見た日本」の姿を紹介したい。

 *「石橋をたたき続けて渡れない」日本人

 日印混成のチームメンバーと現地コンサルタントの手作りカレーの昼食をとっていたある時、私はインドの大手プロフェッショナル・ファーム、Kochhar Business Servicesのマネージングコンサルタントで、私の相方であるManish Vig氏からからこんな指摘を受けた。「日本企業の製品・サービスは高品質・高性能なのに、なぜ企業経営はこんなにも非効率なのか?」

 財閥系から家族経営にいたるまでインド各地で数多くの企業を訪問し、仕事の進め方や生産設備の状況、従業員一人ひとりの動き方を見てきた私は、なぜ日本企業がそんな指摘を受けるのか、と初めはいぶかしく思った。だがよく聞いてみると、指摘のポイントは、日本企業が市場に臨む姿勢や対応するスピード感にあった。必要以上に周到な準備を行う一方で、必要なタイミングでの判断ができていない、というのだ。

 確かに私も、インド・新興国市場への参入を目指す企業からの問い合わせを数多くいただくが、それはたいてい次のようなものだ。「当社が対象とする市場の規模と成長性、主要プレーヤーと各社の主要製品・サービスと市場シェア等について、一通りまとまった資料はないか?」。あるいは、「現地法人、支店、駐在員事務所のいずれの形態で進出すべきか、それぞれのメリット・デメリットを整理したもの、また必要な手続き・費用・リードタイムをまとめた資料はないか?」。そしてほぼ確実に、「新たに情報を集めてもらう必要はない。既存の資料で構わないので、分けてほしい」といった一言が添えられる。

 着手点として、何らかの資料探索から始めるのは一般的ではあるし、少なくとも検討の任を負った担当者がまず手をつけるのはここだろう。しかし、このアプローチに危うさが潜んでいることに、どれだけの企業が気づいているだろうか。
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