したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

日本企業の生き残り作戦

143凡人:2012/01/31(火) 15:34:58
郊外大型店、淘汰の波 新生北関東 流通業の最前線(1)
増床・小型化…活路探る 2012/1/31 6:10

 ヤマダ電機、ベイシア、ケーズホールディングス、コジマ――。北関東3県は全国に展開する有力流通業を次々と生み出してきた。少子高齢化や郊外型大規模店の飽和で経営環境が急速に変わるいま、各社はどこに活路を見いだそうとしているのか。今後の成長に向けたカギを探る。

大型パチンコ店が中核テナントのガーデン前橋は2階フロアが空いたまま

 「商業施設として恥ずかしい」。店舗面積2万平方メートルの郊外型ショッピングセンター(SC)「ガーデン前橋」(前橋市)の責任者は肩を落とす。もうすぐ開業から3年を迎えるが、テナント集めが難航しており、売り場の4割は空いている。2階で営業するのは子ども向けのプレイルームだけで、周りにはがらんとした薄暗い空間が広がる。昨年閉鎖したフードコートは看板も撤去せずに放置したままだ。

 苦肉の策で導入した中核テナントは北関東最大級のパチンコ店。大型SCとしては異例のテナント構成だが、「パチンコの客は商業ゾーンをほとんど利用しない」(同)状態。3月に大型ディスカウント店「ドン・キホーテ」が出店するが、売り場をすべて埋めるには至らない。

■周囲10キロに4店

 苦戦する最大の理由は周辺商業施設との競合だ。周囲10キロメートルに売り場面積5万平方メートル級の大型施設が4カ所ひしめく。前橋市内のある大型施設運営者は「テナントが施設を選別する時代に入った」と淘汰の危機を実感している。

 店舗の飽和感が強まっているのは栃木、茨城両県も共通だ。3県の大型小売店の合計売り場面積は2010年まで右肩上がりが続いたが、景気悪化で消費者の所得が落ち込み、販売額は08年をピークに減少に転じた。

 縮小市場でもライバルとの我慢比べに負けじと各社は強気の姿勢を貫く。既存施設を増床したり、地域密着の新店などで勝負をかける。

 ユニーが運営するけやきウォーク前橋(前橋市)は今春、群馬の大規模SCとしては初の増床に踏み切り家電量販のケーズデンキを誘致する。「周辺との激しい競争のなか、幅広い分野の店を誘致して勝ち残る」(同施設)と積極策に出た。

 イオンモール水戸内原(水戸市)は約400台分の駐車場を撤去し、新棟を設ける方向で検討中。実現すれば北関東で最大級のSCに生まれ変わる。「周辺にも続々と新しいSCができるなか、施設の魅力を上げる」(同店)のが狙いだ。

 福田屋百貨店(宇都宮市)は昨秋、商業施設のインターパークショッピングスタジアム(同市)を大幅に改装した。栃木最大級の売り場を持つユニクロなど有力テナントを誘致。昨年全線開通した北関東自動車道のインターチェンジへの近さを生かして広域からの集客を目指す。

 SCや総合スーパーが規模拡大やテナントの拡充を進める一方、郊外に大規模店を出し、広域からの集客で成長してきた専門店各社は地域密着の小型店の展開に新たな活路を見いだそうとしている。

■3万人都市に的

 「アクセルを踏み込むときが来た」。ヤマダ電機の山田昇会長が本格展開を明言するのが、売り場面積990平方メートル程度と従来郊外店の3分の1の小型店だ。これまでの出店は商圏人口20万人以上の地域だったが、新型店は3万人の地方都市にも出す。売れ筋商品に絞り込んで売り場を作り、4月から1年間で全国200店を出店する。

 ベイシアは13年から6年ぶりに小型スーパー「ベイシアマート」の出店を再開する方向で検討に入った。11年に実験店を出し、食品の品ぞろえを強化して販売状況を検証中。コンビニエンスストア4軒分と小規模のため「まちなかでも出店候補地が見つけやすい」(土屋嘉雄会長)と市街地開拓に意欲をみせる。

 家電量販のコジマは郊外・道路沿いで店舗網を広げてきた。近年は首都圏を中心とする都市部の住宅地に出店し、地域密着を重視する。

 施設の飽和や長引く節約志向のなか、郊外型大規模店一本やりの成長モデルは転換点を迎えている。各社は増床・改築による既存施設のテコ入れや、消費者のニーズに応じた立地や規模の新規出店など創意工夫が問われることになりそうだ。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板