アメリカンフットボールの醍醐味を十分に味わせてくれる名勝負をテレビ中継で満喫。スーパーボールのチャンピオンを目指し、プレイオフが行われているが、昨日1月10日ラムの本拠地セントルイスでラムとキャロライナ・パンサー戦があった。第1と第2クワォーターは見逃し、第3クワォーターから観戦。最終クワォーターに入ってもラムは冴えない。ここまでずっとパンサーのデフェンスに押され、ラムはなかなか得点できない。12対23で11点の差をつけられ、試合終了まで3分を残すまでになって、敗戦確実ムード一色。ラムのファンとしてはさっさと諦めてチャンネルを変え気分転換したほうが良さそうである。ところがである。ラムに攻撃権があり、エースのラニングバッグ・マーシャル・フォークがサックされそうになったクワォーターバック・バルガーから投げられた苦肉の送球をアクロバットキャッチし、ミドルフィールドまでボールを運ぶ。観客は沸き、ラムチームが勢いずく。クワォーターバックがファークにボールを集め、数回のトライの後フォークがゴールに走りこみ待望の6得点。そこから2点のエキストラポイントを決めて、3点差に詰め寄る。でも残された時間は数分。そこで成功率の高くないワンサイドキックを試み、何と相手に攻撃権を与えずして、攻撃権を奪い取る。ワイドレシーバーの果敢なキャッチにより、数回の試みでフィールド圏にボールを持ち込む。ゲーム終了にあと数セカンドと迫る。キッカーが期待どおり、フィールドゴールを決めてとうとう同点になり、正規の試合終了。観衆が沸き返る。最初に何点でもいいから得点したチームが勝つオーバータイムに入っても、目を全く離せないシーソーゲームを展開。パンサーがコイントスで最初に攻撃権をえて、やっとのことでフィールドゴール圏にボールを持ち込み、あとはキッカー次第。この試合ですでに数回フィールドゴールを決めているので、期待は高い。40ヤードからキッカーが蹴ったボールは完璧。ゴールポストのど真ん中を割って入る。ラムの負けが決まったと思ったのも束の間、パンサーチームは主審から時間遅れの反則をとられ、5ヤードバックのぺナルティーで再トライ。結局45ヤードからのフィールドゴールになり、ボールは右にわずかに外れ失敗。観客はまたまた大いに沸く。今度はラムに攻撃権が移り、数回のファーストダウンを決め、フィールドゴール圏に持ち込む。距離は53ヤード、その距離だと60パーセントの成功率を誇るキッカーだけに、自信がある。観客が息を飲む中、キッカーの蹴ったボールはゴールのど真ん中に直進。ラムの勝利だと思うや、なんとワンヤード足らずでゴールに届かず。今度はパンサー側が両手を上げて喜ぶ。第2オーバータイムになると、攻撃権を奪い返したパンサーは、今まで見せなかったラムのデフェンスにてこずり、ボールがなかなか前に進まない。パンサーのクウォーターバックを重要な場面で数回サック。パンサーはサードダウンからのコンバージョンに失敗、パントでラムに攻撃権を渡す。ラムチームはワイドレシーバーの活躍で、数回のファーストダウン決め、ミドルフィールドまで攻撃を進める。あと10数ヤード進めばキッカーのフィールドゴール安全圏に入る。ところが何とクウォーターバックが投げたボールが、相手のアクロバットキャッチによってインターセプトされる。またまたパンサーに攻撃権が移る。ラム・デフェンスのもうひとふんばり。だがその祈りも叶わず、相手クウォーターバックの投げたボールはワイドレシーバーに上手く捕球され、タックルをかわし、一気にゴールまで駆け抜ける。ラムの負けである。ラムを応援していたので結果は残念。でも試合そのものは後半から全く目を離せない最高のゲーム。観戦した数多くのアメリカフットボールゲームの中でも、屈指のエキサイティングなゲームだった。 (This game was one of the wildest, most thrilling finishes in NFL history, and sent the sellout crowd home in stunned silence at the Rams' first playoff loss in the deafening dome.)