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犯罪被害者の報道について
1
:
KM
:2004/09/21(火) 12:21
犯罪加害者の実名・匿名等を含めた情報開示についての議論は割と見かけます。
ところで、被害者側についての報道の在り方について、皆さんどう考えていらっしゃいますか?
あるいは、情報の受け手として、被害者の情報をどこまで求められますか?
また被害者の実名が出される場合とそうでない場合の違いについて、報道機関には何かしら規定と言うか規約などがあるのでしょうか?
ご意見、詳しい方などいらしたら是非教えてください。
私自身は、性別・年齢・職業、また加害者側との関係等、事件背景と関連する事柄はやはり知りたいのですが、
実名や写真などはその目的のためとしても不要だと考えています。
社会的立場のある人等の場合は別として、一般の人が被害に遭われた場合は仮名などの匿名の報道がされれば良いのに…と思っています。
また実名での報道が、時により二次的な精神的苦痛を被害者や遺族に与えていることも考えると、強くそのように思っています。
15
:
NAG
:2004/09/23(木) 00:29
>特殊な例をだされて一般的に当てはまる(はずの?)権利をどうこういわれても説得力ないです。
>それともテレビのワイドショウにとりあげらた事件の被害者だけが主張できる
>権利ですか「被害者の権利は」。
その特殊な例というのがまさに被害者の権利が侵害されていると考えられる例であるから
それについて語っているのではないでしょうか。ワイドショーなどで興味本位にとらえられたり、
プライバシーを侵害されるのを防ぐということこそが被害者の権利を守ることになります。
ですからあなたのおっしゃるように被害者の権利とはプライバシーの権利とほぼ同じといっても
いいと思います。
>プライバシー権と同じなら救済方法はありますよ。前も書きましたが。
それが十分に機能しているとは思えないから問題にしているのだと思います。
事件が起きたばかりでまだ混乱しているであろう被害者側に、あらゆるメディアに対し
内容をチェックして問題があれば差し止め請求を行うように求めるのは無理があります。
損害賠償も同じです。慰謝料をもらえば済むという問題ではありませんし、
マスコミを訴えて十分報われた例はほとんどないように思われます。
マスコミは報道の自由という大義名分があり、他の面でも一般市民より
はるかに力があるためだと思います(偏見でしょうか?)
被害者が第一に求める謝罪をすることはほとんどありませんよね。
「見解の相違があった。迷惑をかけたとしたら申し訳ない」というような言葉を
謝罪とみなすのであれば別ですが。
16
:
匿名
:2004/09/23(木) 01:38
>反論の体を成していないのではありませんか
極論には極論をもって接したまでです。例外から一般論は引き出せない。
やはり「ヒステリー」ですよ。(国家的利益、事件に至った経緯、世論を無視し、「家族を助けろ」
「自衛隊撤退」と絶叫していたどこかの家族と一緒です)
自ら記者会見を開く被害者、手記を出す被害者もいる。暴露されることを許容していると考える
こともできる。
>被害者の権利というのは、ズバリ「人権」そのものなんではないですか
「質問に質問をもってこたえる」とはまさにこのこと。
人権といってもたくさんあって、どれも同じような保護があたえられるわけではないということは
ご存知ですか。せめて数ある人権のなかでどの権利に近いとか、この権利に似ているとか
ありませんか。
>プライバシーの権利とほぼ同じといってもいいと思います。
いいましたね。なら救済方法はありますよ。なんどもいいますが。
ただ、差し止めもでも損害賠償でも、慰謝料とっても満足しないのですよね。
では「どうするのか」ということで「その権利とやらは被害者になる前から
主張できるのか」と聞いていたのです。無理ですよね。
いっそ「犯罪の被害者にならない権利」でも作りますか。そうすれば究極の被害者の権利保護になりますね。
現実プライバシー権だって基本的に事後的権利です。
それと同じような権利といいながら、事後的権利では解決にならないといっているのですか?矛盾してますよ。
表現の自由は憲法上明確に保障されている。保護も手厚い。報道の自由も「尊重」する
と裁判所はいっている。それなのになぜ「被害者の権利」はこれだけ議論されても権利として
認められていないのか。
それはまだ「権利の内実」が不透明であることが第一。また既存の救済方法が機能していることがある。
さらに認めると、表現の自由に対する萎縮効果が大きいという点があります。
(書く前から被害者を思いやって書いている記者・ジャーナリストはいない)
既存の救済方法、つまり損害賠償、事前差し止めがあるという点は大きいと思います。
つまりそれで「被害者の権利」は救済はできるということです。それでは不十分というなら
さっきの「犯罪の被害者にならない権利」しかありませんよ。
報道は自由にさせておいて、へたなこと書くとあとで訴えられるという一種の「脅し」
で報道の自主規制をうながす。これでバランスが取れていると思いますが。
こんご↑の方々のような意見が体勢を占めるようになれば
「被害者の権利」ががっちり守られ、妙なボカシや疑問点ばかりのニュースを
イヤというほど見聞きすることになるのでしょう。楽しみですね。
17
:
特命希望
:2004/09/23(木) 01:46
>匿名さん
もう少し冷静に、単純に考えて見ましょう。
誰もあなたの意見に真っ向から反対し、いきり立っているわけではないですよ。
>私自身はどんな細かい事実でも知りたいと思う。そしてそう思うことが普通だと思う。
私もそう思いますよ。だから無限回廊にも来ています。
>そうした「知る権利」にこたえるのが報道のはずで、報道機関はできるだけ多くの
情報を提供して当然ではないですか。
うむ。ここが難しいところですよね。この文によると、つまり被害者のプライバシー保護よりも、あなたの「知る権利」の方が優先ということになる。
>無論、報道する必要のないこと、すべきでないことは
双方にある。それをどうするかは報道する側の視点(編集)の問題でしょう。
その通りですよ。私は、その視点(編集)が信用できない。
アイキャッチの為の報道操作を感じる。
と言っているのです。
これは例ですが、
「知る権利」という名分の基に、何が何でも知りたいんだ!と主張するのは駄々っ子と同じではないですか。
欲しがる子供に、ごてごてと色を塗って味を付けた甘そうに見えるお菓子を製造して売りつけているのが、ある一部の報道だ。
というように見えてしまうんです。
「被害者の保護(プライバシー)」に関しては、
あなたが被害者になった場合のことを考えてみてくださいね。
そして「特殊な事例」なんて、被害者にとってはひとつもないんです。
18
:
えふ
:2004/09/23(木) 07:37
そういえば佐世保の事件で、被害者のお父様が
「自分は報道に携る仕事をしているので、記者会見などで答えるべきだと理解
しているが、いざ自分がこういう状況に置かれると答えたくない、そっとして
おいてほしいという気持ちもある」
というような感じの事を事件直後の会見で言っておられましたね。(言葉は正確ではないですが)
どんな事件報道でも結局は「配慮」の問題なのかも知れませんね。類似した
事件が頻発していれば「どの事件か分かりやすくする」呼称は必要かも知れないですが、
ゴシップ誌の見だしのようなどぎついものはちょっとうんざりです。
19
:
ろった
:2004/09/23(木) 13:14
ウム、なかなか難しいですね。
報道は早さも命っていう部分もあるかと思いますが、被害者の実名を
出したことによってなにか事件についての人間関係、情報が警察などに寄せられる
こともあるかもしれません。ですからその事件事件で性質の異なった対応が
必要になると思います。被害者実名報道で遺族が助けられる場合もあるだろうし、
そっとしておいてほしいのに何回も何回も電話や取材に来られたのでは
たまったものではない、という場合もあるでしょう。
ハッキリした事実があり事件は解決したという時点で断っているのに取材の申し込みなどを
するのは本人が嫌だと言っているのでしないほうがよろしいと思います。
(勝手に被害者や遺族のことをいろいろと書きたてるのは。)
しかし「自分は被害者の家族だ!悪いことをしたのは先方のほうなのに、なぜ
私達の職業、生い立ちまでしらべて報道するのか!!」という場合は
週刊誌などが書き立てる疑惑的なものは担当の記者、編集長、社の方針
によると思いますが、私見では被害者遺族も事件に関与していて確実な
証拠などが固まってからならよいだろうと思います。そういう世論に
よって警察が動いて事件が解決したというのもあるのではないでしょうか
。(よくはわかりませんが)しかしその週刊誌などがなくても警察はそこまで掴んでいたのかどうかは
分からないと思います。
桶川ストーカー事件は、フォーカスの記者が被害者の友人、家族からの
情報を得て警察よりも早く犯人を発見したということになっています。
(たぶん、そうだったのかな?)これが事実ならそういう一例もありますので。
確かこの時も記者は家族へ何回は取材を申し込んでいてやっと許された
はずです。この事件なら取材はしないほうがいい、この事件ならしたほうがいい
といった基準になるような都合のいいものは存在しないと思います。
やはり担当記者、編集長の判断に頼るしかないといったところが現実では
ないでしょうか。
20
:
KM
:2004/09/23(木) 16:14
>>18
えふさん。
私も、ご遺族の葛藤を抱えたこの言葉が、被害者報道の現実の問題だと思いました。
娘さんを突如失った悲しみと絶望の中、連日TVや新聞・雑誌の各媒体で我が子の名前が連呼されるのはどんな気持ちだろうか、と。
被害者や被害者家族は、ある日突然に特殊な立場(犯罪被害者)に立たされたうえに、『知る権利』や『表現の自由』の下、世間に実名や顔写真を公表されるんです。
これを「当然のことだ」「仕方ないことだ」と言える人もいるかもしれないけど、
私は実名で報道する利益が、その被害者の苦悩を納得させうるだけのものがあるのかな?と疑問を持ったんです。
事件発生後、加害者に関しては少年や心神耗弱の場合には匿名で報道されます。
また犯人と断定されたわけでないとして『被疑者』『容疑者』『被告人』と、その都度加害者側の立場について配慮をした報道をしているのが現状ですよね(この問題の議論は置いときますが)。
でも被害者って、あんまりそこまで気を使われていないというか…
結構、事件に関係あるかどうか疑わしい範囲まで晒されてしまうものだな…と思って。
そういう意味では実名・匿名云々というより、加害者・被害者の扱われ方のバランスに疑問を感じているのかもしれませんが。
自分でスレッド立てといてなんですが、難しいですね…。
21
:
tomokun
:2004/09/23(木) 19:45
>>16
ちょっと主題にそれますが、匿名さんに聞きたいことがあります。
マスコミは「知る権利」を主張して犯罪被害者のプライバシーにまで踏み込
んでいますが、では少年加害者の報道についてはどうお考えでしょうか。
私には「山口母子殺人事件」の遺族である本村さんの発言が忘れられません。
以下は雑誌「正論」の本村さんのコメントの抜粋です。
「マスコミの報道について私がどうこう言う立場ではないのですが、
ただ、被害者となってわかったのが、被害者に全然許可なく名前が
出たり、写真が出たりすることです。まずそれが問題だと思いまし
た。そして少年法六一条と絡んでくるかもしれないんですけど、報
道する人がどうして少年の名前を実名で報道してはいけないのかと
いうのを全く考えずに匿名にしていた点です。実名報道が人権侵害
になるのか、少年の家庭を崩壊させてしまうのかといったことを、
マスコミの方が全然考えてなくて、六一条があるから匿名にしてい
るという安易な姿勢がすごいショックでした。「被害者が実名で流
せるのに、どうして少年だけは匿名になっちゃうんですか」って聞
いて、マスコミの誰も答えられなかった。実名で流して過去に少年
の更生に支障を来したことがあるのか、具体的に名前を出したこと
で人権侵害が起きてしまったのでしょうか。
私はシンナーを吸ったり、けんかしたりとか、そんなことで実名を
出せなんていってるわけじゃなくて、人を殺して逆送致されるよう
な事件に関してまで匿名にする意味というのを知りたかったんです
ね。それをマスコミの方が考えていない。それが少年事件の場合の
報道の問題点ではないかと思います。
結局、事件の真相が伝わらなければ、死んだ人間は浮かばれないと
思うし、犯罪の事実をきちんと伝えないと、それに付随する法の問
題だとか、処罰の問題とかも語れないと思うんですよね。ですから
私の事件に関しては、私が妻と娘に関してはすべて責任とるから、
向こうのお母さんの許可も得てるから、私の事件に関しては被害者
の意志として、遺族の意志としてすべて流してほしいといったわけ
です」
原文
http://www.sankei.co.jp/pr/seiron/koukoku/2000/ronbun/06-r3.html
匿名さんがマスコミ関係の方かどうかは知りません。ただ、
>>20
でKMさんが言
われるように、加害者と被害者の扱われ方のバランスに問題があるのは確かです
よね。現状では被害者の名前等を出してはいけないという法律はないので、一部
のマスコミが興味本位で事件を書き立てることを抑えることができません。報道
する側の人間の倫理感に頼るしかないという現状は嘆かわしいかぎりです。
22
:
匿名
:2004/09/26(日) 10:31
マスコミは「報道」が仕事。少年法の理念を具体化するのは「国」の仕事。
マスコミも私企業なので法令を遵守するのは当然。
「どうして少年だけは匿名になっちゃうんですか」ときかれたら「法律があるから」
というしかない。法令を遵守するのは別に「安易な姿勢」ではないと思います。
報道側が答えられないのは当然で、この質問は法律を作った国に対し、ぶつける
べきでした。交通ルールを守っている人に「どうして守っているのですか」と聞いて
いるようなもんです。「それがきまりだから」ではないですか。
>報道する人がどうして少年の名前を実名で報道してはいけないのかと
いうのを全く考えずに匿名にしていた点です。
報道各社も少年法については「考えて」いると思いますよ。
有識者が紙面で少年法の問題点を挙げたり、少年法を考える連載をしたり。
ただ、それと実際に「報道」する場合では別の話。その場合は粛々と法を遵守
しないといけません。それを「何も考えていない」ととるのはちょっと違うと
思います。
>人を殺して逆送致されるような事件に関してまで匿名にする意味というのを知りたかったんです
これもそういう決まりだからですね。質問する先を違えている。国に聞くしかない。
少年法に問題は多いかもしれないが、やはり「少年の保護」は必要。
それは精神の未成熟な少年は罰するより健全な発達のほうが必要だからです。
そのためには「報道規制」も必要。マスコミもそれを(一応)是とし法を遵守している。
こうするとまた「被害者はどうなってもいのか」と言われそうですが、被害者、被害者の
遺族が味わった「精神的苦痛」や「経済的ダメージ」は別途損害賠償で、マスコミでも
加害者でも訴えればいい。それがいまの「加害者」と「被害者」の利益均衡です。
23
:
あ
:2004/09/26(日) 13:35
加害者が何ほざいてんの?
24
:
人権
:2004/09/27(月) 18:41
>交通ルールを守っている人に「どうして守っているのですか」と聞いて
いるようなもんです。「それがきまりだから」ではないですか。
確かに「きまりだから」というのもあるでしょうが、何よりもそうすることが
お互いの利益になるからでしょう。守らなければ命さえ失いかねない、
他人の命をも奪ってしまいかねないからこそ守ろうとするのだと思います。
一方少年法の場合は加害少年及びマスコミの利益にはなるかも
知れませんが、被害者にとっては得るものが乏しい。
>被害者、被害者の
遺族が味わった「精神的苦痛」や「経済的ダメージ」は別途損害賠償で、マスコミでも
加害者でも訴えればいい。それがいまの「加害者」と「被害者」の利益均衡です。
訴えるにはそれ相応のお金が必要です。ただではできない。経済的にも既に多大の
ダメージを受けている被害者が訴訟を起こすことは容易ではないでしょう。
非行少年に対するのとは異なり、公的援助など無きに等しい。
場合によっては訴訟を起こすために借金までしなければならないこともあり
ます。勝訴しても相手側が誠実に支払うとは限らない。むしろ色々と言い訳を
して払わない場合も多いのが現状でしょう。
「国に聞け」と仰っていますが、お上の決めたことが必ずしも正しいとは
限らないのでは?それとも「正しい正しくないは関係ない、そう決まっている
からそうすべきだ」という御考えなのでしょうか。
25
:
匿名
:2004/09/27(月) 23:35
>訴えるにはそれ相応のお金が必要です
それはそのとおりです。すでにお分かりのように私は「被害者の権利」というのは
現状でも救済可能という立場です。ただそれは「一応可能」であるだけで、確かに
「訴訟に金と時間がかかる」「勝つ可能性が高くない」という点は問題だと思っています。
(ただ上の様に「被害者の権利」を崇高無敵なイメージで捉えるのは反対)
>国に聞け」と仰っていますが、お上の決めたことが必ずしも正しいとは
限らないのでは?
「聞く」段階では国に聞くしかないと思います。国の答えに納得できない場合には
マスコミで意見を発表する(それが世論をつくり、国を動かすことになる)。
確かにお上の決めたことは100パーセント正しいとはいえない。しかし正しいという
蓋然性はある。なぜなら法律を許可したのは究極的には国民(国会)ですから。
国民の過半数が「加害者の実名などは報道してはだめ」という法律施行にOKを
出したのです。マスコミに対し「なぜだ」というのは一市民に「なぜだ」というのと
同じですよ。マスコミも「法を守らなければならない立場」にある一市民(企業)です。
(一市民と違うところとすれば、世論を形成しうる力があるという点)
簡単にいえば「多数決の論理」です。
そういう意味では確かに「そう決まったからそうすべき」ですね。
26
:
会社員
:2004/09/28(火) 22:57
ひさびさの書き込みです。
・・・そういえば、ヒットラーを大統領に選んだのも多数決の論理でした。
北朝鮮にも一応選挙があるそうです。投票の秘密が守られるかどうかは別にして。
とすれば、金将軍の行為も民衆の意志ということになるかと思います。
キリストを処刑したのも多数決の論理ですが、してみるとこの処刑も正しいのでしょう。
27
:
tomokun
:2004/09/29(水) 00:44
>>22
>>25
匿名さんによれば、
被害者や遺族が報道によって精神的苦痛を受けたならば損害賠償すればいい、
ということでしょうか。
記者の報道魂といえば聞こえがよいかもしれませんが、報道関係者が被害者
の苦しみをよそにこの論理を振りかざしている限り、被害者はこれからも心
ない報道によって傷つけられるのでしょう。悲しいことです。
28
:
KM
:2004/09/29(水) 08:24
ん〜。
こうした問題を取り上げると、取材活動や報道内容を含めた報道機関の姿勢に対する批判に偏るのは、やむを得ないと思っています。
でも私は取材のあり方や報道内容についてではなく、報道方法について問題にしてみたいのですが…。
(広く言えば報道方法も内容のうちに含まれるのでしょうが)
実名や写真で報道したいが為に、著しく配慮に欠き、日常生活に支障を来たすほどの連日の取材攻勢を掛けている報道機関のあることは大問題ですが、私はこの取材活動その他について国の規制等を求めているわけではありません。
また報道方法を、国家が『原則匿名とせよ』などと規制することにも反対です。
報道の問題に限らず、権力による統制は結果として個々人の思考力・判断力を弱めることになり、『だって、法律でそう決まってるから』などという頭の無い人間が増えるばかりです。
建前でジャーナリズムを語っても、所詮報道機関も一企業です。
利益追求でやっていかなければ、商業主義の中ではやってゆけません。なのであまりに理想的な姿を報道各社にばかり求める気はありません。
但し報道側がしばしば使う『国民の知る権利に答える』という大義名分は、非常に不愉快で。
ただ、これを報道側に問いただすのは聞く先が違っていると判っていますから、
それでは情報の受け手としては、どんな情報が欲しいのか、何を知りたいのか?、とそういうことを考えてみて欲しいと思ったのです。
その上で犯罪報道については、『知る権利』を主張する際には、(加害者)被害者の人権配慮を考慮し、報道方法を選ぶべきだと思うのです。
情報の受け手がしっかりしないと、一企業でしかない報道機関は『知る権利』応え『表現の自由』を謳う情報操作屋になってしまいます。
匿名さんは
>>3
で
>私自身はどんな細かい事実でも知りたいと思う。そしてそう思うことが普通だと思う。
と既に何を情報として欲しいのかをはっきりおっしゃっているので、その後の匿名さんの意見は、その立場でのものだと思えばわからなくはないです。
勿論、そもそも私は匿名さんとの最初の立場が全く異なるので、反論は多々ありますが。
他の方は、被害者情報をどこまで必要としているのかという点には触れられないようなので、私には匿名さんの意見は色々興味深くあります。
皆さんは、情報の受け手としては、どう考えていらっしゃるのかな…と思っているところです。
ところで、報道規制に話題が傾きがちなのでフォローさせていただきたいのですが、私が
>>1
で
>また被害者の実名が出される場合とそうでない場合の違いについて、報道機関には何かしら規定と言うか規約などがあるのでしょうか?
と書いたのは、国による規約・規定のことではなく、報道機関側の自社姿勢としての方針についてです。
事件の話題性等(事件の”大きさ”ということになりますかね)で被害者の実名・匿名報道がされているというのであれば、その話題性の判断基準は何かということです。
ケース・バイ・ケースというのであれば(おそらく明文されていないと思いますし)、「例えば○○事件規模のものは被害者の実名・写真も含めて取り扱っている」といったおよその判断基準でも構わないですし。
そういったことに詳しい方がいれば、是非教えて欲しい、という意味です。
私も、権力による報道規制には反対です。
その他被害者情報についてどこまで欲しいと考えているかは今までのスレッドで書いているとおりです。
29
:
意見その1
:2004/09/30(木) 01:32
被害者情報をどこまで必要かと問われれば、正直過去を思い返しても全く必要なかったな。
何せその手のものでメシを食っている訳でないのだから。ただ下世話な根性が無いと言えば
嘘になるし、また被害者へリンチをやる連中とも一緒になりたくはない。
結論は新潮のような雑誌やワイドショーが無くとも個人的に問題は無い。
30
:
ヴォルヴォ
:2004/09/30(木) 20:43
被害者も善人ばっかじゃないでしょ。
加害者にも同情するような人もいるでしょう。
被害者と加害者がお互いに関係がある事件は情報公開するべき。
確かに通り魔的な犯罪においては、被害者の名前は必要ないかもしれない。
しかし、その他の情報はあったほうがいいと思う。(加害者の嗜好が分かるかもしれない)
インタビューにしても報道して欲しいと思っている被害者だっている。
特に風化してしまった事件の被害者はそうだと思う。
一時の感情で全てを決めてしまう(報道=悪)のはよくない。
31
:
はれい
:2004/10/01(金) 00:34
ヴォルヴォさんの書き込み、わかりやすですね。同感です。
全てが悪いわけではないですね。10%くらいは誠実な報道や、
そうあろうとするマスコミ関係者はいるんではないでしょうか。
32
:
KM
:2004/10/01(金) 12:40
<報道全般において実名報道に意味があるケース>
①自然災害や交通事故等の偶発的事故の被害者
→事故の発生と被害を一般に広く知らせるだけでなく、遠方にいる知人等へ被害者の状況を知らせるきっかけになる。
②社会的に立場のある人(政治家や企業重役など)、芸能人
→日頃から一般に名前を出して仕事をしている人間の動向と言うことで問題ないかと思います。
③行方不明事件等での公開捜査
→一般から広く情報を収集するため。
私の足りない頭で思いつくのはこの程度。
なので、犯罪報道において被害者の実名が必要となってくるのは③のケースくらいかなぁ、と考えているのですが。
被害・加害の相互関係は知りたいです。
が、相互関係が明らかでない段階での被害者の実名を挙げて報道には疑問です。
被害者について一切を報道するな、と言うことではなく、被害者の実名そのものが真相究明に意味を成したケースが過去にあるのでしょうか?。
事実関係を把握していくことは大切ですがただ、事件経過を追っている段階で実名を公開することにどういう意味があるのでしょうか。
仮に誤報などで被害者側から訴えられた場合、報道機関側としてはその信頼を失墜させることになりますし、悪くすれば権力による規制を招きかねません(ロス疑惑以降の被疑者側の報道のあり方の変化などがその例でしょう)。
また、被害者側にとって名誉・プライバシーの回復は、裁判上の結果だけでは現実問題、不可能です。
一般人の犯罪被害者を実名で報道することが、被害者・報道機関側の両者にとってプラスになるとは、あまり思えないのですが。
>>31
はれいさん。
自分の名を出して活動されているフリーのジャーナリストや報道写真家の方が被害者や加害者へ取材した記事などは、私も誠実さを感じることが多いです。
私もマスコミ全体が悪いとは思わないです。
むしろ受け手が問題だと思います。
33
:
はれい
:2004/10/02(土) 00:25
>KMさん
>むしろ受け手が問題だと思います。
そうですね。
特に世間から注目を集める猟奇的な事件は
受け手に対して誠実であろうとする報道と
被害者に対して誠実であろうとする報道とが
両立しないかもしれませんね。
34
:
KM
:2004/10/06(水) 16:38
>>33
はれいさん。
>受け手に対して誠実であろうとする報道と
>被害者に対して誠実であろうとする報道とが
>両立しないかもしれませんね。
ん〜、両立しないのが現実なのでしょうが、
私は両立できるような関係であって欲しいと思っていますし、可能だと思いたいです。
『社会の良心』に悲観的なくせに希望的観測はもっているもので。
そのためには、受け手である私達の考え方が大事だ、と考えています。
35
:
紫煙狼
:2004/10/27(水) 19:57
日本国憲法に記される基本的人権とは、国民が国に対して約束させる物を指す。故に「誰それは憲法を守る」の誰それにあたる部分に国民という文字がない。
という説明を聞いたことがあります。もっとも憲法に関する解釈も、諸説紛紛なので何が正しいともいえませんが…。
上記の理論にしたがって解釈すれば、報道の自由というのは「事実を国家権力が捻じ曲げるような統制は許されない」という意味での自由であり、かならずしも一般市民のプライバシーを尊重できないような報道を正当化するために「報道の自由」という言葉があるワケではない、と私なんかは思うのですが…。
例えば、Aさんが殺されます。加害者の見当もつきません。警察も必死になって手がかりを探しています。
今のところ、何が原因でAさんが殺されたのか、まったく分かりません。怨恨の線も考えられます。恋愛関係のもつれも考えられます。単なる通り魔の愉快犯的殺害の線も考えられます。
報道記者は、Aさんの過去を洗いざらい調べ尽くして、ガンガン報道するでしょうね。その昔、港で魚釣りしていて知り合った気の合うオジサン、その後よく誘い合っては夜釣りに出かけたオジサンが実は暴力団組員だった。(釣り仲間としては全然普通の良い人でしたが…)これでAさんは一気に暴力団とつながりがあったことになりますね。今の奥さんと結婚する直前まで、別の女性と付き合っていました。これだけでAさんは立派なスケコマシですね。会社に気の合う同僚(異性)が居ます。ただ、仲が良いだけですが、報道の目を通すと立派な「不倫」に早変わりですね。被害者(この場合Aさん)の当日の足取りも報道されます。月に一度、会社の帰りの風俗通いが唯一の息抜き、そんなAさんが運悪く、丁度風俗帰りに殺されようものなら、報道陣は「まさに意を得たり!」とばかりに書き立てますよね。
どれも、まるで殺されても仕方がないかのように…。
最近、知り合いに不幸があったのを機会に、保険を1ランク上のものに変えたばかりであった。途端に奥さんが容疑者扱い。
たしかに、どれがどのような形で事件と関わっているのか、皆目見当もつきません。でも、全く関係ない場合もありますよね。これだけAさんの素行、素性を大々的に報道して、最後に、犯人は通り魔の愉快犯で「誰でも良かった」
どうだろう?「暴力団とつながりのあるスケコマシが風俗帰りに殺された。どうやら不倫に気付き腹を立てた奥さんが保険金目当てに殺したらしい」ここまでは、みんな興味あるものね。そりゃ、報道したら読むさ。売ってたら買うさ。流れていたら見るさ聞くさ。
でも、所詮、興味本位で事件を知りたがる大勢の人にとって、必要な情報はここまで。
実は全然関係なく殺されました、なんてオチ、誰の記憶にも残らない。Aさんって、全然、どこにでもいる普通の人だよ。これくらい誰にだってあるさ。誰にだって嗅ぎ回られたくない事の一つや二つ、あるでしょう?家族にも知られたくない事も一つや二つあるでしょう?Aさんに年頃の娘でもいようものなら、どうだろう?
「国民の知る権利」とか「報道の自由」って、悲嘆に暮れる被害者家族を一層悲惨な目にあわせるためにあるものではないはずなのですが…。
36
:
ヴォルヴォ
:2004/10/31(日) 02:13
何事にもriskとbenefitがある。
それを見極めないと大局を見失う。
確かに現在のマスコミの報道姿勢には納得しかねることは多い。
しかし紫煙狼さんの意見はあまりに偏った事例であると思う。
報道に対する敵意を感じる。
ここまで偏った事例など実際にあるのだろうか?
37
:
紫煙狼
:2004/10/31(日) 23:09
私の友人(女性)に、こういう身の上の方がいます。上にあるほど極端な例ではなかったものの、「被害者の奥様に保険金殺人の疑いがある」と報道されたのは事実ですし、事実、あらゆる可能性をシラミツブシに捜査しなければならない警察も、「その線は無い」ことを実証するためにもその線の捜査も行っていました。
「つまり保険金殺人の可能性もある。」のは事実でした。彼女の父親の中学からの親友が、何の間違いが「暴力団組員だった」のも事実でした。会社の女性社員と仲が良いのも事実でした(ただし、男性社員とも誰とも仲良しでしたが…)そして、一部で不倫のうわさ(通常なら笑い話程度に冷やかされていたと受け取るべき内容)も存在しました。
被害者の奥様が「人の目もあるのだから、少しは自重なさい」とたしなめていたのも事実でした。
つまり報道の内容は全て真実であり、嘘偽りは「ただのひとつ」もありませんでした。
結論から言うと死体検分調書の結果より、酔って凍死しかけていたところで、浮浪者が寄ってたかって身包みをはいで、結果的に死に至った。つまり、窃盗事件レベルで、その浮浪者も特定できないまま…。と聞いています。
でも、その結論が示されても、付近の住人による彼女らへの疑惑の目は変わらず、母親(被害者の妻)は心労が元で早く亡くなり、私の友人である彼女も、周囲の目に耐えられず心神耗弱の状態になり、必要でもない整形手術により顔を変え、姓名を母親の旧姓に変え、過去を話す相手もほとんど無いまま、孤独な人生を送っています。
これは極端な例でしょうか?
事件が発生し、犯人も犯行動機も不明である以上、あらゆる可能性がそこには存在するし、どんな情報が元で事件が解決に向かうかはわかりません。報道陣は、事実をありのままに記事にしているのだから責める事はできません。「可能性を口にした」とはいえ、「その線も警察で調査していた」のは事実であり、嘘ではありません。
報道する側も、調査する側も「何が必要な情報になるか明確ではない」以上、事実無根の記事はもってのほかとしても、事実をありのままに記事にするのは仕方の無い話で、それが事実である以上、国家権力がそれを捻じ曲げるかのような報道規制は望ましくありません。
ただ、結果的には、この事件が元で、本来周囲からあらゆる手助けを必要としてしまった家族が、運の悪い事実の積み重なりのせいで、誰の助けも得られず苦しみながら生きているという事実を誰が知っているかです。
彼女自身、未だにこの件に関しては心神耗弱状態であり、一日も早く自分自身忘れてしまいたいし、いまさら、もう一度さらし者になるつもりは無い、と悔し涙を流しているのを何度か目にしています。
被害者側に問題がある場合も、存在するでしょうし、そうでない場合もあるでしょう。
私が言わんとするのは「報道は事実をありのままに報道する」スタンスを変えずに「被害者感情を考慮できないものか」という話であり、必ずしも報道側に対する敵意ではありません。
「受け手の側の問題」というのは、ここを真剣に見て、自分の意見なりを確固として持ち続けている方々にしか通用しない言葉であり、
残念ながら「報道されるないようが全て事実」であるということは、それを元に推測される可能性のうち「一番センセーショナルで興味深い」所こそが真相であるとは言えない。という事を知っている人は、世の中の何割なのだろうか?という部分です。
そして、報道側は「自らの記事が世相を動かす恐ろしさと可能性を秘めている」という事実を認識した上で、配慮をしてほしいと願っているだけです。
それが、ただ単に報道者への敵意と受けたられるような文章にしか見えないのであれば、ただただ、それは私の文章能力の稚拙さに起因するものであり、もし、私の登校により非常に気分を害した報道記者の方々が存在したのであれば、この場を借りて深くお詫び申し上げたいと思います。
申し訳ありませんでした。
38
:
ヴォルヴォ
:2004/11/01(月) 01:52
攻撃的な書き込みになってしまいすいませんでした。
ただ、詳しい話を聞いてもやはり極端な例だと思います。
しかし、
>>報道側は「自らの記事が世相を動かす恐ろしさと可能性を秘めている」という事実を認識した上で、配慮をしてほしいと願っているだけです
には全くそのとおりだと思います。
あと私は報道関係者ではありません。一般市民です。
別に腹が立ったわけでもありません。
39
:
KM
:2004/11/01(月) 08:23
>>35
、
>>37
の実例を読んで。
私は、そのオチまで含めて『犯罪報道によくあるパターン』だと感じました。
報道被害にまで至る頻度の問題でなく、現在の報道方法ならば、こうした報道被害は容易に起こる、ということです。
被害者について、広く一般に個人特定を容易にする情報まで含めて報道する必要は無いだろう、と私は考えていますが、
被害者の個人情報も含めた事件報道を必要とし、情報の取捨選択を受け手がすれば良いと主張をされる方には、紫煙狼さんの挙げた実例にも、報道被害は事後の裁判等で回復することを求めるのでしょうか。
加害者によって侵害された被害者の基本的人権は、その回復にこそ努められてしかるべきでしょう。
>報道側は「自らの記事が世相を動かす恐ろしさと可能性を秘めている」という事実を認識した上で、配慮をしてほしいと願っているだけです。
残念ながら、この事実認識があるからこその、今の報道の状態でしょう(報道への敵意や悪意で言ってるわけではないですよ)。
スクープを争っての事実誤認報道や、不用意な憶測や悪意の風評を起こさせる報道に強く反対する積極性が受け手に必要かもしれませんね。
受身で情報の取捨選択を一部の人がしているだけでは状況は変わらないのかもしれません。
”何を、何の為に、何故知りたいか。そしてそれは必要な情報か”という姿勢が、私達にもっと必要かな、と感じます。
40
:
KM
:2005/03/22(火) 14:11:09
(久し振りにあげてみる)
犯罪報道において、犯罪被害者については原則匿名、というのはどうでしょう。
例外として実名で報道するケースも当然出てきますが、犯罪被害者は”原則”としては匿名という考えです。
現在の実名報道が大原則の中では、やっぱり馴染みにくいでしょうか…?
41
:
えふ
:2005/03/22(火) 22:03:11
KMさんに概ね同意です。
私個人が実名で報道しても、と思えるのは
・身元不明の遺体が誰か判明した場合
・犯罪が起こった事を知らせる第一報
ぐらいでしょうか。最近のやたら詳細な報道はあまり聞く気がしませんが、
どこの誰が被害に遭われたのかは身近な人には気にかかる事でしょうから・・。
最近少し被害者の名前を伏せる報道(テレビ)も増えてきたような気もしますが。
42
:
ぶらり
:2005/03/23(水) 00:24:35
匿名では報道自体の信憑性が無くなるのではありませんか。
事件でもないのに居もしない人を登場人物にして話をでっち上げるなどの
危険も考えられるのですが。
報道は原則実名で行うべきと考えています。
43
:
奈々氏さん
:2005/03/23(水) 10:38:00
現状において、加害者のそれと比べて
被害者のプライバシーがひどく侵されている、
ということにいつも憤りを感じていますが、
それにしてもやはり完全に匿名にして隠してしまう、というのも
どうかなあ・・・と。
例のコンクリ事件でも、(私はリアルタイムで知ってるので、)
当時は被害者の実名や顔写真までも公表され問題になりましたが、
私は逆にそのことによって、
被害者を、記号やイニシャル化された漠然とした存在ではなく、
つい今しがたまで自分と同じように生活していた生身の人間として
ありありと具現化することができ、
被害者の苦しみに共感が生まれ、加害者に対する怒りや憎しみ、
真相究明や事件の再発防止を願う気持ちが
ふつふつと沸き起こってきたものです。
最近の奈良の児童誘拐殺人事件でも、
どこにでもいるような女の子のあどけない顔が、
事件の残虐さをきわだたせていたような気がしませんか?
44
:
KM
:2005/03/24(木) 15:01:28
>>42
>事件でもないのに居もしない人を登場人物にして話をでっち上げるなどの
危険も考えられるのですが。
報道全般において全て匿名とした場合には、確かにそうした危険性も出てくるでしょうね。
ただ、犯罪報道において、仮に”被害者について原則匿名”としたところで、話(この場合事件)をでっち上げるのはそう簡単ではないと思いますが。
事件報道の第一報段階では警察発表に基づいているのがほとんどでしょう(主に新聞・テレビなど)。
「警察の報道機関に対する発表の段階で被害者の実名を伏せろ・規制しろ」とは私も思いません。これやってしまうと警察による事件の有無のでっち上げが可能になるので。
ただ、報道機関が、警察から知りえた情報を社会一般に報じる段階で、被害者について実名を報じる必要性は何か?という視点で考え、
その結果、私は『原則匿名で例外として実名』とするのはどうだろうか?と(今のところ)思っているのです。
『原則匿名・例外として実名』とすれば、被害者を実名で報じる際にはそれだけの理由があって実名扱いとすることになるので、より誠実ではないかと考えるのです。
加害者に関しては、特に未成年者による犯罪などの場合に”起した事件の重大性から判断し実名で報じました”という対応をする社もあります(この点での議論のあることはひとまず置いておいて)。
被害者についても、そうした扱いにしたら”何故、今回被害者を実名で報じるか”と出来れば、報道側の責任や立場が見えて良いのじゃないかと思うのですが…。
>>43
>私は逆にそのことによって、(〜略)
情報の受け手にとってそうした効果(?)のあることは、私も判ります。
自分もニュース見て涙して怒りの気持ちに駆られるのですが、それだけより身近に感じさせられてるからだと思ってますし。
一方で「被害者の苦しみに共感が生まれ、加害者に対する怒りや憎しみ、真相究明や事件の再発防止を願う気持ちが
ふつふつと沸き起こってきた」ような報道が、実際に真相究明や事件の再発防止にどれほど効果があったかといえば疑問なのです。
また、それが、被害者の(加害者によって侵された)人権の回復と比しても尚優先される理由になるのかどうかという点でも疑問です。
ところで、私も、完全匿名や、その他の被害者情報の一切を隠した報道は期待しません。
同時に、仮に被害者を匿名で報じるにしても、匿名だからということでいたずらな誇張をしたり詮索を招くような報道も期待しません(ま、これは実名でも匿名でも起こりうる話なので直接は関係ないことですが)。
45
:
KM
:2005/03/24(木) 15:14:04
>>41
えふさん
「被害者については匿名原則ってどうだろう?」と考えては見たものの、
では「例外として実名で報じたらどうかな?」という例を考えていくと結構いろんなケースや意義が考えられそうで、
「やっぱり実名原則で例外匿名がベターなのかしら?」と思ってたりもする私です(^^;。
発生時に事件・事故の判断がつきにくい場合や、えふさんの挙げられた様に、不明だった身元が判明したような事件被害者の場合、実名で報じる意味がありそうに思います。
また、第一報での扱いと、後追いの報道については扱い方が変わってくるとも考えています。
>最近少し被害者の名前を伏せる報道(テレビ)も増えてきたような気もしますが。
そうなんですよね、私も以前に比べてその傾向があるように感じています。
原則実名の中で、(被害者が一般人の場合の)匿名に扱う場合と実名に扱う場合との違いの判断基準を知りたいのですが…。
46
:
KM
:2005/10/24(月) 17:45:23
10月21日、犯罪被害者等基本計画案(骨子)の中の、事件の警察発表の際の被害者情報開示について、実名・匿名の判断を警察が行うとする項目の削除を求める意見書を、日本新聞協会が出しました。
各社の社説などを読んでいるところですが、既に今までの報道のあり方で被害者への配慮がなされてこなかった現状が招いた結果なのだと、こういう自らの首を絞める結果になる報道を続けてきた結果だろうと、感じます。
報道の受け手として、どんな情報を望むのか、そこに犯罪被害者の実名は含まれるのか、少しでも多くの人に関心を持ってもらえたらと思います。
47
:
ポーロック
:2005/10/26(水) 18:44:25
新聞協会の要求は突っぱねられて当然。
とにかく新聞というのは生意気ですよ。
48
:
時輪
:2005/10/27(木) 12:34:09
新聞側の今までの報道に対する態度は再考してもらいたいと思いますね。
しかし、実名・匿名などの判断を警察に一任する、というのも
とんでもない話だと思います。
新聞なら、生意気だ!のひと言ですませられますが
警察というのは私たちが普段考えている以上の
とんでもない力を持った機関です。
警察にできるだけ余分な権限を持たせてはダメです。
警察にとって都合のよい事件だけ実名、隠しておきたい事件は匿名、
なんて事態にすぐなってしまうのは明らか。
力の配分が、常に 警察>新聞、にならないよう
我々は監視していなければならないと思うね。
49
:
loveless
:2005/10/31(月) 01:00:33
日本のマスコミがいまいち信用おけないのは同意しますが、
警察が公表の是非を判断するというのもちょっと危惧しています。
時輪さんがコメントされているように、警察権力は巨大な権力です。
#いちおう、民間から選ばれた人たちが警察を監視しているという
#ことになっていますが(監視機関の名前は忘れてしまった。。)
#高給をもらっている割には、あまり活動していないような気がします。
ここにもう一つ権力を追加するのは、個人的には望ましくないかなあ
と思ったりしています。
マスコミの場合は、普通の人でも複数の新聞を簡単に閲覧できるので、
一つのマスコミが事実を隠そうとしても、あっさりバレます。
例えば、朝日新聞は、よく在日朝鮮人の加害者を通名で報道しますが、
ほかのマスコミが同調しないので、この努力はほとんど無意味だったりします。
(ただし、日本の場合、全部が横並びになることも多いですけど。。)
そのため、警察に比べれば、一般の人間が監視しやすいと思います。
被害者の実名報道に関しては、一般の人の軽犯罪や性犯罪被害者は不要と考えます。
また、それ以外でも被害の程度が軽傷の人であれば不要でしょう。
逆に、私は、事故や犯罪によって不幸にして亡くなってしまった場合は、
被害者の実名報道は必要と思います。
やはり人が亡くなると、周りの人間や親戚などは、いろいろと動き回らなければ
ならない(お葬式とか)ので、こういう安否情報は報道の責務の一つと思います。
ただし、被害者の写真の公開や遺族へのインタビュー等は無くてもよいですね。
50
:
KM
:2005/10/31(月) 12:16:49
スレ趣旨から少し話は拡大しますが。
報道機関の、犯罪記事全般(加害・被害の両方の関係者を含む)における実名の取り扱い基準ってなんなんでしょうね。
>49
>例えば、朝日新聞は、よく在日朝鮮人の加害者を通名で報道しますが
容疑者を基本通名報道するのは朝日新聞ですが他新聞社が同調しているとは限らないですね。
また通名・実名の表記が同一事件の中においても第一報とそれ以降の間で揺れる新聞あるようですし。NHKなどのテレビでのニュース扱いも含めると、基本実名で報道するところってどれほどあるのでしょう。
芸能人や作家のペンネームなど、通り名で名の知れた人でも、容疑者になった場合って”(本名何某)”と併記される気もしますが、
在日朝鮮人が容疑者となった場合って、通名何某(実名何某)とはされないですよね。
その判断基準ってどういう根拠からなんでしょうね。
51
:
ポーロック
:2005/11/03(木) 01:25:45
第4の権力様の思い上がった態度の表れですよ、今回の要求は。
親しくしている記者によると在日の被疑者を通名で書くのは
「民族差別」があるからだそうですよw
その差別で食っているのが在日朝鮮人なんですけどね。
あらゆる形の「権力」を国民が監視しないと暴走する。
52
:
喪男
:2005/11/03(木) 02:51:16
別に警察が実名を公表しようがしまいが、マスコミが自分で判断して取材して
記事にすればいいんじゃないんでしょうか?
何も警察が発表しない=記事にすることが違法と決定される、ということでは
ないとは思うのですが。
実名報道するのに、警察のお墨付きがないと記事に出来ないというのは、あま
りにも情けないと思います。
53
:
KM
:2005/11/07(月) 15:26:06
>51
>親しくしている記者によると在日の被疑者を通名で書くのは
>「民族差別」があるからだそうですよw
まぁそのへんは常識ですから私も判るのですが、具体的な実情を是非聞きたいですね。
通名どころか、そもそも記事にすらしない、というところもありますし。
報道機関には、通名・実名を併記したらどの程度の影響があって、具体的にどういう基準で実名報道をやっているのか判りやすい事例を挙げて説明して欲しいなぁと思うんですよね(できないのでしょうけど)。
後ろ盾の無い一般の日本人は犯罪被害者になったら、(本人の意思とは別のところの判断で)実名報道される可能性があるって言うのは割に合わないんですよね〜。
54
:
死刑賛成
:2008/06/09(月) 22:27:24
秋葉の事件で被害者の名前や写真が報道されているがひどすぎる。知られたくないこともあるだろうし何で加害者の報道は控え気味なのか疑問だ。この事件に関しては裁判やるまでもなく死刑でしょう。というより目を失明させてやったり生き地獄を味あわせてから執行でしょう。日本は甘すぎる。鳩山法相に大賛成。世の中嫌ならタダ死にではなく病気で生きられない人に臓器でも提供してから青木が原樹海でも行って死んでくれ。他人に迷惑かけないでくれ。人生は誰のせいでもなく自分の責任であることを知るがよい。と思う。死刑はどんどん執行してほしい。人殺しが構成できる世の中なんていらない。反省しても被害者は戻らない。反省したところで人殺しに変わりはない。反省したなら死をもって償うしかないと思う。
55
:
りん
:2008/06/10(火) 07:48:26
>>54
在学先の大学や、42歳無職とかっていちいち言わなくてもいいんじゃないかなぁ
と思います。不謹慎だと思われるかもしれませんが。
56
:
Ken
:2008/06/13(金) 03:03:53
>>54
また、ヴァージニア・テックの事件との比較で恐縮ですが、あの事件では
米英のメディアでは非常に事細かに被害者の素性が報道されました。どこ出身で
何歳で家族構成はどうで何であの大学にいたのか最期の瞬間はどうだったか、
とか。それで、私とちょうど同い年で子供の数と年齢がほとんど同じで家族を
残して外国から留学していた被害者がいたのですが、彼の無念さに思いをいたすと
涙が止まらなかったです。もしも、これが男何人女何人という単なる記号にすぎなかったら
多分、私はこういう気持ちにはならなかったと思うのです。でも、こういう怒りや
無念さが結局こういう犯罪は絶対に防がなければならないという原動力にもなりますよね。
だから、そういう報道も大事じゃないかな。あの時は大学・警察当局の対応に
いろいろ不手際があって、私の職場でも不審者の侵入を警告する屋外サイレンが
設置されました。
60
:
boro
:2008/12/23(火) 11:05:26
不適切な書き込みを削除しました。
63
:
a
:2012/05/18(金) 01:57:09
5/16 19時頃都営新宿線改札付近で暴行を受けました。
駅の階段で突然つかみかかられ、階段から引きずり下ろされそうに
になりました。
大声で、「駅員か警察呼んでくれ」と叫び助けを求めて事なきを得ましたが、
警察を呼んだところ、「それくらいでは暴行とは呼べない。
後日、診断書を持ってきても事情を知っている者がいなければ
被害届は受理できない。
突き落とされなかったんだから、分別のある相手だ」
などと言われました。
画像の男が私につかみ掛かって来た男です。
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