したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

テロを根絶するためには・・・・

81ヤスツ </b><font color=#800000>(CnaUXqoo)</font><b>:2004/10/08(金) 04:15
>>80

「自分の命を賭しているからテロリストと特攻隊は同じだ」
というようなことを、つい先日NEWS23で筑紫哲也が述べていました。

これはいくつかの解釈が可能です。

1)特攻隊員はテロリストと同じ(自爆攻撃をしているという点で)
2)特攻隊員の自爆攻撃が崇高ならば、テロリストの自爆攻撃も崇高だ
3)特攻隊員の自爆攻撃を崇高と言う者は、テロリストの自爆攻撃を誹謗することができない
4)テロリストの自爆攻撃を否定する者は、同様の行為をした特攻隊員をも否定すべきだ

これは、このスレでも繰り返し引き合いに出ている「空爆と自爆テロは、同様の被害を出すものだから同列に論じて良い」「空爆は大国のテロ、自爆テロは抑圧を受けている弱者のテロで、どちらも同様だ」と同様の誤謬を孕んでいるように見えます。
特攻隊員の特攻攻撃というものは、当人たちの自発意志があった点は自爆テロと確かに類似性がありますが、特攻隊員のそれは「戦争(国の意志で進められる国策、政策)の一環として、軍事的戦術として行われた」ものであり、実行するかしないかについては、あくまでも「軍事上の命令」に形式のみでも基づいているわけです。個人が勝手にしているわけではありません。
対して「自爆テロ」というのは、これはもちろん「組織の上部からの命令」のケースもありますでしょうけれども、「個人が個人の意志として決定や撤回を決められる」という性質のものです。
命令権者の「実行命令の根拠」も、「軍事攻撃としての特攻」とは根本的に異なるものです。
それこそ、特攻隊員が「勝手に特攻をしようとした」ら、それは軍令違反になりますけれども、自爆テロリストは誰の命令も受けずに実行をしても「軍令違反」にはなりません。

根底にあるものが同じで、行為が同じで、効果が同じだからといって、なんでも並列に比較するのは無理があります。

今日の、かつての「弱者」は、昨日までの「強者」を脅かす存在になりました。
それはテロ攻撃という戦術の「普遍化」によるものです。
拉致誘拐、立てこもり、ハイジャック、ビル爆破、要人暗殺などの「テロ行為」そのものは、太古の昔からありましたが、それらの効果がこれほど喧伝された時代はなかったと思います。
弱者が凶悪な「強者」になり、個人が思いのままに要求を出し、「合意」によって成り立ってきた旧来の「政府」がそれに膝を屈する時代が今の時代であり、こうした時代を人類は初めて体験していると思います。
その意味で、混沌が広がり世界は「個人による暴力が支配する野蛮な世界」に戻る可能性を大いに孕んでいます。

それをできれば回避しなければならないという意見には同意します。
「できるだけ多くの人が合意し、同じ利益を受けられるほうが、より多くの人の利益/幸福になる」
とも思います。
民主主義における「多数決」というシステムは、「一人でも多くの人に利益を与える」ために編み出されたものだと思います。
「利益を得る側」からこぼれてしまった少数者を救済する方法は完璧ではありませんが、それが完璧ではないことが「弱者が凶悪な強者になる温床」になっているのだとも思います。

力で封じ込めない、弱者の好き勝手にもさせない。
ではどうするか? という部分を論じていくべきでしょう。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板