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テロを根絶するためには・・・・

113⊂(・Θ・)⊃Piyo:2004/11/05(金) 17:52
<防犯(テロ抑止)について−その1> 
>>110
1)は現在の対テロ戦争の基本方針で、アメリカのアフガン・イラク侵攻がそうですね。
 しかし、これがテロ撲滅・抑止の観点では成果が上がっていないのが問題です。
 この方法で成果を上げている例としては、日本における営利誘拐に対する抑止があると思います。
 我が国で営利誘拐の発生率が低いのは、過去の徹底した検挙により成功率が低く、
 刑罰が重いためリスクに合わないということだと言われていますが、
 テロの場合は検挙率が低く、実行犯が生還を喫していない場合もあり、また効果が認められて
 いるうえに検挙(掃討)の行為が更なる憎しみを生み、テロリスト志願者を生み出すために
 抑止効果が低いのでしょうね。
 
2)はテロリストの要求を飲むという方針であれば、テロを誘発するだけで抑止効果はないので
 言語道断でしょう。
 しかし、オスロ合意の様に一時的でも平和への道が開かれたこともあったわけですから
 この方法はまだ可能性を秘めていると思います。
 それには、主権を代表した政府同士の対話と仲介者の存在と落とし所が必要ですが、
 これこそ国連が行わなければならない仕事だと思います。

ヤスツさんはテロは個人の犯罪で指揮系統を持たないから制御が効かないと繰り返して
おっしゃってますがこれには異論があります。
テロはそもそも政治的目的のために政治的要求を達するために行われるものであり
組織に属さず個人レベルで行うべきものであればテロ以前の犯罪であり、個別に検挙すれば終わり
というもののはず。
武器や技術の供給があり、訓練されたテロリストによって組織的に行われ、
なおかつ民族的、宗教的支持があるからこそ“戦争”とまで呼ばれるようになりこれ程の
危機となっているわけです。

具体例を挙げるなら、パレスチナにおける自爆テロはアラファト議長の影響力の低下に伴い
影響力を増したハマスなどの組織が、生きることに未来を見いだせない未亡人や貧乏人を利用し、
復讐や残された家族への支援を見返りに人間兵器へと改造しています。

チェチェンにおける一連のテロはバサーエフ野戦司令官率いる独立派の仕業とされていますが、
先の旅客機同時自爆テロや学校占拠事件は、綿密な計画と組織力が必要で個人レベルで行える
ものではありません。
なおバサーエフは97年の大統領選では次点だった人物で、かなりの支持者を得ていました。
それが、いわゆるイスラム原理主義者(厳密にはイスラームに原理主義はない)やアルカイーダ等の
テロネットワークと結びつき、厳格なワッハーブ派の教えはを広めたため、本来スーフィ派で
あったチェチェン人からも支持を失いつつあり、テロに活路を見いだす状況に陥っています。

したがって我々が問題としているテロは、民俗・宗教等の背景のある明確な目的を持った
組織的犯罪又は抵抗運動の手段と言えます。
ならば交渉が可能であり、制御が可能であると思います。
実際、第1次紛争においてバサーエフ派とドゥダーエフ派のゲリラはロシアやダゲスタンの
病院を占拠していますが、交渉で解決しています。

指揮系統からはずれた“はぐれテロリスト”又は目的と手段を取り違えた“無差別テロリスト”
ならば、むしろ殲滅しても後腐れが少なくて済むので徹底駆除の姿勢が抑止にもなりうると
思います。検挙率の向上=防犯ですね。


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