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社会福祉と少子化問題

15スライムベス:2004/03/14(日) 17:46
>>14 柏葉英一郎さん

>これらから、福祉国家において「死の危険性」は極端に下がるのではないかと思います。
>よって、子供をなかなか産まない。
>が、少子化になれば社会福祉制度そのものが崩壊してしまう。
>これはまあ、かなり大きな矛盾じゃないかと思うんですがね。

んー、矛盾というのはちょっと違うと思います。
人口の中で労働人口の占める割合が少なくなればなるほど
年金の受け取り額が少なくなる等
社会福祉にかけられるお金も十分でなくなってきます。
そして福祉の十分さと少子化に正の相関関係があるとするなら
福祉が十分でなくなるに従ってまた人々は子供を産むようになってくる。
つまりどちらかに偏るとそこで復元力が働くという仕組みになっているのでは
ないでしょうか。

>が、実際は「産まない自由」なんて、全く逆のことを言っている。
>そんなことを言うのは、むしろ福祉なんてものを徹底的に軽視している自由主義者が言うべきことなんじゃないかなと思うんですがね。

私が左派の端くれにでも入れてもらえるのかどうかは判りませんが(笑)、
仮に少子化で年金の受け取り額が減ろうとも「産まない権利」を保障することの方が
私の価値観では優先順位が上になります。
ただし多く子供の居る家庭に補助金を出したり保育所や学校の授業料を
安くしたりする福祉政策によって多子化に誘導する政策には
頭から反対するものではありません。
そのような補助金は税金から出ているわけですから、
子供の少ない家庭から金を取って子供の多い家庭に分配するという
金の力による一定の強制力が働いてはいるわけですが・・

>で、話がそれますが、巷で騒いでいる、いわゆる「左派」と呼ばれる方々。
>彼らが社会福祉を重視しているのは、言うまでもありません。
>本来ならその論理に矛盾を来さないため、毛沢東みたいに「産めよ増やせよ」と主張すべきです。

社会福祉を重視するかどうかというのは
ある一定の大きさのパイをどのように分配するかという思想の問題だと思います。
パイを大きくするために個人の権利を制限すべきかどうかという問題とは
別ではないでしょうか。
ですから
「パイ(社会の利益の総和)を大きくするために個人の権利は制限すべき。
またパイの中で社会福祉にかける割合は小さくすべき」
という意見も、
「できるだけ多く社会福祉に分配しよう。
そのことでパイが小さくなってもやむをえないし、
個人の権利を制限してまでパイを大きくする努力はするべきでない。」
という意見も
どちらも「有り得る」意見であり、論理的に矛盾してはいないと思います。


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