したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

反戦議論のための本棚〜最近の購入本/読了本は?

103イカフライ:2005/04/19(火) 11:44:53
反戦議論とは全く関係無いけれど、古本屋でセット買いした「アガペイズ 全9巻」(山田 玲司)。
 
 せつない、せつな過ぎる。

 主人公・水城百合は高校生でありながらビジュアル系ロックアンドのカリスマヴォ−カリスト。ルックス良し才能アリオンナノコに騒がれまくりだが、実は彼には誰にも言えない苦悩がある。それは、ゲイであり、同性しか愛せないこと。
そんな彼が密かに恋焦がれる高校球児・金田虎輝。プロ野球選手の息子として幼い頃から野球エリ−トとして育ってきた彼は、けれど実は親によって強制された野球がホントは大嫌い。甲子園に出てプロから指名されたその時に「野球は大嫌いだ」といってやりたい、それが自分にとっての復習だ、と思いながら野球を続けている。
虎輝の気持ちを知った百合は、愛する人を甲子園に行かせようと、風水の力を借りてギタ−をボ−ルに持ち替えて魔球を投げる。ひとつの魔球をマスタ*するととギタ−が弾けなくなり、またひとつの魔球をマスタ−すると作曲が出来なくなり、最後には声を失ってしまう。そして、百合への想いは、ノン気の虎輝には永遠に届かない。
アガペ→エロスに対抗する神の愛、というけれど、ここで描かれているのは無償の愛、というやつだろう。
なんというか、読み終えて、なんともいえない違和感が残る。あまりにも百合がむくわれなすぎないんじゃないだろうか?
中途、百合は虎輝に自分がゲイであることを告白する。
百合「俺(ゲイ)は気持ち悪いか?」
虎「バ−カ、おまえはおまえだよ」
それだけで百合は解放される。けれど、自分の想いは、最後まで隠しとおす、それは愛する人に負担をかけない為。

 勿論、これはやおいじゃないから、虎輝がご都合主義的に百合を好きになってやってラブラブ、なんて展開ははなから期待しない(やおい世界にはそれ以上に無理なご都合主義はあるけど、ま、あれはファンタジ−だからね)。
作者が後書きの中でゲイを性的なおもちゃとして扱っている一部の女性読者からはそっぽを向かれた、「「差別の本質」ではなく「キワモノ」が見たいってことか、当然かも、とやや批判的に書いているけれど、そういうことじゃなく。
なんていうのかな、作者の苦悩にもかかわらず、最終的に
「性欲はスポ−ツで発散させましょう」になってしまわないか、結局と、どっか割り切れない気持ちが残る。
 かといって、じゃあどう描け、といわれると難しいんだけれど。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板