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日本の回天

12藤原肇:2009/09/18(金) 12:21:38
二週間のヨーロッパの旅でアルプス周辺を歩き回り、かつて隠棲の地の候補と考えていたルガーノも訪れて惜別の情を感じました。スイスとイタリーの国境の町に引越し予定をしていたのに、首藤さんが突然死してしまったことにより、宛てにしていたものが雲散霧消してしまい、もはやこの地に住むことはないことになり、これもひとつの縁だったという気持ちを確認して来ました。
『さらば暴政』は活字メディアではいつものように黙殺され、書評と呼ぶにあたるものはなしということになり、これまた日本における問題意識の乏しさの再確認でした。
そんなことよりも、世界は日本の暴政の急激な雲散霧消に対して、回天とか無血的革命という捉え方をしているのに、国内では単なる新政権の発足というレベルで騒ぐだけでした。そして、これまでのペテン政治を総括するという気構えや、これからの日本をどう変革していくかという議論はなく、藤村の詩にある「昨日またかくてありけり、今日またかくてありなむ」という感じが濃厚でがっかりしました。早くも売れないということで絶版になった、あの『ジャパン・レボリューション』の中で正慶さんが明白に区別していたが、今の日本は自転(ローテーション)のレベルで動いていて、とても公転(レボリューション)にならないという点で救済はなく、せっかく高地で浩念の気を養ってきたのに気合抜けの感じです。このまま気抜け状態でいるのは健康によくないので、仙境の空気を吸うために急いで美麗島に戻ることにしましたが、そのときには少しくらいは変わっているはずで、次の訪日の時には皆さんと大いに歓談することを楽しみにしています。


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