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「さらば 暴政」を読みました

8石黒達也:2009/08/03(月) 22:51:40
この本は冒頭から何度も診断の書だと書いてあり、診断の重要性について力説している。更に214ページからは「医療における診断の果たす意味」と題して、医療システムの構造について詳しい解析があり、仮説作りにもとづく診断と治療行為の違いを論じてから、その総合したものが臨床医学であると説明してある。
診断した後に治療をしてもらいたいと思うのは人情だし、普通の医者はそこまで患者の面倒を見るように、習慣としてやるようにならされてきたし、これまでの医療はそうしたやり方に安住していた。だが、『間脳幻想』で二人が対談して合意していたのは、声明にはホメオスタシスという作用が働いていて、それを司るのは患者自身ということであった。
患者が医者に全てを任せるのではなくて、名医の診断を聞いてどうするかを考えるのは、患者自身だという具合に理解するならば、診断をどう受け止めて自らの選択を選んで、どうするかは患者自身の問題に属すのだし、そ子から患者と医者の共同作業としての治療が始まります。
それに対して、「一人の患者として、筋金入りの批判的な診断を読まされるより、荒削りでも明日のためにどう処置していくのかという、治療行為についてのアイデアが欲しいです」というのは、いかにも甘えた他力本願だといえそうです。
特に政治の場合には自らが坂貸しない限り、生きていく権利は縮小するばかりであり、そこまで人頼みにするほど日本人の受精が衰え、まるでウサギが木の切り株にぶつかるのを待ち、運を天に任せているような生き方を当たり前に思うのです。
本の中の本の一部についての発言になってしまったが、取りざたされている件に関してはそんな具合に考えました。


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