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森鴎外 もう一つの実像

1亀山信夫:2005/01/26(水) 19:52:03
本日届いた『ニューリーダー』2005年2月号を紐解いていると、西原克成博士と藤原博士の対談記事に目が止まった。記事のテーマは「〝明治の大文豪〟森鴎外の隠された真実 日本最悪の医者としてその犯罪を裁く(上)〟という、明治の文豪・森鴎外を主テーマとしてものであった。記事を読みながら、本棚に『森鴎外 もう一つの実像』(白崎昭一郎著 吉川弘文館)があるのを思い出した。この本は現代の医療問題と医師のモラルを百年前に投影した労作であり、鴎外の為した非人道的な行為を余すところなく記述している。『ニューリーダー』の記事を読み終えた後、再び『森鴎外 もう一つの実像』に目を通したいという衝動に駆られた。


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2相良武身:2005/01/27(木) 22:51:39
ニューリーダーを早速入手し読ませていただきました。西原先生がここまで、
厳しい評価をされていることに驚かされました。
脚気の問題について、森林太郎が誤った主張を繰り返していたことは
知っていましたが、ここまで言い切った医師はいなかったと思います。
実際、東京大学では、森林太郎の批判はできないでしょう。
小堀敬一郎教養学部名誉教授、小堀鴎一郎東京大学医学部名誉教授の
縁戚であるからには、絶対触れない部分だと思います。
西原先生は、著書で名医の定義をされており、そこらからすれば
森林太郎の批判は当然のことと感じました。
しかし、もっと重要なのは、森林太郎が、日露戦争時に第二軍にいたことです。
第二軍は、日本陸軍で初めて薩長以外で陸軍元帥になった奥大将が司令官であり、
また、白川義則大将(伊予松山出身)も所属していました。白川大将は亡くなったとき、昭和天皇から
直接氏をお惜しむ和歌をもらっております。
つまり、第二軍は、何か大きい後ろ盾を持っていたはずです。
そのキーワードがイラクで殺された奥大使ではないかと推察するのは
トンデモの世界でしょうか?

3尾崎清之輔:2005/01/27(木) 23:46:01
相良さんの書き込みに触発を受けましたので上記の続きを簡潔に書かせて
頂けますと、奥保鞏氏は佐幕小倉藩の出身にも関わらず、薩長以外で
最初に陸軍元帥にまで出世し、僅か38名にしか賜与されなかった功一級
金鵄勲章も受賞しておりますが、それ以上に興味深いこととしては、
第二軍の司令官になるより遥か早い時期より、近衛師団長や東宮武官長、
また東宮大夫といった重要職を歴任していることです。

4天野久恵:2005/01/28(金) 08:54:23
相良さんと尾崎さんの発言を読んで誘発されました。
「財界につぽん」の2004年8月号に高松さんが執筆した「宮内庁と外務省の皇室イジメと小泉内閣の対米盲従の悲劇」という記事を思い出し、もう一度よく読みなおして投稿しました。そこに指摘されている重要な情報として、次のように書いてあったことが意味深長だと思うので紹介させていただきます。
<・・・・外務省と首相官邸が何を隠蔽したかを考える時に、皇太子が「國際親善を皇族として大変重要な役目と思いながら、外国訪問を許されなかった」という発言と、奥参事官が東宮の学友だった事実が気になる。日本のメディアは沈黙して報道しなかったが、奥克彦の祖父は元伯爵の奥保鞏元帥である。日露戦争の時の第二軍司令官で「日本一の戦上手」で、「参謀なしで大軍を動かせる唯一の司令官」と言われ、近衛師団長を歴任した親英派の将軍だった。イラクを占領して傀儡政権を作ろうとする米軍は、国連を信頼する欧州諸国や王室は邪魔な存在であり、奥克彦の経歴や家柄を占領軍の情報機関が疑えば、ことによると不幸な事態に発展しかねない恐れもあり、小泉なら国民を裏切って国を売っても不思議ではない・・・・。>

5相良武身:2005/01/28(金) 23:38:33
天野さんの指摘された記事を読んではいないのですが、
尾崎さんの書き込みと合わせて、過去の新聞報道と
合わせると、赤坂の妃の病気と、殿下の発言とが繫がります。
人格の否定はここにいたったのではないでしょか。
かって、数寄屋橋交差点で演説をしていた老人がいました
その主張の大部分は納得がいきませんでしたが、ひとつだけは
支持できるものがありました。
皇室を隠れ蓑にして、悪いことはするな  という主張です。
私自身は、その存在を否定するのもで葉ありませんが
それを、利用しながら、ないがしろにする人間は許せません。

6藤原肇:2005/01/29(土) 05:08:08
小堀桂一郎の出世作といわれる「若き日の森鴎外」(東大出版会)は、鴎外に関しての文献として多くの評論家が引用しているし、私の蔵書の中でもその一冊に加えられている。だが、こんな程度の仕事でも評価される日本の文献学が、いかに西欧のレベルに比べて質が低いかについては、誰も文献批判の立場で論じていないのが惜しまれる。使っているテキスト自体が帰国してからの鴎外が、都合の悪いことを削って再編集したもので、とてもオリジナルな日記と呼べる代物ではないからだ。
若い世代から小堀桂一郎を乗り越える人が出て、この表面的な文献解釈学の上を行く仕事を成し遂げ、日本のテキストクリティックの水準を高めて欲しいと期待したい。
しかも、小堀桂一郎はドイツ派らしい権力の御用学者の例を漏れず、渡部昇一、西義之、西尾幹二などと一緒に、「正論」や「諸君」から小遣いを原稿料としてもらい、反動的な発言を繰り返して恥じないでいる。私は森鴎外の作品が子供のころから大好きで、漱石とともに日本文学の代表として愛読してきたから、その良さと悪さを正当に評価できる批評家の登場を待ち望む。

7大木健作:2005/01/29(土) 11:38:26
小堀さんの鴎外研究の批判は昔からあります。
目立つところでは谷沢永一氏がよくやっていますし、
ほかにも多数あります。
鴎外史伝の盗作性については松本清張の「鴎外両像」
また竹山哲の「盗作疑惑の研究」などがあります。
ちなみに竹山哲氏の本では井伏鱒二も取り上げられて
ますが、文壇、出版界ではいったん大文豪として
祭り上げてしまった手前、黙殺と言うところに
なっています。
猪瀬直樹の井伏考証も同じく。
医師としての鴎外への批判は同じ軍医の石塚左玄などが
早く行っていますが、これまた、食養マニアにしか
浸透しないままになっています。
人材はいつの世でも用意されているのですが、
息が続かないようです。

8尾崎清之輔:2005/01/30(日) 01:00:39
西原博士の森林太郎に対する評価はその著書「究極の免疫力」においても
「鴎外細大の悲劇」を下敷きに触れられておりますが、更にその当時から
現代に至るまでの日本医学界の根本的な問題とその歴史の流れについても
明確に述べられております。
その中で断罪されていた一人は今も東京大学の医学部に君臨しており、
講演活動なども頻繁に行っているようですが、西原さんも仰せのように
臨床を通じた生きた学びより、専ら学術的成果の方に関心が高いようです。

さて、その西原博士が藤原博士と対談を行った「ニューリーダー」では
記事の後半部分の森林太郎に関する内容にも大変興味を引きましたが、
そこで思い出したこととしては、嘗て日本に暫く在住した欧州のある国の
人間が、日本在住当時は所謂不良外人系にあたる者として跋扈しており、
その後ある事を切っ掛けに故国に戻ってからは、見事なほどのヒューマン
ロンダリングを行い、今では当地の若手有力者の一人となりましたが、
日本のインナーサークルにあたる二世や三世とも繋がっており、彼らが
渡欧した際には似たような(それ以上の)供与を行っていたことから、
妙な馴れ合いの場が出来上がってしまっているようです。

9藤原肇:2005/01/30(日) 14:56:29
小堀桂一郎と東大医学部の小堀鳩一郎が閨閥関係という、とても興味深い相良さんの情報どうも有り難うございます。これで何となく背後関係が推察可能になりました。
かつて小堀桂一郎が小堀アンヌと関係があるのでは疑い、いろいろ探って結局は関係なかったと知り、それではなぜと思い続けていたところでした。

10 相良武身:2005/01/30(日) 18:30:31
小堀敬一郎教養学部名誉教授と鴎外の件ですが、私の誤りの
可能性があります。30年以上前の情報で、今日久しぶりに図書館で
調べるていましたが確認が取れません。
この部分だけは、申し訳ありませんが、留保させてください。

11亀山信夫:2005/01/31(月) 07:44:52
西原克成博士が話題になっていますので、本スレッドを利用させていただきます。今朝の東京新聞に、西原克成医学博士が二面にわたって登場されていました。「一歳までは母乳・人工乳の育児法に戻すべきだ」と主張する博士に対して、厚労省の幹部は「先生の意見はよく分かるが、離乳食で利益を得ている人が多く、方針を変えるのは資金がかかりすぎる。一度決めたことは動かせない」と過去三度も西原博士の要請を突っぱねたとの由。未だ、東京新聞のウェブにはアップされていませんが、お昼頃までにはアップされると思います。関心のある方は一読ください。東京新聞の「特報」というコンテンツです。多分、下のURLで良いと思います。
http://www.tokyo-np.co.jp/tokuho/


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12相良武美:2005/02/28(月) 15:37:42
まだ、解決していない問題を持ちながらの、書き込みになります。
西原先生の主張に対し、反撃の動きが出てきました。
毎度のことながらの主張ですが、情報として保有しておきませんと
めんどくさいので(大体こういうときは、権威のある人が言っているが
一般人を欺く手ですが)、看てください。
この主張を破れば一つ山を越え、より、よくなるはずです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050228-00000407-yom-soci

http://jpa.umin.jp/image/PDF/info/info_10.pdf

大体こういうのは、孫とか、甥とかの話になりますので、
関わらないほうがいい部分もありますが、ご参考までに

私は西原先生の主張に賛同します。


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