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雑談・議論・質問スレ12

306zebla:2013/02/14(木) 15:39:42
私はこの下に貼った書評しか読んでないけれど、
その本の引用を見てロイを思い出したので貼ってみる。
引用部分だけ一緒に貼るので全文はよかったらリンク先でどうぞー。

『なめらかな社会とその敵』を読む (内田樹の研究室)
http://blog.tatsuru.com/2013/02/13_0755.php

「自由意志をもった一貫した自己というイメージは、
他者から責任を追求されることによって強化される。(…)
頭の中をかけめぐる複数の異なる声、これこそが分人たちの声である。
これらの声は矛盾し、会話し、ときに溶け合うこともある。
ちょうど自分の腕を他人の腕だと信じて疑わない自己身体失認と同様に、
自分の脳の中の声も他人の声として聞こえてしまうのが統合失調症によくある幻聴の症状である。
それらは宇宙人の声や神の声として解釈されることさえある。
自分の体で起きることを身体の所有感覚としてもてないことがあるのと同様に、
自分のまわりで起きる社会的出来事を所有感覚としてもてるかどうかは自明ではない。
ときに家族は家族として感じられなくなったり、国を国として感じられなくなる。
家族愛や愛国心は自明ではない。
だが、責任を要求することによって、自己は統合され、自らを合理化して制御し、
それを通じて組織や国家に尽くすことができるようになる。
こうして、社会的責任を通じて一貫した自己が生まれる。
分人民主主義が否定するのはこうした自己の結晶化である。
身体が生み出す矛盾した声を、矛盾したまま吐き出すことができれば、
分人たちの新しい民主主義の可能性が顕在化する。」
(鈴木健、『なめらかな社会とその敵』、勁草書房、2013年、174頁)

原本にも興味を持ったけど、ちょっとお高いw


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