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ある体験の・・・回想録6

737N:2014/02/04(火) 02:08:27
○○.のような「気がする」レベルは「念慮」と言い、断定的なのを「妄想」と呼ぶようだ。
DIDにも幻視現象はあるらしいが、その背後に過剰な意味付けは行われない、と柴山は書いている。

ややこしいのもある。
ある女子学生患者は「職員室で自分が噂になっていて、同級生やまわりの人が陰で自分の悪口を言っている」
と訴え、被害妄想-スキゾフレニーが疑われたが、
本当はDIDで、交替人格がたばこを吸ったり、男遊びしたりしていた。
そのため、職員室で彼女の話が実際に行われ、同級生たちも実際に悪口・噂話をしていた、という例だ。(柴山雅俊)

医者は警察や探偵ではないので、訴えが事実かどうかをわざわざ調べたりはしない。
柴山と岡村らの鼎談を読むと、精神科医はひとりの患者にそれほど時間はかけられないらしい。
岡村が自分の場合は一人の患者にかけられるのは2週間に1ぺんで30分くらい、と言ったら
 柴山雅俊(東大精神科)が「うらやまし過ぎる。何でそんなに時間があるんだ」
 「医療経済上の理由」から患者ひとりに対してかけられる時間は7〜8分,あるいはそれ以下だと、嘆いていた。

ボーダーラインも世界を二項対立の極端に傾いたとらえ方をする、らしい。
解離の場合、自身を変容させるのであって、世界の意味は変容されない、と柴山は定位している。
幻視や幻聴はあっても、そこに過剰な意味付けはされない。
世界のとらえ方は当然ながら正常。
多重という人格のシステムと単一という人格システム、だけが違う。
そして、そのシステムの違いが、
単一人格システムに基づく社会との間に齟齬を生む場面でのみ
あるいはそこから派生する諸問題においてのみ「障害」を発生させる。

専門家の書いた3冊の本とビリーミリガン、を読んだだけの範囲では、
いまのところそういう印象というかイメージになっている。 

つまりRに関する認識はなにも変わっていない。
ただ「解離性障害」「続・解離性障害」の巻末にのっている
精神科医業界に関する鼎談を読むと、医師と患者の関係にも、
相性があったり、流行があったり、たらい廻しがあったりで
(つまり身体医学と一緒かそれ以上)いろいろあるんだろうな、と
すこしだけ背後を妄想することができるようになった。


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