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雑談・議論・質問スレ9
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だいぶん昔、まだDOSだったころの時代。
PCでテキストデータを音声で読み上げてくれるソフトが
開発されて、それまで点字に翻訳されるまで待つしかなかった書籍も
テキストデータさえあれば視力障害者が接することになったという
ことがあって。それを取り上げて記事にすることになり、
視力障害者の人にだいぶ会ったのだ。いまだに頭に離れない言葉がある。
ひとつは「だからといって、我々の仕事が増えたわけではないですよ。
PCがテキストデータを読んでくれるといって、事務職につけるわけではないのです」
もうひとつはこれ。「ときどき宗教をやってる人がこの部屋に来ます。
『あなたは神に選ばれし人だ』という。ならば俺と変ってくれと思う」
その言葉の残酷さに反吐が出る思いで。代われるのかよ、たとえ奇蹟で
その方法があったとしても、代われないだろ。
行って殴ってやりたい思いにかられて。
根っから宗教をやってる人の、身軽な残酷さにときに寒気をおぼえる。
けれど自分が自分に強いている考え方というのはまさにこの残酷な考え方な
わけで。自己憐憫から抜け出す手段の万策尽きた思いで、禁じ手を
自分に対しては用いたように思っていて。そうしないと宅間にでもなりそうだったから。
けれど他人にはぜったいそうしろとはいえない。目は、見えたほうがいいよ。
世界はときに驚くほど美しいじゃないか。
試練なんて、ないほうがいいよ。みんなで笑っていたほうがいいじゃないか。
そう思わないか。
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