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<長文・連投> HYPER 雑談スレッド II <通な議論>

925N : 入院話   脳外科病棟 2:2013/04/11(木) 23:37:59
最初に予定されていた左端の場所から
右側のまんなかに移って、向かい側を見ると見覚えのある男がいた。

初日に向かい側にいてすぐ次の朝いなくなった男だった。
こいつもほとんどしゃべらないヤツだったが、E君と違って、動くし、表情もあった。
「あぁ、なんか見覚えのある人がいる」と看護婦に言うと、
そいつはすこし驚いたような顔をしていたが、すぐに鉄仮面に戻った。
顔つきでいうと、ブルーハーツのヒロトに似ていた(頭髪はは真っ白だったが)。
こいつも母親がずっとつきそいで来ていた。
母親とは会話らしきもの、時々返事するだけだが、もしていた。

時々診察に行って帰ってくると、ずっとカーテンをオープンにしている俺とも顔を合わす。
一度会釈してみたが、奇妙な顔をされただけだった。 
看護婦とは比較的しゃべっていた(聞き取れないぼそぼそ声ではあったが)。 
ま、女好きではあったのだろうw


左側は年齢不詳の小柄な白髪男で、言語不明瞭、看護婦とのやりとりも
ろれつが周っていないのでほとんど何を言ってるのかわからなかったが
看護婦は理解していたようだ。 
この男は独り言を言った。 いや独り言というか、声を出して何か読んでいるようだった。
ベッドを降りてコチラ向きに座って、なにかを勉強しているようだった。

ろれつは周らないが、人の善さそうな感じで、
この病棟で、こちらの会釈に嬉しそうにニッと笑いながら会釈を返してくれたのは
この人だけだった。  
ほかの患者にはみな無視された。
(最初に場所を変わってくれたいかつい男は一日中カーテンを閉めっぱなしだったので
 会釈する機会は一度もなかった)

だから、病棟を変わるとき「お世話になりました」と転科のあいさつをしたのは
その人のようさそうな言語不明瞭のおっちゃんだけだ。
“あぁどうも”という感じで会釈を返してくれた。 
それにしても声を出しながらいったいなんの勉強をしていたのだろう。
何時間も読む声が聞こえていたが、何を読んでいるのかついにわからなかった。

右側のおっちゃんも独り言を言う男だった。
外見はまともで、どっかの会社で事務長をして退職したみたいな雰囲気だった。
独り言も内容は常識的で、「さて、トイレに行くか」とか病院食に「味が薄いなぁ」とか
そういう感じだ。 
しかし俺の前を通るときには絶対こちらを見ようとしないので
会釈のしようがなかったw 
たぶん面会には奥さんが来ていたと思うのだが、まったく思い出せない。

斜め奥のヤツもまったく思い出せない。


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