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【news+】ニュース速報スレ【全般】★3
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しまね拡大鏡:生活保護費の不当要求・暴力、松江でも /島根
◇受給者が自立できる行政を
北海道滝川市で元暴力団員らが介護タクシー代約2億円をだまし取った事件を受け、厚生労働省は生活保護費の支給から通院交通費を制限することにした。松江市でも昨年10月に市役所の生活福祉課相談室で職員を殴打したなどとして、暴行と脅迫の罪に問われた男の裁判が3月27日に松江地裁であり、懲役1年4月の判決が言い渡された。職員は男の生活保護の担当だった。一部の受給者の不当な要求が、生活保護が本当に必要な人に不利な状況や職員の不安を生み出している。【御園生枝里】
松江市の生活保護世帯は07年4月現在で1247世帯、1708人(06年4月は1180世帯、1622人)。職員は「大多数の人は本当に生活に困窮し、倹約しながら生活している。怒鳴り込んだりする人はまれ」と話す。松江市福祉事務所では15人の職員が支援が必要な人の資産や環境を調査し、必要性や額などを判断する。地区ごとに担当し、多くて100世帯を担当することもある。
事件を起こした男は月に1度給付される生活保護費を使い果たし、職員に前借りを要求した。「食べていけない」と訴え、当初は3000〜4000円の額だったため、職員は自分の金から貸していた。検察側は、男が度々借金をしていたと指摘した。
しかし、昨年10月10日、男は突然「20万円貸してほしい」と言ってきた。この時は拒否したが事件当日、今度は25万円を要求して来た。職員2人で「持ってないから貸せない」と対応すると、怒った男が職員のほほを殴ったり、松葉づえを振り上げ「約束を守らんやつは生かしちゃおけん」などと怒鳴った。
男は裁判で動機について「金を貸すという約束を守らなかったから」と話したが、判決で「職員に個人的に無心すること自体が極めて不適切」と指摘された。職員は「怖かったが、火に油を注ぐと思い逃げられなかった」と振り返る。
事件前の06年11月、「暴力団をやめた」とうそをついていた相談者に生活保護の廃止を伝えなければならず、職員に緊張が走った。何事もなかったが、職員から不安の声が上がった。その後、県警組織犯罪対策課に相談し、行政対象暴力への研修も開いた。他にも、市役所に怒鳴り込んできたり、職員が殴られたり、数年前には脅迫のファクスが送られたこともあった。
相談室には机と椅子が並ぶ。職員の席は逃げられるようドアのそばで、非常ボタンに近いところと決めてある。さらに、07年度予算で相談室2部屋と、窓口に監視カメラを設置。しかし、設置は今回の事件発生後で、裁判では双方の意見が食い違った。判決では、職員の供述の信用性があるとして、起訴事実を認定。職員は「これからも複数で対応する」と話している。
今回の事件では、男に対して職員が個人的に現金を貸し続けたことが、結果的に男を助長させることになったといえる。他に方策はなかったか。職員に危険が及ばないよう対策を講じるのも重要だが、受給者の自立には何が必要なのかという視点も忘れてはならない。
毎日新聞 2008年4月17日 地方版
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