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【news+】ニュース速報スレ【全般】★3
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■裁判所が認定した事実とは違うが
同弁護団は、死刑廃止論者の集団とみられがちだが、今枝弁護士自身は死刑存置論者だ。死刑廃止論が強い弁護士界においては珍しい方と言える。だが、判決公判直前の4月10日に刊行された著書『なぜ僕は『悪魔』と呼ばれた少年を助けようとしたのか』(扶桑社)では、
「僕が見る限りは、(弁護団に)死刑廃止運動について議論されるようなことはなかったし、そのような目的から弁護活動が左右されているということもまったくなかった」(42ページ)
と断言している。
ただ、「事件を利用している」という批判や誤解が生じても仕方がない状況があったことは否定できない、ともいう。
まず、死刑廃止論のリーダー的存在である安田氏が弁護団の中心であったことで誤解された。また、光市事件についての情報発信を一般メディアでは行わず、死刑廃止運動のためのメディアに限定したことなども憶測を生んだ。
今枝氏は弁護団にいるあいだ、情報をシャットダウンする危険性を指摘し、ブログを立ち上げて独自に情報発信を始めた。ブログを書くことは認められていたが、弁護団内では軋轢(あつれき)が広がった。そのことも、同氏が弁護団を離れた理由の1つになった。
弁護団にいるあいだは、脅迫状やいやがらせの電話が毎日のように入り、精神的なストレスは甚大だった。弁護団を離れてそれはなくなったが、結果として元少年を守れなかったことについては、「非常に悔しい思いをしている」という。
著書には、ブログや本の出版は元少年との最後の約束だったとある。今枝氏から見た事件と、元少年の真実、どうして元少年が事件を起こしたのかについて、今枝氏の言葉で表現し、遺族や社会に知ってほしいと言われたという。
今枝氏は、裁判所の認定事実と自分が知る事実は違うことにさらりと触れて、こう話す。
「本を読んだ人からは、『事件の側面が分かった』という反応を頂いている。裁判所が認定した事実とは違うけれど、私が見た事実を(出版によって)世間に示せた。それは、(裁判所に)認定された以外の事実が受け入れられる土壌が社会に整いつつあるということかなと思う」
(記者:軸丸 靖子)
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最終更新:4月22日21時58分
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