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【news+】ニュース速報スレ【全般】★3
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500系新幹線「こだま」に転用 東海道ラストランも秒読み
4月20日14時17分配信 産経新聞
16輌編成から8両編成になった500系新幹線(右)。左は16両編成の500系=JR西日本博多総合車両所(山下香撮影)
ジェット戦闘機のような容姿から東海道・山陽区間を走る新幹線の中でも絶大な人気を誇る500系新幹線。営業最高時速300キロを達成し、停車駅の少ない最速の「のぞみ」として活躍してきた。ギネスブックにも載った韋駄天(いだてん)だが、今年12月から山陽区間だけを走る各駅停車の「こだま」での運用が中心となる。500系を所有するJR西日本は車両のリニューアルを進め、「スピードから快適性に役割を変え、山陽新幹線を代表する車両になってもらいたい」としている。
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■マニア愛してやまず…
500系は平成9年3月に新大阪−博多間でデビュー、同年11月に東海道区間に乗り入れ、東京ー博多間を4時間49分で結んだ。「(カーブを通過する際に減速幅が少ない)車体傾斜システムはないけれど、スペックや能力はまだまだ最新のものと変わらない」とJR西の関係者は話す。
16両編成の全車両がそれぞれモーターを搭載し、設計最高時速は320キロ。フクロウの羽を参考にした翼型パンタグラフや、セミアクティブサスペンションを初めて導入し、騒音や揺れの軽減に努めた。
「円筒形の車内は狭くて圧迫感がある」などと「居住性に難あり」との指摘もあったが、熱烈なファンは「個人的にはそうは思わない。グリーン席の背もたれにある枕部分のクッションなどはなんとも気持ちがいい」(30代男性)と擁護する。
長らく「最速」の地位を保ってきたが、昨年7月にN700系がデビュー。営業最高時速は500系と同じ300キロだが、車体傾斜システムを取り入れたことで速達性が向上。10年ぶりに500系の持つ東京ー博多間の最短所要時間を5分更新した。
■2階級“降格”の理由
JR西は同年12月、N700系の増備に伴い、9編成ある500系のうち5編成を16両編成から8両編成に改造し、山陽区間の「こだま」として運用することを決めた。編成を短くしたのは、乗客の少ない各駅停車での採算と合わせるためだ。
古株の300系が「のぞみ」を補完する「ひかり」を中心に運用されていることもあり、500系が一気に各駅停車の「こだま」に“降格”されたのは不自然だが、やむを得ない事情があった。
300系は「デビューから既に13年が経過し『こだま』に転用しても使用可能年数は7年程度」(同社)しかないため、短い編成に改造せずに16両編成のまま残した。
23年度予定の九州新幹線乗り入れも要因のひとつ。「500系の性能では九州区間の急坂に対応できない。電動機や変圧器を取り換える必要があり、多額の工事費がかかる」と説明する。
結局、N700系をベースに開発する新型車両が乗り入れることになり、「これとは別に山陽区間だけの『ひかり』用に500系を配置した場合、範囲が限られ運用効率が悪くなる」と判断した。
■300キロはもう…
「こだま」が最高時速220キロの0系から500系に変わっても所要時間は短縮しないとみられる。駅間の長い小倉−博多でようやく1分程度の短縮が見込まれるが、各駅停車では全体として大きな速達効果は期待できないからだ。ニュースを伝える車内の電光掲示板に突然現れる「ただいまの速度は、300km/hです」のテロップもなくなるだろう。
ファンには寂しい限りだが、JR西は「世界最速として登場した500系だが、速さだけではなく新幹線全体のシステム発展に貢献してきたと考えている。今後は500系については指定席の2列+2列シートの導入や喫煙ルームの設置など快適性を追求していきたい。役割を変えて山陽新幹線を代表する車両になってほしい」(東京広報室)と気持ちを新たにしている。
「こだま」用の500系は自由席7両+指定席1両の8両編成。汚れが目立つ客室側パネルの化粧シートを取り換え、乗降口音声装置や座席滑り止めを設置してバリアフリー化を推進。全席禁煙としたうえで強制排煙装置と脱臭効果のある光触媒機能を備えた喫煙ルームを新設した。
普通車指定席となる6号車には、従来のグリーン車を充当したため、2列+2列シートをそのまま採用しており、乗り心地は格段に向上しそうだ。
16両編成のまま残す4編成は、予備も含めて引き続き東京−博多間を結ぶ1日2往復の「のぞみ」に使用される。しかし、今後もN700系の増備は計画されており、車両運用上、東海道区間から姿を消すのは秒読みとなっている。
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