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「ヨーギニー寺院 〜インド・シンボリズムへの旅〜」

5近藤 貴夫:2017/05/21(日) 13:17:20
第1章 ブヴァネシュヴァル 第1節 女神との巡り合い
https://kondoes.wixsite.com/yogini/chap1sec1

この本には独立した「前書き」「序文」がなく、
冒頭の第1章がその役を果たしている。

特に、第1章第1節では、著者がこのテーマに関心を持った経緯について、
堅苦しくない文体でまとめられている。
著者が、日本南アジア学会に所属していたといっても、若いころから専門の
研究者であったのではなく、この研究のわずか2年前に、関心を深める
きっかけがあったという点が興味深い。

それは、書籍との出会いであって、文中では『ヨーギニー崇拝とその寺院』と
書かれているが、巻末の「参考文献」では、「Yogini cult and Temples」と
原語の英題で示されている。
著者は、ヒンディー語やサンスクリットを専門に学んだ言語学・宗教学者ではなく、
使うのは専ら、日本語と英語のみである。
そのことは、インドの固有名詞をカナ書きにする方法にこだわりが薄いこと、
その結果としての文中の表記揺れに端的に表れている。
その一方で、工学部出身の理系的知識(建築や地質など)が奏功している叙述が
この著書には顕著である。

この節の叙述で重要なことのもう一つは、最後の「あとがきにかえて」に呼応する、
ムンバイのムンバーデービー寺院での体験を描いていることである。
本書籍の構造は、研究書であると同時に「物語」を成しており、その起承転結の
「起」を成す役割がこの節にある。
ただ残念ながら、読者が意識なしにそれを最後まで覚えていることは難しいだろう。
「あとがきにかえて」に達したときに、「ああ、そうだったか」と思い出させるような
書きぶりとなっている。


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