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「クリスマス=オラトリオ」の歌詞のメモ

1Bhaashendradatta:2009/09/24(木) 19:34:13
サン=サーンスの「クリスマス=オラトリオ」は、私たちの買ったSHIRMER版の
合唱譜によれば、9曲構成。
但し、序曲である1曲目には歌がなくオルガンばかりであり、最後の9曲目は
最も長大で事実上2曲に分けられる。
歌詞はラテン語が本来で、聖書に基づきイエスの生誕を歌うもので、2曲目の
ように長々と聖書そのものを引き写しているものもあることを既に確認している。
このラテン語詞に対して、N.H.DOLEによる英語詞が上に並行して書かれている
(>譜を読みながら紛らわしい)が、私たちが歌うのはラテン語詞である。

31Bhaashendradatta:2009/10/06(火) 19:27:27
ここから最後の荘重なG-Durの混声四部。4ページ分。
「詩篇」第95篇(新共同訳の96篇)のモチーフ。

tolliteは、tollō(上げる・持ち上げる)の、命令法現在二人称複数。
hostiāsは、hostia(いけにえ・犠牲獣)の、複数対格(女性)。
「いけにえ・供え物を捧げよ」。

adōrāteは、adōrō(崇拝する・祈る)の、命令法現在二人称複数。
Dominumは、Dominus(主)の、単数対格(男性)。
「主を崇めよ」。

ējusは、単数属格。性はここでは男声。「彼(=主)の」
sanctōは、sanctus(神聖な・聖なる)の、中性単数奪格。
ātriōは、ātrium(広間・ホール、館・宮殿)の、単数奪格(中性)。
「彼(=主)の神聖なる広間で」
新共同訳聖書では「神の庭に入り」という表現。
ここはin + 奪格なので、ラテン語では移動ではなく行為の場所を示す。

32Bhaashendradatta:2009/10/06(火) 19:53:58
lætenturは、lætor(喜ぶ・楽しむ)の、直説法未来三人称複数。
cœliは、cœlum(天)の複数主格(男性)。※通常は中性単数。(>>15
exultetは、exsultō(跳びはねる・跳ねまわる)の、接続法現在三人称単数。
terraは、「大地・陸・地球」で、単数主格(女性)。
「天は喜ぶだろう、地は小躍りするがよい。」
新共同訳聖書では、
「天よ、喜び祝え、地よ、喜び踊れ」という表現。

faciēは、faciēs(顔・容貌)の、単数奪格(女性)。
Dominīは、Dominus(主)の、単数属格(男性)。
āは、「〜から」「〜によって」「〜の理由で」
「主の顔(の側)において」即ち「主の御前で」。

quoniamは、接続詞「〜のあとで」「〜だから」。
vēnitは、veniō(来る・到着する)の、直説法完了三人称単数。
「彼(=主)は来られたのだから」。

ということで、「クリスマス=オラトリオ」の歌詞は一通り触れ終わり。

33Bhaashendradatta:2009/10/08(木) 19:43:47
hallelujahは、ヘブライ語で二語から成る句で、
halləlūは、動詞hallal(喜び讃える・賛美する)の、命令法二人称複数男性形。
yāhは、神の名YHWHの前半の二文字で、即ち、「神」の省略形。宗教的な
人名の一部に含まれていることもある。

「神を喜び讃えよ」ということから、キリスト教徒の間では、神を讃えるような
嬉しいことがあったときの間投詞となった。

http://en.wikipedia.org/wiki/Hallelujah


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