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"The Practical Sanskrit-English Dictionary" of Apte

1近藤 貴夫:2009/01/04(日) 16:36:53
梵英辞典の定番の一つ、Prin. Vaman Shivaram Apte
(アプテ/アープテー)の梵英辞典について。

13近藤 貴夫:2009/02/02(月) 15:46:43
辞書の編集・出版・印刷は、労力と時間のかかる大変な作業ですが、
私から見ると、華々しくやりがいのある仕事として、そういう仕事に
従事している友人が羨ましかったりします。やっぱり、数日内に捨て
られる折り込み広告や、一カ月以内に捨てられる月刊フリーペーパーや、
一年以内に捨てられる年度別商品カタログなんかより、何年も使って
もらえる単行本や辞書でしょう。

というのは余談として、アプテの梵英は、今では一冊で刊行されています。
印刷・製本技術が進んだためでしょう。
ただ、増補改訂版の最初が出た当時の巻の境目は、「以上何巻」という
表記と、ページ組みから分かります。
a から k までが第一巻(〜p.632)、kh から m までが第二巻(p.633〜
p.1296)、y から後ろが第三巻です。

>>12 までに書いた序文は、改訂増補版第一巻が出たときのものです。
現在の版では、この後に、アプテによる旧版の序文、改訂増補版第二巻の
序文、そして、年月日が明記されていないながら、改訂増補版が第三巻まで
揃ったあとに書かれた長い序文が続きます。

その次に、アプテの短い伝記(34年の短い生涯ではありますが)。
出版社の代表からのあいさつ(改訂増補版第三巻のときのもの)。
アプテによって書かれた辞書の使い方の説明。
辞書の中に出てくる伝統文法学用語の説明。
辞書の中に出てくる出典の省略表記の説明。
同じく英語による文法用語などの略号の説明。
略号の補完リスト。

と続いて、それからようやく辞書の内容に移ります。

14近藤 貴夫:2009/02/02(月) 17:05:32
「V. S. Apte 学長による、実用梵英辞典への序文

 この辞書は、学生が長らく感じてきた、完全でかつ安価な梵英辞典が
欲しいという要求に応えるために手がけられました。思うに、最近25年間、
こんなにも強い弾みをサンスクリットの研究が受け取ってきたときに、
この種の著作を上梓することの必要性については、非常に小さく言われて
いるのではないでしょうか。今日まで、4種類か5種類の梵英辞典が出版
されております――しかし、こうした著作の二つの本質的要件、普及性と
有用性を兼ね備えたものは極めて稀です――学生のあらゆる要求を満たし、
同時に手に届く範囲を外れないものは。Wilson教授の辞書と、Monier
Williams教授の辞書は、非常に有用で、価値の高い著作ですが、しかし
それらの価格――特に後者の――は、禁制品の如く高く、サンスクリット
読者の最も普通の要求の多くにも合致していません。」

15近藤 貴夫:2009/02/02(月) 17:32:39
「学校や大学でサンスクリットを読んでいる学生は、使っている辞書が、
特定の文脈の中で特殊な意味や意味の陰影を持っているかもしれない、
単語や複合語表現について、適切な同義語を与えてくれると期待するのが
普通です。学生は、特定の単語が非常に多くの語義を持っているということ
だけではなく、この本の特定の文脈の中でその単語があれかこれかの語義を
持っているということを知りたいのであり、そうして、同じ著者あるいは
別の著者の違う著作の他の箇所でどう使われているかを見て比較すること
により、特定の一節でその単語がどんな語義を持っているかを決定したい
のです。学生はまた、彼の日頃の講読の授業で出てくるものを最低限とし、
彼の役に立ちそうな他の情報も含め、より重要な術語について、精確さを、
そして出来うる限り、完全な説明を求めているのです。」

16近藤 貴夫:2009/02/05(木) 22:25:48
「Monier Williams教授は、計り知れぬほど貴重な氏の辞書の中で、可能な
限り単語の意味を汲み取り尽くそうと試み、幾つかの点で多くの有用な
情報を与えました。しかし、私の思うに、「この辞書は、有名でよく読まれる
文献、例えば、ウッタララーマチャリタ、ムドラーラクシァサ、ヴェーニー
サンハーラ、シシュパーラヴァダ、或いはカーダンバリーといった文献に
現れる単語の最も普通の意味を示し損なっている」、と言うことは、この
偉大な著作の利点を損なうことにはならないでしょう。もっと言えば、
〔教授の〕辞書は、引用や参照先も示さないし、学生たちが学校や大学の
経歴(=学業の訓練)の上で便利であろう情報も殆ど与えないのです。
これらのことを言うからといって、私がほんの少しばかりでもかの辞書に
ついて批難しようとしているとは、受け取らないでください。」

17近藤 貴夫:2009/02/08(日) 15:44:33
「実際、私自身かの辞書から少なからぬ助けを得てきたのであり、その
ことを一般にもっと知ってもらいたいと思っています。これらの欠点を
指摘する私の唯一の目的は、『この分野に既に幾つかの著作があるのに、
どうして新しい辞書の編纂を始めたいと思ったのか』を示すことであり、
読者の皆さんが、この辞書が少なくとも先駆者へのある程度の尊敬の上に
立った進歩であることを分かりうるようにしたいと私は望んでいます。」


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