広い母音の e, a, o, を、全部一度 a, に集約してしまっている
のもその特徴の一つ。その結果、印欧語族の中でも、母音の中の
a, や @a, の出現比率が極めて高い言語になっている。そして、
印欧語族の特徴の一つである、屈折に際しての<音色変化>(=
e, o, 間の変化)の、起こりようがなくなっているのである。
このような、e, a, o, の統合がなぜ起こったのかについては、
私は調べたことがない。印欧祖語の話し手はこれらの母音の
区別を持っていたはずと考えられるし、亜大陸先住民最大勢力の
ドラヴィダ語族も、長短の e, o, を持っている。内的な要因が
あったのか、或いは三母音体系の全く別の系統の言語を話す
民族の影響があったのか、要調査である。