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最近読んだ本 PART2
6
:
管理人
:2004/03/01(月) 23:28
アゴタ・クリストフ『第三の嘘』(ハヤカワepi文庫)
『悪童日記』『ふたりの証拠』に続く第三弾。
前作のふたりは実はふたりじゃないんだけど、ではふたりじゃないのか?
と問われればふたりじゃないというわけではなくふたりなんですよ、といった具合の話。
とにかく面白いんで三作まとめて読まれることを推奨。
夏目漱石『門』(新潮文庫)
漱石お得意の三角関係の話。
『それから』のように若々しくもなく、『行人』のように狂的にもならず、
『こころ』のようなカタストロフもない。ただひたすら仲の良い超然的な夫婦の日常が描かれている。
しかしその生活にも過去が暗い影を落としており、参禅したりするものの結局悟ることはない。
最終的に救済も破滅もない。異色と言えば異色、現代的といえば現代的な作品。
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