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最近読んだ本 PART2

29管理人:2007/08/14(火) 21:38:35
村上春樹『海辺のカフカ』(新潮文庫、上・下)
今更ながら読んだ。この人が書くものって、大抵は何が言いたいのかさっぱりわからないんだけど、
興味深いディテールが随所に散りばめられているので、読み進めると止まらなくなるのよね。
文章も平易だし。でも中身はややこしいというか、わざと不可解なように作ってるとしか思えない。
空想の遊戯なのかもしれない。でも、つまらん空想ではないから最後まで付き合ってしまう。
読み終えて時間の無駄を感じたりすることはないが、これといって何かが残るわけでもない。
面白いテレビゲームに似た愉しさがあるような気もするが、冷厳の鑑賞に耐え得るものとは思わない。

30管理人:2007/08/28(火) 21:58:38
島田雅彦『溺れる市民』(河出文庫)
怪しげな連作短篇集。日常を生きる人々が繰り広げる妄想の数々。
個人的には『北海道産』のシミジミした感じが一番好きであった。
『決闘』や『オナニスト一輝の詩』なんかも馬鹿馬鹿しくて笑えた。

31管理人:2008/01/13(日) 15:11:38
島田雅彦『自由死刑』(集英社文庫)
なんかドラマ化されてるらしいから読み直してみた。
個人的には「悪食博士」の項が一番お気に入りである。この箇所を読むと無性に腹が減る。
ちなみに原作の主人公は最期に断食自殺を遂行するが、ドラマではどうなるんだろう?
民法キー局制作による夜十時からのドラマの最終回で断食自殺なんかやってたら
それはそれで笑えるが、きっと死んでも死にきれないまま終わっちまうのかも。

32管理人:2009/12/23(水) 13:09:19
平成以降に出てきた純文学寄りの作家で、実力も認められていて、
商業的にも文壇的にも成功している奴って、例えば誰だろう?
詳しい人がいたら教えてもらいたいところだ。

33管理人:2012/08/18(土) 13:26:57
村上春樹『1Q84』(新潮文庫、Book1〜3)
今更ながら読んだ。この人が書くものって、大抵は何が言いたいのかさっぱりわからないんだけど、
興味深いディテールが随所に散りばめられているので、読み進めると止まらなくなるのよね。
文章も平易だし。でも中身はややこしいというか、わざと不可解なように作ってるとしか思えない。
空想の遊戯なのかもしれない。でも、つまらん空想ではないから最後まで付き合ってしまう。
読み終えて時間の無駄を感じたりすることはないが、これといって何かが残るわけでもない。
面白いテレビゲームに似た愉しさがあるような気もする……、ってな具合に、>>29と同じ感想を書いてみた。
演出の効いた恋愛小説として読めば、かなり楽しめるはず。>>29よりは断然こちらの方が面白い。
続編が出るとすれば、時代が進んで『1Q95 1〜3月』になるような気がする。

34管理人:2022/01/01(土) 23:56:43
筒井康隆『旅のラゴス』(新潮文庫)
学生の頃に『文学部唯野教授』を読んだことがあるだけで、他に筒井作品を今まで読んだことがなかった。
面白いんだろうなとは思っていたし、作者が天才なのも知っていたが、
狂信的なファンが多いので、どうにも手に取ってみる気があまり起きなかったのよね。
ちなみに『文学部唯野教授』は日常パートこそそれほど面白いとは思わなかったのだが、
講義パートはめちゃくちゃ面白かったという記憶がある。
で、今回読んだ作品なんですけど、普通に面白かったわ。SFというよりはファンタジーですな。
この作者特有の毒も比較的少ない。万人受けする感じ。ジブリ感がすげえ。

35管理人:2022/01/02(日) 00:13:12
村田沙耶香『コンビニ人間』(文春文庫)
芥川賞受賞作。そういうのも読んでいかないとね、と思って読んでみた。
この作品が芥川賞受賞作的に王道とは全然思わないが。
まあ普通に面白かったわ。主人公はマジキチ以外の何者でもないが、何故か妙に共感できる。
どうやら作者は管理人と同学年らしい。なるほど〜、と納得してしまった。
ただ、この作品で描かれている「普通」とか「世間一般」の在り方は、ちょいとばかり時代遅れな気もする。
まあ5〜6年前の作品だから、まあそんなもんか。
今はそういう古い「普通」や「世間一般」が、逆に糾弾されるような世の中になっちまったもんな。
本来、そういうは必要悪として残存し、社会に抑圧をかけ続ける方が健全な気もするんだが。
そうしないと世の中が先細りしてしまうからね。この作品とは関係ないけどね。

36管理人:2022/01/02(日) 00:16:18
島田雅彦『カタストロフ・マニア』(新潮文庫)
全然面白くなかったぞ。作者はこれをSFのつもりで書いたらしい。
慣れんことはしない方がいいということか。タイトルのセンスも相変わらずである。

37管理人:2024/01/02(火) 14:15:31
最近、正月休みくらいしか本を読むことがなくなってきておる。

筒井康隆『残像に口紅を』(中公文庫)
こういう実験的なやつを書いてみたいもんだ。憧れるよね。
作品として成立させるためには、相当な構想力が必要なんだろうけど。
タイトルもいいよね。


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