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最近読んだ本 PART2
1
:
管理人
:2004/01/09(金) 01:36
復活
21
:
管理人
:2006/05/26(金) 23:24:29
一年以上放置していたのか。
太宰治『右大臣実朝』(新潮文庫『惜別』所収)
古文の読解力も随分と落ちたものだ。
語り手の独白が延々と続くが、公暁との会話シーンだけがちょっと浮いてて妙に目立つ。
公暁の台詞は太宰の台詞でもあるわけですな。シミジミ。
綿矢りさ『インストール』(河出文庫)
こういう言葉遣いは結構好きです。シミジミ。
22
:
管理人
:2006/05/27(土) 07:02:21
今日は眠れませんでした。
太宰治『惜別』(新潮文庫)
テクニカルで緻密、太宰流のユーモアもあるにはある、悪くない、
が、全体的にどうにも平べったい印象を受けるなあ、ってのが読後の第一感。
で、何の気もなにし巻末の奥野氏の解説を読んでたら、意外な事実を知った。
この作品は当局の要請を受けて書いたものであり、太宰にとっては唯一ともいえる国策小説であるらしい。
(その割りに政治思想的には普通。それらしい箇所もあるにはあるが。
これでいいのか?文学報国会(笑)という気がせんでもない)
内容は魯迅の仙台留学時における交友を描いたお話。
政治・芸術・科学のはざまで揺れる魯迅の独白は、太宰の思想の代弁でもあったわけだ。
と同時にこの作品自体が抱えている政治と芸術の葛藤、時代の制約を伝えていてもの悲しくもあり、
読者は何だかシミジミしてしまうのだよ。あーシミジミ。
23
:
管理人
:2006/06/06(火) 21:11:57
太宰治『畜犬談』(新潮文庫『きりぎりす』所収)
こんなのも書いてるのね。普通に面白かった。
24
:
管理人
:2006/06/27(火) 19:59:08
太宰治『嘘』『雀』(新潮文庫『津軽通信』所収)
珠玉、というのはこういう作品のためにある言葉やなあ。
短篇小説の面白さが味わえるテクニカルな二篇。
菊池寛『忠直卿行状記』(新潮文庫『藤十郎の恋・恩讐の彼方に』所収)
教科書か現代文の問題で読んだことがあるような。
なんちゅうか、哀しいお話でした。妙に記憶に残る一篇。
菊池寛『恩讐の彼方に』(新潮文庫『藤十郎の恋・恩讐の彼方に』所収)
これも教科書か何かで読んだことがあるぞ。
ラストシーンで泣いてしまった。
25
:
管理人
:2007/05/05(土) 14:58:59
島田雅彦『フランシスコ・X』(講談社文庫)
高校生くらいの頃に好きだった作家。
なぜ好きだったのか今となっては全くの謎なんだが。
まあそこそこ面白かった。
綿矢りさ『蹴りたい背中』(河出文庫)
最年少芥川賞受賞作。まあまあだったけど個人的には処女作の方が好きかも。
全然関係ないが、このタイトルを見ると野中三嶌事件を思い浮かべてしまう。
久しぶりに本を読んだので、どうにも気の利いた感想が思いつかん。
26
:
リーダー
:2007/05/07(月) 01:41:08
万城目学(まきめ まなぶ)
最近売り出し中の作家。『鴨川ホルモー』『鹿男あをによし』
デビュー作と第二作。
ややキャッチーな作風と荒唐無稽なストーリー展開だが、うまく作り込まれて
いるので中々面白い。京都・奈良などご当地の特性を最大限に活かしているので
その土地を知っている者は読んでいて楽しめる。荒削りな面もあるが、今後どう
作風を定着させるのかが楽しみな作家。次回作は大阪が舞台なそうなので楽しみ。
難点を挙げるとするなら、主人公の境遇(学生やら教師)の描写が甘いところと、
純文学が好きな人には受け入れられ辛いというところか。
27
:
管理人
:2007/06/03(日) 12:50:02
島田雅彦『彗星の住人』『美しい魂』『エトロフの恋』(いづれも新潮文庫)
>>25
でも書いたが、昔好きだった作家。
なんでも著者が命運を懸けた渾身の大作であるらしい。
それはともかく『彗星の住人』は大学生協の書店で単行本を見かけたことがあるから、
文庫化まで随分と時間がかかっとるなあ。三部作だからまとめて文庫化しようとしたんだろうけど、
文庫化してもどうせ売れないだろうから新潮も勇気あるなあ、
などとどうでもいいことを考えてしまう。
確かに面白かったし、この著者の作品の中では最も優れていると思われる。売れないだろうけど。
せっかくだからお情けで今年くらいは夏の100冊に入れてやってください新潮さん。
すぐ絶版になるかもしれんから、興味のある人は早いうちに買っておいた方がよい。
一応中身についても紹介しておくと、大時代的な恋愛物語となっております。紹介終了。
28
:
管理人
:2007/07/08(日) 22:40:44
やっぱり夏の100冊には入らんかったか……。
新潮も慈善で出版やってるわけじゃないんだから仕方ないわな。
今、10年位前に読んだ『夢使い』を読み直しておる。
29
:
管理人
:2007/08/14(火) 21:38:35
村上春樹『海辺のカフカ』(新潮文庫、上・下)
今更ながら読んだ。この人が書くものって、大抵は何が言いたいのかさっぱりわからないんだけど、
興味深いディテールが随所に散りばめられているので、読み進めると止まらなくなるのよね。
文章も平易だし。でも中身はややこしいというか、わざと不可解なように作ってるとしか思えない。
空想の遊戯なのかもしれない。でも、つまらん空想ではないから最後まで付き合ってしまう。
読み終えて時間の無駄を感じたりすることはないが、これといって何かが残るわけでもない。
面白いテレビゲームに似た愉しさがあるような気もするが、冷厳の鑑賞に耐え得るものとは思わない。
30
:
管理人
:2007/08/28(火) 21:58:38
島田雅彦『溺れる市民』(河出文庫)
怪しげな連作短篇集。日常を生きる人々が繰り広げる妄想の数々。
個人的には『北海道産』のシミジミした感じが一番好きであった。
『決闘』や『オナニスト一輝の詩』なんかも馬鹿馬鹿しくて笑えた。
31
:
管理人
:2008/01/13(日) 15:11:38
島田雅彦『自由死刑』(集英社文庫)
なんかドラマ化されてるらしいから読み直してみた。
個人的には「悪食博士」の項が一番お気に入りである。この箇所を読むと無性に腹が減る。
ちなみに原作の主人公は最期に断食自殺を遂行するが、ドラマではどうなるんだろう?
民法キー局制作による夜十時からのドラマの最終回で断食自殺なんかやってたら
それはそれで笑えるが、きっと死んでも死にきれないまま終わっちまうのかも。
32
:
管理人
:2009/12/23(水) 13:09:19
平成以降に出てきた純文学寄りの作家で、実力も認められていて、
商業的にも文壇的にも成功している奴って、例えば誰だろう?
詳しい人がいたら教えてもらいたいところだ。
33
:
管理人
:2012/08/18(土) 13:26:57
村上春樹『1Q84』(新潮文庫、Book1〜3)
今更ながら読んだ。この人が書くものって、大抵は何が言いたいのかさっぱりわからないんだけど、
興味深いディテールが随所に散りばめられているので、読み進めると止まらなくなるのよね。
文章も平易だし。でも中身はややこしいというか、わざと不可解なように作ってるとしか思えない。
空想の遊戯なのかもしれない。でも、つまらん空想ではないから最後まで付き合ってしまう。
読み終えて時間の無駄を感じたりすることはないが、これといって何かが残るわけでもない。
面白いテレビゲームに似た愉しさがあるような気もする……、ってな具合に、
>>29
と同じ感想を書いてみた。
演出の効いた恋愛小説として読めば、かなり楽しめるはず。
>>29
よりは断然こちらの方が面白い。
続編が出るとすれば、時代が進んで『1Q95 1〜3月』になるような気がする。
34
:
管理人
:2022/01/01(土) 23:56:43
筒井康隆『旅のラゴス』(新潮文庫)
学生の頃に『文学部唯野教授』を読んだことがあるだけで、他に筒井作品を今まで読んだことがなかった。
面白いんだろうなとは思っていたし、作者が天才なのも知っていたが、
狂信的なファンが多いので、どうにも手に取ってみる気があまり起きなかったのよね。
ちなみに『文学部唯野教授』は日常パートこそそれほど面白いとは思わなかったのだが、
講義パートはめちゃくちゃ面白かったという記憶がある。
で、今回読んだ作品なんですけど、普通に面白かったわ。SFというよりはファンタジーですな。
この作者特有の毒も比較的少ない。万人受けする感じ。ジブリ感がすげえ。
35
:
管理人
:2022/01/02(日) 00:13:12
村田沙耶香『コンビニ人間』(文春文庫)
芥川賞受賞作。そういうのも読んでいかないとね、と思って読んでみた。
この作品が芥川賞受賞作的に王道とは全然思わないが。
まあ普通に面白かったわ。主人公はマジキチ以外の何者でもないが、何故か妙に共感できる。
どうやら作者は管理人と同学年らしい。なるほど〜、と納得してしまった。
ただ、この作品で描かれている「普通」とか「世間一般」の在り方は、ちょいとばかり時代遅れな気もする。
まあ5〜6年前の作品だから、まあそんなもんか。
今はそういう古い「普通」や「世間一般」が、逆に糾弾されるような世の中になっちまったもんな。
本来、そういうは必要悪として残存し、社会に抑圧をかけ続ける方が健全な気もするんだが。
そうしないと世の中が先細りしてしまうからね。この作品とは関係ないけどね。
36
:
管理人
:2022/01/02(日) 00:16:18
島田雅彦『カタストロフ・マニア』(新潮文庫)
全然面白くなかったぞ。作者はこれをSFのつもりで書いたらしい。
慣れんことはしない方がいいということか。タイトルのセンスも相変わらずである。
37
:
管理人
:2024/01/02(火) 14:15:31
最近、正月休みくらいしか本を読むことがなくなってきておる。
筒井康隆『残像に口紅を』(中公文庫)
こういう実験的なやつを書いてみたいもんだ。憧れるよね。
作品として成立させるためには、相当な構想力が必要なんだろうけど。
タイトルもいいよね。
38
:
管理人
:2025/08/23(土) 00:16:11
若い頃に書いた文章を読み返してみた。
登場人物たちが青春していた。
こっぱずかしくもあり、ほほえましくもあり。
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