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西洋古典文学2
:2006/10/05(木) 19:38:24
★「西洋古典文学2」はローマ文学を中心に学んでいくが,
「西洋古典文学1」から「古典文学におけるエロス」というテーマを引き継ぎ,
主として恋愛に関わる文学作品を取り上げ,その思想を分析する.
さて「西洋古典文学」を考えるときの基本構造は,
ホメロス→ギリシア古典文学→ヘレニズム文学→ローマ文学→ヨーロッパ文学
(前8世紀) (前5世紀が最盛期) (前3世紀) (前1世紀が最盛期)
であった.以下で紹介するテオクリトスはヘレニズム文学の代表的作家,
ウェルギリウスは前1世紀に活躍したローマ最大の詩人ある.
繰り返しになる部分もあるが,まず文学史を復習しながら,
主要な流れを整理してみる.特にローマの作家については,
次回以降文学史上のそれぞれの位置付けを含めて詳しく紹介していく.
ホメロス:前8世紀頃の詩人とされる.
線文字Bなどかつて使用された文字は途絶え,
フェニキア文字を参考に作られたギリシア文字はまだ使われていない
「無文字時代」に口誦詩(oral poetry)としての叙事詩(epic)『イリアス』,
『オデュッセイア』の二大作品を集大成したとされてきたが,
現在では『イリアス』,『オデュッセイア』を統一的作品にまとめたのは
それぞれ別の詩人であったろうとされ,それぞれ「『イリアス』の詩人」,
「『オデュッセイア』の詩人」と言われることが多い.
しかし,この授業では一貫して『イリアス』,『オデュッセイア』の作者を
ホメロスと称している.
→ピュゲ,「ホメロス胸像」
ヘシオドス:ホメロスよるやや後輩にあたる詩人で,神々の系譜『神統記』,
自伝的要素を含む教訓叙事詩『労働と日々』が代表作.
後世,ホメロスと並び称された.
→モロー「ヘシオドスとミューズ」(1857)
サッポー(サッフォー)とアルカイオス:
前7世紀に流行した独吟抒情詩の代表的詩人たち.
主として「恋愛詩」を書いた.サッポーはレスボス島生まれの有名な女性.
→アルマ=タデマ「サッポーとアルカイオス」
→モロー「サッポー」
以上の時代の詩人たちは現在のトルコ共和国の西岸
(島嶼部はギリシア共和国の領土)にあたる地域(本土からの植民都市)の
出身とされることが多い.
→エーゲ海沿岸地図
ピンダロス:前6世紀から5世紀にかけて流行した合唱抒情詩の代表的詩人.
世代的には前5世紀の中盤に活躍した作家.
ギリシアの有名な4つの競技会
(オリュンピア競技会/ネメア競技会/ピュティア競技会/イストミア競技会)
の勝利者を讃える「祝勝利歌」(賛歌)が現存している.大詩人だが,
授業では取り上げない(ただし,神話・伝承
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