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Ⅲ号突撃砲B型・ラジコン化作戦

1龍門:2023/05/21(日) 11:28:47
Ⅳ号F型は一段落したので、次のラジコン化作戦はタミヤ製Ⅲ号突撃砲を走らせることにする。
Ⅲ号突撃砲のA〜E型までの短砲身バージョンが大好きな僕としては、こいつをぜひ走らせたかったのだ。

で、選んだのはタミヤのⅢ号突撃砲のキット。
このキットは転輪の一部にサスペンション機能を持たせているのと、短砲身がアルミ挽物製である。
タミヤ製なら、同じタミヤ製のモーターやギアがスンナリ使えるだろうと踏んだ。
実際にはそうは簡単に上手く運ばなかったのだが・・・(苦笑)。
https://i.postimg.cc/YS7FG30B/IMG-2447.jpg

2龍門:2023/05/21(日) 11:37:30
獲物をジッと窺うように背をかがめた低いシルエット、あくまで砲として直進突撃することだけを任務として与えられたそのシンプルな機能、バルバロッサ作戦中は歩兵支援を目的として大活躍。
ドイツ軍戦車を語る上でなくてはならない存在だ。
Ⅲ号突撃砲はドイツ軍戦車の中でも我がベスト3に入るほど大好きなアイテム。
これを動かさない手はないよね。

動力源はタミヤ製のモーター、ギア類。
ラジコン受発信機もタミヤ製。
これはⅣ号のラジコンセットからの援用だ。

ディテールアップパーツとしてボイジャー製Ⅲ号突撃砲用エッチングパーツセット。
履帯はフリウルの金属履帯。
https://i.postimg.cc/hG458VZN/IMG-2448.jpg

3龍門:2023/05/21(日) 11:48:52
Ⅲ号突撃砲の仕様は以下のとおり。

・B型
・バルバロッサ作戦開始時を再現
・前後直進、右折左折、信地回転、超信地回転

今回は突撃砲であり砲身が短いタイプなので、砲塔は存在せず、よって砲塔旋回や砲身の上下動はなし。
実はⅢ号の車体は1/35でもかなり小さく、ギヤ、モーター、受信機、電源を積むのが精一杯であって、砲身の回転や上下動のためのメカは全く入らなかったのである。
この小さい車体の中に、どうやって走行メカを組み込むか、これのみに腐心せざるを得なかった。

あとB型なのだが、入手出来たエッチングパーツセットはC/D型のしかもアフリカ軍団仕様しかなくて、そのため使えるパーツだけを使うということになった。
では、来週から、追々書いていこう。

4龍門:2023/05/28(日) 10:47:56
では、例によって転輪のトーションバーサスペンションの再現からスタートしよう。
Ⅲ号及びⅢ突のサスペンションはティーガーⅠと同じくトーションバーサスペンションである。
https://i.postimg.cc/26X32D80/IMG-1751.jpg

下画像のように、ピンバイスを使って転輪の基部に穴を開ける。
この穴はサスペンションの機能を果たすピアノ線を通すもの。
https://i.postimg.cc/RZQF2fZ6/IMG-1752.jpg

0.5mmφピアノ線を通し、一方の先端を「コ」の字に曲げて基部に固定する。
https://i.postimg.cc/PfP4WbtM/IMG-1754.jpg

このような転輪用のバーを12個作る。
https://i.postimg.cc/L8M3Frjy/IMG-1755.jpg

5龍門:2023/05/28(日) 10:53:01
トーションバーの車体への固定は下画像のようにする。
転輪の基部に固定したのとは反対側の端を、ねじってから直角に曲げる。
そのバーの端を厚めのプラ板で押さえつけて固定する。
https://i.postimg.cc/L6msdDnt/IMG-1757.jpg
https://i.postimg.cc/s2GjP0Nr/IMG-1756.jpg

完成したトーションバーシステム。
Ⅲ突の場合ティーガーⅠのような複雑な転輪ではないので、サスペンションも簡単に構成出来る。
https://i.postimg.cc/dtWwbYMF/IMG-1759.jpg
https://i.postimg.cc/xCyStrGW/IMG-1760.jpg

ちなみにこの時点では、タミヤのキットでは最前列と最後列の転輪のサスペンションはキットの組立説明書通りとし、キット付属のバネを使って再現している。
しかしこのあとモーターを搭載した時に、サスペンションのバネを保持する出っ張りが邪魔になったので、この出っ張りをカットし改めてサスペンションをピアノ線で作ってやり直した(後述)。

6龍門:2023/05/28(日) 10:57:55
駆動用のモーターはタミヤ製。
ダイレクトに起動輪を回すのではなく、ピニオンギアを介して起動輪の軸に回転を伝達する方式だ。
もちろんダイレクトに回した方が良いのだが、今回取り寄せたモーターギアセット(ラジコンⅣ号のもの)は関節伝達の方式しかなかったので、これを使った。
(ダイレクトに回すやり方は、このⅢ突の完成後にトライしている。)
https://i.postimg.cc/0yJFVRPc/IMG-1761.jpg

車体側面の起動輪のところに、モーターからの回転軸を通す穴を開ける。
https://i.postimg.cc/4NYS3k7s/IMG-1762.jpg

ピニオンギアと起動輪の軸を車体内部から通し、下画像のようにモーターとギアをセッティングする。
https://i.postimg.cc/MGmsLz4b/IMG-1763.jpg
https://i.postimg.cc/C1vcFmwR/IMG-1764.jpg

モーターのピニオンギアからの回転を起動輪の軸に伝達するために、起動輪の軸にギアを噛ませる。
https://i.postimg.cc/mgQVcbbf/IMG-1769.jpg
https://i.postimg.cc/3NsCRqVx/IMG-1770.jpg

7龍門:2023/05/28(日) 11:02:07
しかしここで、ちょっとした問題が!
モーターとギアが最前列のサスペンションを保持する出っ張りと干渉してしまい、固定するとほんの少し斜めになってしまうのだ。
https://i.postimg.cc/3NsCRqVx/IMG-1770.jpg

また最後列のサスペンションを保持する出っ張りが電池ボックスと干渉して、ボックスが深く入らない。
https://i.postimg.cc/bN1Fn0TB/IMG-1766.jpg
https://i.postimg.cc/BngYYqR5/IMG-1767.jpg

ということで、これらを解決するためにこの出っ張りをカットし、改めてサスペンションをピアノ線で作ってやり直した。
本日はここまでで、解決までの奮闘と改良した出来上がり結果は次回述べることにしよう。

8龍門:2023/06/04(日) 10:43:02
サスペンションの続き。
最前列と最後列のサスペンションはタミヤのキットをそのまま組んだのだが、残念ながらそれらを剥がして取り去り、新しくサスペンションを作り直した。
https://i.postimg.cc/854pLM1n/IMG-1771.jpg
https://i.postimg.cc/qBmBRsDN/IMG-1772.jpg

そうすることで、ようやく電池ボックスは深く入った。
https://i.postimg.cc/N0QZmV5B/IMG-1774.jpg
https://i.postimg.cc/7Y3kzSm1/IMG-1775.jpg

そしてギアボックスもまっすぐ設置出来るようになった。
やはりキットのサスペンションの出っ張りがちょっと余分だったようだ。
https://i.postimg.cc/Y2QVDMYM/IMG-1783.jpg

9龍門:2023/06/04(日) 10:49:26
Ⅲ号突撃砲の狭い車体の中に、左右ギアボックス、電池ボックス(電源)、受発信基板を置くと、はみだしそうになる。
なにより電池ボックスがデカい・・・。
これじゃあ、砲身の旋回や上下動のメカを入れるのは不可能。
https://i.postimg.cc/2Sg7fBNJ/IMG-1776.jpg

この上、さらに駆動用スイッチを取りつけなければならない。
1/35のラジコン化とは、まさにこの入れ物と中に入れるメカとのスペースのせめぎ合いそのものである。

車体の上部を取りつけると、こういう感じ。
基板はキットボックスから出してむき出しにせざるを得なかった。
https://i.postimg.cc/8k354dRq/IMG-1777.jpg

何度もなんども入れたり出したり、合いを確かめたりそのつど配置を変えたりしていたら、ついにギアボックスのモーターの配線が取れてしまった。
早速ハンダ付けしなければならなくなった。
ハンダごてを手にするのは、何十年ぶりのことか!
そう、大学時代に研究室で実験用装置の電気基板を作っていた頃以来かも!!
1/700艦艇模型だと、ハンダ付けはほとんど不要だからね。
https://i.postimg.cc/PfmXbGq8/IMG-1780.jpg

10龍門:2023/06/04(日) 10:56:27
ようやくギアボックスを安定して取りつけ、電池ボックスも収まりの良いポジションに。
https://i.postimg.cc/W1p0L6yX/IMG-1785.jpg
https://i.postimg.cc/W30dJhKd/IMG-1788.jpg
https://i.postimg.cc/3NnJgpZx/IMG-1790.jpg

ギアボックスは、このようにギアが天井と干渉しないよう、注意が必要。
https://i.postimg.cc/tTzXjPwN/IMG-1787.jpg

基板は何かの拍子にサスペンションのピアノ線に当たってショートするのが心配なので、マスキングテープでグルグル巻きにして保護した。
https://i.postimg.cc/tC8G827H/IMG-1798.jpg
https://i.postimg.cc/s24FQzmV/IMG-1799.jpg

11龍門:2023/06/04(日) 11:04:02
車体の上蓋をかぶせたら基板がつかえて当たってしまうので、上蓋の横の梁の一部を削って当たらないように回避。
とにかく、全てについて大変な追加作業を強いられる。
https://i.postimg.cc/Gp5fspYn/IMG-1800.jpg
https://i.postimg.cc/vZPqpm0x/IMG-1801.jpg

次回は起動輪や転輪など足回りの工作を記述する。
戦車模型の場合、この足回りの工作が一番面倒で退屈な作業だ。
さらにラジコン化するとなると、元々動かない設計で製品化されたキットやパーツの改造が不可欠なので、足回りが最大の難関となる。

12龍門:2023/06/18(日) 10:42:24
戦車模型を作る上で、どっちかというと退屈で飽きてしまう作業、つまり転輪や起動輪、誘導輪の製作に進もう。
ここさえ片付ければ、あとは楽しいお絵かき(塗装)までもう少し。

まず最初に、起動輪はギアを介して間接的に動かすようなシステムになっているので、余分なギアを格納するために、起動輪のカバーの中を下画像のように薄く削っておく。
https://i.postimg.cc/qMpLtcx8/IMG-1791.jpg

起動輪は3つのパーツで構成されていて、下画像のように組み立てる。
https://i.postimg.cc/y6jRbM0Z/IMG-1792.jpg
https://i.postimg.cc/BQwKq2YZ/IMG-1793.jpg

組み立て方は、起動輪の片割れについている棒状の突起(これをカバーに差し込むような設計になっている)をカット。
https://i.postimg.cc/zfY3B7nN/IMG-1794.jpg
https://i.postimg.cc/SsDKgpHQ/IMG-1795.jpg

13龍門:2023/06/18(日) 10:46:49
さらに中を薄く削った起動輪のカバーの端がギアと干渉するので、下画像の部分を削っておく。
https://i.postimg.cc/nL1VLJFK/IMG-1796.jpg

あとは起動輪と起動の軸がしっかり一体化してれば動くので、起動輪の外側をかぶせる際に瞬着をたっぷり塗っておく。
但し後々外せなくなるので、このやり方には要注意のこと。
完成した起動輪を下画像に示す。
https://i.postimg.cc/6pJBL3TL/IMG-1812.jpg
https://i.postimg.cc/TPTGF4VK/IMG-1813.jpg

14龍門:2023/06/18(日) 10:51:51
次は上部転輪で、これは前回のⅣ号F型に対してやった加工と同じ。
上部転輪の軸に穴を通し、そこに0.5mmφ真鍮線を通す。
https://i.postimg.cc/5tt9jr6Z/IMG-1802.jpg
https://i.postimg.cc/SN0KVVvM/IMG-1803.jpg

.2mmφのプラ丸棒に、0.5mmφ真鍮線を通すために0.6mmφの穴を開けてから、薄くスライスする。
https://i.postimg.cc/bNq7ztG5/IMG-1808.jpg
https://i.postimg.cc/V6yh2rQD/IMG-1809.jpg

上部転輪と、この薄くスライスした3.2mmφプラ丸棒を下画像のように0.5mmφ真鍮線を通して連結する。
すっぽ抜けないように、真鍮線とプラ丸棒の板をしっかり固着する。
これで上部転輪は可動となる。
https://i.postimg.cc/XqLDZsZz/IMG-1810.jpg

15龍門:2023/06/18(日) 10:55:07
誘導輪は、まず最初に軸のパーツに下画像のような0.6mmφの穴を開ける。
https://i.postimg.cc/d0G6k5pj/IMG-1811.jpg

誘導輪も同じく0.6mmφの穴を開け、0.5mmφ真鍮線を通す。
https://i.postimg.cc/J4g5TwWQ/IMG-1820.jpg

誘導輪の軸は蓋(カバー)で蓋されるので、この蓋の内側にすっぽ抜けを防ぐためのプラ板を仕込むことが出来る。
このすっぽ抜け用のプラ板も3.2mmφプラ丸棒を事前に0.6mmφの穴を開けてから薄くスライスする。
要領は上部転輪と同じ。
https://i.postimg.cc/Hnnb2zZK/IMG-1821.jpg

16龍門:2023/06/18(日) 11:01:12
こうやって薄くスライスしたプラ板を誘導輪の軸部分に入れ・・・
https://i.postimg.cc/9MF9m1hM/IMG-1823.jpg

0.5mmφ真鍮線を通すことで誘導輪の軸と一体化させる。
https://i.postimg.cc/BZzF3xwS/IMG-1814.jpg
https://i.postimg.cc/J4g5TwWQ/IMG-1820.jpg
https://i.postimg.cc/XXMXCkT9/IMG-1815.jpg

真鍮線の長さを適切な長さにしてカットし、それから蓋(カバー)を表側から接着して、プラ板が仕込まれている事が分からないようにする。
これで誘導輪は可動である。
https://i.postimg.cc/Njk7QKHd/IMG-1825.jpg

17龍門:2023/06/18(日) 11:05:30
さてラストは転輪。
各転輪は表と裏の2枚構成となっていて、その2枚を接着するやり方だ。
これを動かすようにするには、裏の転輪を軸にはめ込んだら、そこにプラ丸棒またはプラパイプをスライスして作った押さえを軸に接着してやれば良い。
プラパイプが引っかかりとなってすっぽ抜けなくなる。
但しここで注意しなければいけないのは、軸とプラパイプを固着する際に転輪まで接着剤は及ばないようにする必要がある。
これを注意しないと、転輪も接着されてしまって動かない。
https://i.postimg.cc/X73r4Qk0/IMG-1828.jpg
https://i.postimg.cc/nLsz05pq/IMG-1831.jpg

さらに、今度は表の転輪を接着するわけだが、ここで最も重要なのは表の転輪は軸やプラパイプとは一切接触してはならない点だ。
つまり表の転輪は裏の転輪とのみ、接着する。
これを間違えたりいい加減にやると、転輪は可動しない。

18龍門:2023/06/18(日) 11:09:58
ということで、完成した起動輪、誘導輪、転輪を示す。
https://i.postimg.cc/Pr25hhqm/IMG-1836.jpg
https://i.postimg.cc/nhrch5sN/IMG-1838.jpg

このまますんなり塗装まで進めるかと思ったが、そうは行かず!
ここから先もさらにトラブルが続き、追加作業を強いられます(苦笑)。
とはいえ厄介な車体の足回りはようやく終わり、次回からは車体上部に取り掛かる。

19龍門:2023/06/25(日) 10:29:00
車体上部を乗せてみたところ・・・。
なんと、モーターの高さが干渉して、うまく嵌まらない事が判明。
なんてこった!
ピンセットの先で示した部分が車体上部のパーツと当たってしまうのだ。
モーターの上部を少し削ってみたが、上手く嵌まらない・・・。
https://i.postimg.cc/9F2hykRj/IMG-1840.jpg

20龍門:2023/06/25(日) 10:36:12
てことは・・・、車体上部の方も何らかの手を入れないとダメなことに。
砲身を収めるコンパートメント(車内)の台座の底面を薄く削る。
https://i.postimg.cc/Wb5HtY08/IMG-1842.jpg

それによって大きく隙間が出来てしまうので、パテ埋めして隙間をふさぐ。
もちろん動かさないなら、こういう苦労をする必要は一切ない(苦笑)。
https://i.postimg.cc/593PkKKJ/IMG-1843.jpg
https://i.postimg.cc/cJwh7FtV/IMG-1844.jpg

21龍門:2023/06/25(日) 10:42:30
基板と電池ボックスを車内に格納すると、車体上部が上手く嵌まらない事も判明。
https://i.postimg.cc/TPMqPnNQ/IMG-1847.jpg

車体上部パーツに、余分な仕切り板があるので、それが基板に干渉するのだ。
よって、この仕切り板も基板の大きさに合わせて一部カット。
https://i.postimg.cc/m2PQNm08/IMG-1848.jpg

こうすることで、ようやく車体上部はうまくはまってくれた。
https://i.postimg.cc/yNy9YtZY/IMG-1849.jpg

22龍門:2023/06/25(日) 10:50:40
お次は、砲身の取りつけ。
その前に、もう少し砲身の基部の底面を薄く削っておく。
全て現物合わせで、チマチマ削る。
https://i.postimg.cc/HnDJgCYL/IMG-1850.jpg

車内にモーターだの基板だのを内蔵したので、砲身の部分がそのまま組んだのでは全く入らない。
砲身は可動にしたいので、上下に手動出来るようにする必要がある。
ではどうするか!!??

23龍門:2023/06/25(日) 10:57:08
車内に余裕スペースはほとんどない状態なため、キットのまま組み立てることは完全に不可能。
ではどうするか?

奇想天外な事を考えて、この難問を解決した。

砲身を上下に稼働させる左右の支持架を上下逆に取りつけるのだ。
そしてその支持架は、なんと天井に固着する。

24龍門:2023/06/25(日) 11:05:02
支持架の一部分を利用し、砲身を可動とする。
そのために支持架を現物合わせでカットして、砲身を組み込む。
https://i.postimg.cc/02GVhkkb/IMG-1852.jpg
https://i.postimg.cc/VNv4SXjC/IMG-1855.jpg
https://i.postimg.cc/2yQxpGfP/IMG-1851.jpg

下画像がミソ。
分かりにくくて申し訳ないが、支持架を逆にして天井に固定する。
これによって砲身は固定され、そして上下に可動となった。
https://i.postimg.cc/YS8K7NtL/IMG-1854.jpg

25龍門:2023/06/25(日) 11:18:50
ようやく砲身を車体に取りつけることが出来た。
しっかり上下動してくれるが、手動(苦笑)。
https://i.postimg.cc/MTvWr31p/IMG-1856.jpg

Ⅲ突は車内が狭くて、砲身の上下動メカを入れることが出来なかった。
いつも使うタミヤ製上下動メカではなく、自作して小型にする必要があるだろう。
とはいえ、Ⅳ号F型を作った時に思ったのは、短砲身の場合の上下動は非常に地味な動きにとどまる。
苦労して上下動させても、ほとんど動きが目立たない。
よって、苦労しまくった割りに実りが大して大きくない事はやらなくても良いかもしれん(苦笑)。
今回はここまでで、次回は車体上下の接合をどうするか。
まさか接着するわけにはイカンものね(爆)。

26龍門:2023/07/02(日) 11:14:54
さてラジコン化する場合、車体の中にモーター、ギアセット、受発信機の基板、電池ボックス、砲塔旋回セットなどを入れ込むので、ヘタすると車体に入り切らなかったり、車体上下がピッタリ嵌合しなくなる。
元々車体内部に何も入れない想定でキット化されているので、これは致し方ないところだ。
車体上下がピッタリ嵌合するにはいくつかアイディアが求められる。

今回試したのは、タミヤがⅣ号J型のラジコンキットでやっている方法で、車体上下をネジで接合させる。
車体下部からネジを入れ、車体上部のネジを切った受け部分に通すのだ。

まず車体上部のネジ切りした受け部分を作っておく。
下画像のように3.2mmφプラ棒に2mmφ用のネジを切る。
https://i.postimg.cc/3wR66vm6/IMG-1857.jpg

27龍門:2023/07/02(日) 11:28:02
この受け部分は下画像のようになり、長さは現物合わせでだいたいでOK。
https://i.postimg.cc/J0pKb1zX/IMG-1858.jpg

受け部分をしっかり固定する基部を厚めのプラ板で作り、しっかり確実に固定するために、基部のプラ板は2枚重ねにした。
https://i.postimg.cc/LsVyHBFv/IMG-1859.jpg
https://i.postimg.cc/QMjbn9K7/IMG-1860.jpg

Ⅲ突の車体上部のパーツをひっくり返し、作った受け部分を下画像の位置に取りつける。
車体上下を接合する際に、細かい位置合わせを行なう。
https://i.postimg.cc/x15xQ325/IMG-1862.jpg

28龍門:2023/07/02(日) 11:37:29
車体下部からネジを入れ、この受け部分に通して車体上下を接合する。
言うまでもなく、車体上下のネジ部分の位置合わせが重要なので、ここは慎重に長さを計測しそして穴開けを行なう。

下画像で、黒いネジが車体上下の接合を行なっている。
ちなみにこの黒いネジの上下にあるステンレス製のネジはモーターとギアボックスを固定しているネジ。
右上に半分ほど写っているステンレス製ネジは、その横にあるスイッチを固定しているネジ。
このネジの下方向に開けた穴が写っているが、これは展示台に車体を固定するためのネジを通す穴。
https://i.postimg.cc/Xq2XKvB9/IMG-1863.jpg

29龍門:2023/07/02(日) 11:48:13
ようやく車体上下がピッタリ嵌合してくれたかと思いきや、車体後部が浮いてしまって車体全体がスッキリ嵌合しない。
ではどうするか?

小さな磁石(100均ショップで売っている)を使って強引に合わせてしまおう。

車体下部の目立たない端にこの小さな磁石を固着。
磁石にくっつく金属・・・この場合ナットを使っている、を車体下部の磁石の位置に合わせて上部の端に固着。
両者は車体上下が嵌合する際に強力に引き合い、浮きが解消されてピッタリと接合する。
この、小さな磁石を用いる方法は、ラジコン製作におけるスタンダードな方法のようだ。
https://i.postimg.cc/WzMPmNWX/IMG-1865.jpg

30龍門:2023/07/02(日) 11:59:31
これでやっと車体がピッタリ合わさった。
お次はいよいよ車体のディテールアップと履帯の製作である。
次回に詳しく書こう。

使ったのは、
・タミヤ純正エッチングパーツ(キット付属のもの)
・タミヤ純正金属製主砲(キット付属のもの)
・ボイジャーモデル製Ⅲ号突撃砲C/D型用エッチングパーツPE35872
・フリウルモデル製Ⅲ号/Ⅳ号突撃砲用金属履帯ATL-04
https://i.postimg.cc/8C6Hy7Gd/IMG-1870.jpg
https://i.postimg.cc/TPrJnhnK/IMG-1869.jpg
https://i.postimg.cc/3Jdjntg5/IMG-1868.jpg
https://i.postimg.cc/g2hVPrSg/IMG-1867.jpg

31龍門:2023/07/09(日) 11:14:49
では、装備品(OVM)を戦車の車体上に乗せていこう。
留め具をエッチングパーツにすると見映えがぐっとアップする。
https://i.postimg.cc/wTXGsM9V/IMG-1871.jpg

以下、エッチングパーツでディテールアップしたOVM群をお見せする。
https://i.postimg.cc/pVYffFnp/IMG-1873.jpg
https://i.postimg.cc/dtCKNJwk/IMG-1874.jpg
https://i.postimg.cc/hvrZ6ZyY/IMG-1875.jpg

32龍門:2023/07/09(日) 11:22:54
左サイドのOVM群もディテールアップ。
https://i.postimg.cc/MTk6t5FR/IMG-1880.jpg
https://i.postimg.cc/5N8RF3wT/IMG-1882.jpg
https://i.postimg.cc/8cNrXN0h/IMG-1884.jpg

車体上部。
https://i.postimg.cc/GmChkq6y/IMG-1886.jpg

車長ハッチ部。
https://i.postimg.cc/Dwx0n1Y4/IMG-1881.jpg

33龍門:2023/07/09(日) 11:30:50
車体前部。
フェンダー横の、前に出ているライトのカバー部はタミヤ純正のエッチングパーツを使用。
ライトへの配線は、0.4mmφのプラ丸棒を使った。
配線の押さえはプラペーパーを細かくカットして貼りつけた。
短砲身もタミヤ純正の金属挽物パーツ。
https://i.postimg.cc/6q7ZkYh0/IMG-1878.jpg
https://i.postimg.cc/qMvBvNfP/IMG-1879.jpg

34龍門:2023/07/09(日) 11:36:48
ということで、エッチングパーツてんこ盛りⅢ突の出来上がり。
ラジコン走行なのにここまでディテールアップした作品はほとんどないと思う(まあ、やるつもりになれば誰だって出来るんだが)。
1/700艦艇模型でさんざんエッチングパーツは鍛えられたから、これぐらいは屁でもない(爆)。
https://i.postimg.cc/x8YZ1NcB/IMG-1890.jpg
https://i.postimg.cc/c4zcD8dZ/IMG-1891.jpg
https://i.postimg.cc/TwHyRg73/IMG-1892.jpg

35龍門:2023/07/09(日) 11:44:32
さて次回は、車体の塗装、履帯組立、履帯の塗装と組み込みなどを述べよう。
実は完成に近づいたこの時点になっても、各工程においてまだまだトラブルは尽きない。
例えば塗装中に転輪が脱落したり!、なんと起動輪がすっぽ抜けてしまったり!

ヤマは何度も現れる(苦笑)。

36龍門:2023/07/16(日) 10:51:43
では塗装をば。

始めに、定番でグレーのサーフェイサーを缶吹き。
車体下部を吹いた時、モーターとかギアボックスに少量サーフェイサーがかぶってしまったので、面倒でもマスキングは怠らずに(苦笑)。
https://i.postimg.cc/SNfZSzGR/IMG-1894.jpg
https://i.postimg.cc/SR7GxwC3/IMG-1895.jpg

次に、車体全体(底面を含めて)をクレオスのドゥンケルグラウ(513)でエアブラシ塗装。
https://i.postimg.cc/PqgbztM0/IMG-1896.jpg
https://i.postimg.cc/BbsxkMkg/IMG-1897.jpg

さらに今度はクレオスのグラウ(514)とグラウ退色(515)を重ねてエアブラシ塗装して、各面にグラデーションを付ける。
https://i.postimg.cc/HsYwtvQW/IMG-1913.jpg
https://i.postimg.cc/wjPDg6n3/IMG-1914.jpg
https://i.postimg.cc/4yBhMZzf/IMG-1915.jpg

37龍門:2023/07/16(日) 10:56:03
グラデーション塗装の結果は、下画像のとおり。
https://i.postimg.cc/3RWMpFnt/IMG-1930.jpg
https://i.postimg.cc/BQ2vXJ8X/IMG-1931.jpg

そして、車上のOVM(搭載物)や車長のハッチを筆塗りで塗り分けて、塗装はほぼ終了。
https://i.postimg.cc/zGJqvKZc/IMG-1925.jpg
https://i.postimg.cc/8CYGZYF2/IMG-1927.jpg

38龍門:2023/07/16(日) 11:02:59
塗装の前後、ちょっと気になったので受信機の回路を絶縁テープを巻いてショートしたりしないように保護し直した。
むき出しのまま車内に入れているので、他の金属部分と接触したりするのは出来るだけ避けたい。
https://i.postimg.cc/J4Mf586y/IMG-1916.jpg
https://i.postimg.cc/nVY5z5Fn/IMG-1917.jpg
https://i.postimg.cc/P5NFS5mq/IMG-1918.jpg

車体格納は下画像のように。
https://i.postimg.cc/Ls1QMQQK/IMG-1919.jpg

あと、車体上下の密着に小さい磁石を使ったと前に書いたが、上下の磁石の位置は下画像のようになる。
現物合わせで進めた。
https://i.postimg.cc/RVZP0ZpT/IMG-1921.jpg
https://i.postimg.cc/G2RKnLsG/IMG-1922.jpg

39龍門:2023/07/16(日) 11:09:39
履帯はフリウルの金属履帯を使う。
https://i.postimg.cc/SNHWpSBR/IMG-1902.jpg
https://i.postimg.cc/CKsDDjzn/IMG-1903.jpg

履帯は片側90枚近く組むので、単調ではあるがそれなりに面倒臭い作業である。
足回りに組み込むのも、案外手間が掛かる。
https://i.postimg.cc/d3LTzpnG/IMG-1904.jpg
https://i.postimg.cc/HWhMQWsz/IMG-1907.jpg

履帯が出来たら、先に金属プライマーを筆塗りしておく。
乾いたらクレオスのジャーマングレー(40)を缶スプレーし、さらに同じくクレオスの黒鉄色(28)を筆塗りしておく。
https://i.postimg.cc/rskmqp1G/IMG-1910.jpg
https://i.postimg.cc/8PT53jPN/IMG-1911.jpg
https://i.postimg.cc/N02fTXb7/IMG-1912.jpg

40龍門:2023/07/16(日) 11:19:44
お次はデカール貼り。
その前にデカールを貼る場所に艶ありクリアーを吹いておくのを忘れないように。
https://i.postimg.cc/rmCTCN4W/IMG-1934.jpg
https://i.postimg.cc/8z2g20BM/IMG-1937.jpg

ところがここでトラブルが!
上画像で分かるように、在庫してあった艶ありクリアーをエアブラシしたところ、白っぽく粉が吹いたようになってしまったのだ。
デカールを貼ったあと、綿棒の先でこの吹き出てしまった粉を拭い去る必要に迫られた。
艦艇模型だとこういう粉の吹き出しはかなりヤバいのだが、戦車だとあまり問題にはならない。
どうせウェザリングによって上手く誤魔化せるから(^^)。

41龍門:2023/07/16(日) 11:32:18
次回はウェザリング(汚し)を行なって、見映えを実車のごとく近づける。
それをやって、ようやくほぼ完成まで行けそうだが・・・はて。
あと、この時点でもまだまだいくつかトラブルが発生したので、それも合わせて記述しよう。

ちなみに僕が愛用しているハンガリーのフリウルモデル製可動金属履帯だが、なんとこの7月にフリウル自体が経営者の健康問題から廃業を決めたらしい。
健康問題?
とすると単なる高齢化か後継者不在か、それとも新型コロナ罹患による後遺症か、それとも新型コロナワクチンの打ち過ぎによる後遺症か免疫不全か???

いずれにせよ今後はフリウルの履帯は入手不可能になりそうで、今存在するネット上での在庫やヤフオク等での出品を狙う以外に手がなくなる。
僕はⅢ号Ⅳ号用とフェルディナント用とティーガーⅠ用を予備に買っておいたので、なんとか困らないとは思うのだが・・・(苦笑)。

42龍門:2023/07/23(日) 10:57:46
Ⅲ突ラジコン化、いよいよ完成に向けてラストスパートしよう。
その前に、車体に金属製履帯を取りつけていたら、転輪が取れてしまった。
https://i.postimg.cc/tC6S0XhG/IMG-1908.jpg

内側の転輪と外側の転輪を固着し直す。
その際、下画像の白いプラパイプと転輪は接着しないように!
接着すると転輪が回らなくなる。

今度は右の起動輪が外れた!!
https://i.postimg.cc/XvPd75bH/IMG-1941.jpg

ギアボックスから繋がっている軌道軸と起動輪を、もう一度しっかり接着し直す。
ポリパテと瞬着を使って、強固に接着。
https://i.postimg.cc/fTsXLZGN/IMG-1942.jpg
https://i.postimg.cc/VkGbDtdf/IMG-1943.jpg

ラジコン化の工程ではあちこち散々いじり回すので、こういったトラブルが頻発するため、完成するまで気を抜けない。
Ⅲ突は砲塔の旋回と砲身の上下動をやらない分、車体の中に組み込むメカが少なくて済むので、まだこれぐらいで収まっている。
砲塔旋回や砲身の上下動まであると、かなり大変である。

43龍門:2023/07/23(日) 11:04:04
ラスト作業のウェザリングを施す前に、つや消しクリアーを車体全体にエアブラシ塗装しておく。
https://i.postimg.cc/4yWJs6Cn/IMG-1939.jpg
https://i.postimg.cc/MpMWJf9K/IMG-1940.jpg

ウェザリングは、グンゼクレオスのMr.ウェザリングカラーのグランドブラウンを使って墨入れする。
それから同じくMr.ウェザリングペーストのマッドブラウンを使って、足回りを中心に泥で汚れた表現を行なう。
https://i.postimg.cc/zvGrtyLN/IMG-1947.jpg

汚す部位は、転輪や起動輪などの足回り全体を派手めに。
https://i.postimg.cc/Hsjmb7D4/IMG-1951.jpg
https://i.postimg.cc/gJYFjxHh/IMG-1952.jpg

それからフェンダー部分などに、埃がこびりついた表現を施す。
https://i.postimg.cc/Hnhf6BD0/IMG-1948.jpg

Ⅲ突の車体後部には予備転輪、予備履帯などを搭載し、そこも埃で汚れた感じにする。
このあと(写真にはまだ撮ってないのだが)、ジェリ缶、木製の大型箱、各種荷物などを載せてそれらしくした。
https://i.postimg.cc/JzJ9QNTJ/IMG-1949.jpg

44龍門:2023/07/23(日) 11:10:22
ようやく完成。
一応、暫定で完成した姿を貼っておこう(きちんとした写真は、近々撮影する予定)。
https://i.postimg.cc/2SDfM9LT/IMG-1954b.jpg
https://i.postimg.cc/tg48GKqd/IMG-1955b.jpg
https://i.postimg.cc/gJf7Rrv4/IMG-1962b.jpg

低いシルエットが萌えますなぁ〜〜〜(爆)。
これだからⅢ号突撃砲は素晴らしい!!
https://i.postimg.cc/q7WwDSzv/IMG-1969b.jpg
https://i.postimg.cc/2S6xkrW5/IMG-1968b.jpg

45龍門:2023/07/23(日) 11:17:16
次の予定はまだ未定。
すでにⅣ号の最も代表的なH型(長砲身型)も作り終えていて、クルスク戦からの撤退時の第20装甲師団というマニアックな仕様になっている。
もしくは最初に作ったクルスク戦時のダスライヒ所属ティーガーⅠのラジコンメカ部分を全て新しいバージョンに換装して、砲身の上下動も行えるように改造したので、その辺を書くか・・・。

さらに、製作記はこのまま掲示板スタイルで続けるか、もしくは本サイト(ヴァンガード工場)に戻ってそちらに詳しく書いて、感想や意見などはこの掲示板に書いていただくか。

まだ決めかねている。
しばらく夏休みとしよう(爆)。


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