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Ⅳ号戦車F型・ラジコン化&J型→F型への改造

1龍門:2023/02/12(日) 23:52:13
1/35ドイツ軍戦車ラジコン化の試み、ティーガーⅠの次はⅣ号戦車F型を作ります。

<使用キット>
・タミヤⅣ号戦車J型ラジコン版、1/35
・タミヤⅣ号戦車F型スケールモデル版、1/35

<仕様>
・F型(ベースはJ型なので仕様変更のため大改造)
・バルバロッサ作戦時仕様で国防軍装甲師団所属

<改造点>
・ティーガーⅠと同じくラジコン化し、走行(前進、後退)、信地旋回、超信地旋回させる
・砲塔の旋回、砲身の上下動
・エッチングパーツてんこ盛りでフルディテールアップ
・フリウル製金属履帯の使用
・実物にこだわった塗装
・出来るだけ史実に沿った考証をてんこ盛りにしてF型を再現

2龍門:2023/02/13(月) 00:02:46
まずは使用したキットの紹介から。

F型を作るに当たり、車体の下部はタミヤのラジコン版1/35J型を利用。
これをベ-スキットとした。
このキットは、現在のところ生産休止になっていて、入手が非常に困難である。
幸い、去年の夏頃ヤフオクでゲットする事が出来た。
車体の上側や砲塔は、同じくタミヤの1/35F型を使った。

つまりJ型仕様の車体下部とF型仕様の車体上部や砲塔を合体させ、細かくすりあわせる必要があった。
また2つのキットは、砲塔の開口部が微妙に異なるので、これも細密なすりあわせが必要となった。
とにかく2個イチは非常にシンドい作業となった(同じタミヤ製なのに)。

https://i.postimg.cc/PrYFHTBD/IMG-1739.jpg

3龍門:2023/02/13(月) 00:10:52
そして一番の難関は、Ⅳ号戦車独特のボギー式サスペンションを再現すること。
タミヤのキットは2つとも、このボギー式サスペンションが動かないのである(転輪を無情にも接着するようになっている)。

このサスペンションを全可動にするには、相当大変な作業が必要となった。
しかもラジコン化して走らせるのであるから、そこそこ強度も要求される。
なんとか作ってみても、ラジコンで試走すると何らかの不具合が毎回出る。
フリウルの金属履帯を装着するので、プラパーツでは耐え切れない場面も出てくる。

このように、数回にわたって作り直したほどこのサスペンションは神経質であるのだ。
とはいえ試行錯誤を繰り返したおかげで、今では完全にノウハウを自得出来たわけだが。

4龍門:2023/02/13(月) 00:20:54
もちろん、ただ単にラジコン化するだけではなく・・・。

所属装甲師団を考察し、マーキングと戦車番号を決めル必要がある。
またエッチングパーツを使って可能な限りディテールアップし、塗装にもこだわり手間を掛けた。
出来映えは、アーマーモデリング誌の諸作品と同等レベルを目指した。

使用した主なアフターパーツは以下のとおり。
・フリウル製金属履帯Ⅳ号戦車40cm仕様(1941〜1942年)
・ボイジャーモデルⅣ号F型専用エッチングパーツ
・トワイライトモデル製Ⅳ号用デカール

https://i.postimg.cc/8CwrrK04/IMG-1740.jpg

5龍門:2023/02/13(月) 00:32:44
金属履帯なら定番中の定番、フリウル製金属履帯。
Ⅳ号戦車の1941〜1942年に使われたタイプを選択した。
https://i.postimg.cc/1XKzLf1H/IMG-1742.jpg

中華ボイジャーモデルのフルディテールアップ用エッチングパーツセット。
エッチングてんこ盛り1/700艦艇模型を20年近く作りまくったおかげで、1/35戦車のエッチングパーツは楽勝。
但し全部を使う必要はなく、キットのパーツそのままで良いところはあえてそのままにした。
要は、取捨選択こそがキモである。
https://i.postimg.cc/htv91qVw/IMG-1741.jpg

トワイライトモデル製Ⅳ号用デカール。
バルバロッサ作戦時やブラウ作戦時に大活躍した『幽霊師団』こと第11装甲師団のマーキングがあったり、第18、第20などのマニアックな師団のマーキングもあるので、重宝する。
https://i.postimg.cc/cCJHGd1G/IMG-1743.jpg

6龍門:2023/02/19(日) 11:11:36
では、ラジコンⅣ号F型バルバロッサ作戦時の製作に行ってみましょう。
質問、議論、感想などは、適宜この掲示板に書き込んで下さい。
製作記とごっちゃになりますが、全然構いません。

その前に、いつもながらの雑然とした我が工場の作業場。
これでもだいぶん片付けた方なのだが・・・。
艦艇模型と違って、戦車の場合は塗料関連のモノが多くなってしまう。

https://i.postimg.cc/hjVc4bqQ/IMG-1306.jpg

7龍門:2023/02/19(日) 11:19:52
Ⅳ号戦車の最もキモとなる、足回りのボギー式サスペンションの製作から書く。

ラジコンの動力源や足回りは、タミヤ製1/35ラジコンⅣ号J型を使用する。
上部構造は、同じタミヤ製の(動かない)Ⅳ号F型である。

下画像のように、ラジコンⅣ号J型の車体下部はサスペンションが全く動かない、転輪の軸が固定されたシロモノ。
これを動かすには、かなりの作業を要する。
https://i.postimg.cc/4N6PvKXv/IMG-1310.jpg
https://i.postimg.cc/TP4J2gcx/IMG-1311.jpg

8龍門:2023/02/19(日) 11:23:30
全部のサスペンション回りを、下画像の用に削り取って撤去してしまう。
https://i.postimg.cc/rFjWF58H/IMG-1312.jpg
https://i.postimg.cc/x8YJ91BY/IMG-1313.jpg

9龍門:2023/02/19(日) 11:28:29
Ⅳ号F型のサスペンション部品も、軸の腕とサスペンション基部が一体化された、動かないモノ。
この部品を使って、動くようにする。
下画像の右の黄色い部品は、ラジコンⅣ号J型のもので、ラジコンの方はこのサスペンションカバーが別部品化されているので利用出来る。
F型の方はスイングする腕と一体化されてしまっている。
https://i.postimg.cc/g0Hbfcy3/IMG-1309.jpg

10龍門:2023/02/19(日) 11:32:09
Ⅳ号F型の一体化されたサスペンション部品を、基部とスイングさせる腕の部分を切り離す。
最初からして、いきなり結構面倒な作業である(苦笑)。

https://i.postimg.cc/XY80P7kd/IMG-1314.jpg
https://i.postimg.cc/Jh2SwyDD/IMG-1315.jpg

11龍門:2023/02/19(日) 11:41:43
切り離した基部(カバー部分)は使わず、スイングさせる腕の部分(軸部分)を使う。
そして切り離しによって空いてしまった部分をプラ角棒で埋め、さらにスイングするように軸を通すための穴を開ける。
この軸は0.5mmφのピアノ線。
穴は0.8mmφ。

腕がスイングし易いように、0.7mmφの真鍮パイプを埋めておく。
https://i.postimg.cc/SQ38Xm86/IMG-1322.jpg
https://i.postimg.cc/9MzRMkQg/IMG-1323.jpg

12龍門:2023/02/19(日) 11:47:23
下画像の、上から順に。
・F型の元の部品
・サスペンションカバー
・スイングさせる軸部分(板バネ+アーム)
・ラジコンJ型のサスペンションカバー部品
・F型の部品の腕の部分を切り離して、スイング出来るように加工したモノ

https://i.postimg.cc/4x7JFhxM/IMG-1317.jpg

13龍門:2023/02/19(日) 11:59:07
ラジコンJ型の車体下部のサスペンション部分を、全て削り取って綺麗にして・・・。
https://i.postimg.cc/zvvmb9LM/IMG-1319.jpg

写真に取り忘れたが、サスペンションをスイングさせる車体側の軸を0.5mmφピアノ線にして立てておく。
この車体側のピアノ線軸に、腕部分(板バネ+アーム)を差し込み、その上からラジコンJ型のカバー部品をはめて固着。
https://i.postimg.cc/HLvFG6v9/IMG-1320.jpg
https://i.postimg.cc/ryr3bC15/IMG-1321.jpg

14龍門:2023/02/19(日) 12:06:06
ということで、Ⅳ号戦車をラジコン化するにあたり最大のキモであるボギー式サスペンションを下画像のように再現出来た。
https://i.postimg.cc/9fwYM1Fp/IMG-1324.jpg

なんといっても、ラジコン化するにあたりサスペンションが稼働しないのは興ざめであるので、ここは全力で再現したいところ。
まずはひと山越えた。
しかしラジコン化にあたって、予想以上にヤマが多く、このあとも延々苦心することになる。

15龍門:2023/02/19(日) 12:12:34
このヤマのひとつ、上画像をご覧になって、この時点で致命的なミスをやっちまっていることにお気づきだろうか?

戦車、特にドイツ軍Ⅳ号に詳しいお方なら気づいたことと思うが、完成後にそれを修正したので(結局は上手く修正した)どえらく難儀な作業を強いられたのである。
この話は、一旦完成させたあとにまた書く。

16龍門:2023/02/26(日) 20:58:22
お次は、砲塔を旋回させる工作。

下写真の左上のパーツが、元キットのJ型の砲塔下部。
左下のリング状パーツを砲塔下部にはめ込んで回転させる。
そして右上のパーツが、使用したF型の砲塔下部パーツ。
リング状パーツをF型の砲塔に合わせなければ、砲塔は回転しないのだ。
https://i.postimg.cc/6pm2vWfG/IMG-1329.jpg

そしてF型の車体と砲塔下部パーツとリングを、調整して上手く回転するようかみ合わせなければならない。
https://i.postimg.cc/0N7kyPWv/IMG-1330.jpg

17龍門:2023/02/26(日) 21:04:18
元々J型用に用意されたリング状パーツをF型の車体及び砲塔と組み合わせて使うには、調整が必要不可欠。

下写真のように、F型車体の砲塔を差し込む部分を円形に均一に切削して、リングがうまく回るようにしなければならない。
僕はモーターツールの類いは持っていないので、あくまで人力でやったのだが、これがまた大変な作業でメチャクチャ手間が掛かった。
https://i.postimg.cc/02mKwRHt/IMG-1331.jpg

18龍門:2023/02/26(日) 21:19:58
イメージしにくいと思うので、先に完成したところをお見せしよう。
これ↓が下からみたところ。
リングパーツがスムーズに回転するように削らなければならない。
https://i.postimg.cc/cCPYNdk3/IMG-1337.jpg

こちら↓が車体上部から見たところ
F型のパーツを使うので、このような修正が必要不可欠となる。
https://i.postimg.cc/zGGsb5xW/IMG-1338.jpg

19龍門:2023/02/26(日) 21:30:30
砲塔回転及び砲身上下のためのモーターは、J型の車体下部に取りつける。
https://i.postimg.cc/wBdD4xnR/IMG-1332.jpg

このモーターも、砲塔パーツとの位置合わせが重要で、J型のままではやや低すぎて、F型の車体マッチングさせるにはボルト1個分高さをかさ上げせざるを得なかった。
https://i.postimg.cc/cLDrwx0N/IMG-1336.jpg

完成した砲塔回転及び砲身上下動のメカ部分。
細かい位置合わせやすりあわせが各所に必要で、他人が設計したものを改造するのが如何に大変な事かを身を以て知るハメになっている。
https://i.postimg.cc/Hx2BH8by/IMG-1333.jpg

すり合わせは、実はこれだけでは済まなかった。
決定的な部分が合わない・・・orz。
次回、そのことを書く(苦笑)。

20龍門:2023/03/03(金) 00:01:36
なぜか、F型の車体上部パーツと、J型の車体下部パーツが合わない!!
両者を合わせても上手く嵌合しないのだ。
さあて、困った・・・orz。
https://i.postimg.cc/4xSWDkD7/IMG-1325.jpg

21龍門:2023/03/03(金) 00:12:05
要するに、J型の車体下部の開口部の横幅の寸法と、F型の車体上部の開口部の寸法が違っているのだ!!
https://i.postimg.cc/rsG8H9zs/IMG-1326.jpg
https://i.postimg.cc/G2rgQJ0q/IMG-1327.jpg

よく知らないが、F型のキットはここ2、3年前に新製品としてリリースされたのに対し、J型のキットはもう10年以上前の古いキットである(確か)。
J型とF型の間には10年以上の年月が経っているので、設計変更(修正?)が行なわれた可能性が高い。
だから寸法が微妙に違い、うまく嵌合しないのである。

よってうまく嵌まるように、下画像に示すF型の嵌め合い部分を削る必要が出て来てしまった。
ここを少し削って、ようやく車体がうまく合体するようになった。
https://i.postimg.cc/Pr8cdqMb/IMG-1328.jpg

22龍門:2023/03/05(日) 11:15:04
車体下部から作り始める。
・F型から搭載された新型補助エンジンマフラーの固定具をエッチングパーツ化
・J型のエンジン始動用クランク差し込み口の回転軸差し込み口を切り取って、クランク差し込み口をプラ板で作り直し
・J型の冷却水交換口を撤去
・リベットを0.3mmφプラ棒にして装飾
・牽引ホールド周辺の台座の形状を変更(くびれを入れる)
https://i.postimg.cc/ZKTgWKNQ/IMG-1342.jpg
https://i.postimg.cc/ZKTgWKNQ/IMG-1342.jpg

使ったエッチングパーツはVoyagerModelのF型用セット。
https://i.postimg.cc/L54T85WB/IMG-1339.jpg
https://i.postimg.cc/3JR1Mym3/IMG-1340.jpg

23龍門:2023/03/05(日) 11:30:03
車体下部全体にサフェーサーを吹き、続けてクレオスのジャーマングレーを万遍なく吹く。
大面積の塗装の場合、我が自宅にはきちんとした塗装設備や換気設備がないので、戸外で缶塗装するしかない。
1/700艦艇模型を作っていた時は、全て室内で換気なしで塗装していたので、そのまま続けていたら身体にもの凄く悪かったであろう。
1/35AFVは面積も体積も大きいので、缶を使って大雑把に塗装しても特に問題はない。
細部はあとでチマチマとごく少量の塗料でエアブラシ塗装する。
1/700だと小さいので缶塗装するわけには行かないので、必然的に室内塗装となり、いくらマスクをつけていても身体に悪い。

https://i.postimg.cc/pLVJQmVw/IMG-1347.jpg
https://i.postimg.cc/ZqdB6m3k/IMG-1350.jpg

ついでに、足回りの起動輪、誘導輪、転輪なども同じくサフェーサーを吹いたあとジャーマングレーを塗装。
https://i.postimg.cc/J7Jfv231/IMG-1348.jpg
https://i.postimg.cc/Pq97FWPp/IMG-1351.jpg

24龍門:2023/03/05(日) 11:33:36
一つ上の書き込みの画像が、手違いだったらしく同じ物になっているため、もう1枚を追加。
https://i.postimg.cc/Y9XvHSBW/IMG-1343.jpg

25龍門:2023/03/05(日) 11:42:35
起動輪と誘導輪はラジコンJ型のキットのまま作るので、特に問題なく可動となる。
問題は転輪と上部転輪である。
これらをどうやって可動とするか。

要は、もともと接着するように設計されている転輪を、回転するように作り直せば良い。
そしてこれが最も肝心なことだが、動いている最中にすっぽ抜けなければ良いわけだ。

26龍門:2023/03/05(日) 11:59:15
まずは転輪から行ってみよう。

転輪は表側と裏側の2枚の円形パーツを接着し、間に履帯のセンターガイドを挟み込むようになっている。
下画像の上が表側転輪で、その表と裏を示している。
そして下2枚は裏側転輪で、表側転輪に接着する面の出っ張りを一部削った。
https://i.postimg.cc/xTQvYt7G/IMG-1352.jpg

そうして今度は、さらに下画像の右下にあるように表側転輪の穴を少し拡大する。
https://i.postimg.cc/br92sfMx/IMG-1353.jpg

さらに下画像の左上方にある白いプラパイプを用意し、これをすっぽ抜けない対策用のストッパーとした。
大変申し訳ないが、寸法の類いは、全て現物合わせでその場で作ったので、覚えていない。
確かこの白いパイプは2.5mmφの穴を開けたと思う。
https://i.postimg.cc/YCsL43Xs/IMG-1356.jpg

27龍門:2023/03/05(日) 12:08:52
下画像のように、裏側転輪を軸に入れてから、白いプラパイプで作ったストッパーを軸に噛まし接着。
そして表側転輪を裏側転輪と接着する。

ここで非常に重要なことは、接着するのは表と裏の転輪だけで、転輪と白いパイプを接着してはダメ。
もしも接着剤がはみ出て白いパイプを接着してしまうと、転輪は回転しなくなる。
僕はこの部分で転輪が動かなくなるミスを連発してしまい、何度も作り直した。
https://i.postimg.cc/KzyPzfjy/IMG-1354.jpg

あとは転輪カバーをつければ回転する転輪が完成する。
https://i.postimg.cc/2yyV8LQD/IMG-1355.jpg

28龍門:2023/03/05(日) 12:13:49
出来上がった転輪。
ボギー式サスペンションの効果をご覧あれ!
https://i.postimg.cc/cHHsQyr7/IMG-1358.jpg

今回はここまで。
次回は上部転輪で、これもまた他人の設計を変更するので大変な作業を強いられる(苦笑)。
でもそれがとても面白いし、どうやって動かすか頭の体操になってボケ防止に良い(爆)。

29あんけん:2023/03/05(日) 13:52:53
こんにちは、あんけんです。
リンク見ればすぐ静止画と解るのですが、ジフかと思ってしばらく注視してしまいました・・・。
転輪の多さに、ピッタリ合うサイズの極小ハトメとかあると効率上がりそうな気がしました。

30龍門:2023/03/05(日) 19:30:13
こんばんはあんけんさん。
どうもコメントありがとうございます!
毎回ほとんど反応がない中、こうやってコメントいただけると、とても嬉しいです(^^)/。

ネットからの拾い画像ならたくさんありますが、僕の使ってる機器の中ではほぼ「jpeg」ばっかりで、「gif」形式の画像はあまりないですね。

ハトメは候補として考えました。
でもやはり、サイズ的にピッタリくる物がなさげです。
ストッパーを噛ませるやり方が一番ポピュラーなようで。

31龍門:2023/03/12(日) 11:22:58
ラストは上部転輪。
これも1943年10月から、ゴム不足のために全金属製のものに変わった。
J型のキットにはこの全金属製転輪のパーツしかないので、F型の上部転輪にして回転するようにさせるにはここも少し改造する必要がある。

上部転輪の表側は、F型のパーツを使用。
しかしそのために、キットに付属の金属製心棒が入る穴を開けなければならない。
下画像の左が元のF型のパーツ。
真ん中が心棒が通るように穴を開けたもの。
そして、すっぽ抜けないよう、ここにもスペーサーを噛ます。
このスペーサーはプラパイプを加工して自作。
これも寸法は現物合わせなので、特にメモっていないので御容赦のほど。

https://i.postimg.cc/zfQpwvhm/IMG-1365.jpg

32龍門:2023/03/12(日) 11:31:24
上部転輪の裏側は、J型のキットのパーツをそのまま使う。
下画像の右にあるものがそれ。
https://i.postimg.cc/6Qhtys4G/IMG-1366.jpg

上部転輪は8組必要なので、F型の表側とJ型の裏側と心棒を組み合わせて、下画像のように用意する。
ちなみに、白いプラパイプのスペーサーは、すっぽ抜けのためと上の書き込みに書いたが、間違い。
このスペーサーは、履帯のセンターガイドの突起が通るためのスペースとなる。
訂正しておきます。
https://i.postimg.cc/MGngJhbS/IMG-1369.jpg

33龍門:2023/03/12(日) 11:40:33
で、そのすっぽ抜けをどうするか、だが。
下画像のように、ここにも白いプラパイプを使う。
https://i.postimg.cc/x8XXvjLZ/IMG-1371.jpg

上部転輪を車体に通し、先端をこの白いプラパイプで塞ぐというわけだ。
https://i.postimg.cc/CxTR8g5v/IMG-1372.jpg

現物合わせかつ各パーツに合わせて最適な方法をそのつど考えるので、このように一見複雑かつ面倒な方法となる。
しかし、これが頭の体操となりとても面白い。
接着してしまって回転しないものを回転させるには、あれこれトライするしかないのである。

34龍門:2023/03/12(日) 11:52:14
車体下部の足回りとラジコン内蔵が一応出来上がった。
キット付属のゴム製履帯をつけて、試運転してみる。
https://i.postimg.cc/Xq1DPLGJ/IMG-1374.jpg

上手く動いてくれたので一段落。
車体上部も取りつけて、砲塔が動くかどうかもチェックする。
https://i.postimg.cc/YS8N89m2/IMG-1378.jpg

こちらも特に問題なく、しかも車体の上部と下部がピッタリ嵌合してくれた。
ラジコンのコードが非常に硬く、取回しや受信機に差し込むのにとても難儀する。
これは別のものを作っている時に発生したのだが、コードの先の半田付けが取れてしまって追加作業が大変だったりする。
ラジコン化は、いたるところ頭の痛くなる難作業ばかりである。
大人の塗り絵まではまだ道は遠い・・・。

35龍門:2023/03/12(日) 12:02:23
このラジコン化の一つの売りである、ボギー式サスペンションの効き具合は下画像の通り。
目的の一つは達成!
https://i.postimg.cc/Jhqwqbqy/IMG-1376.jpg
https://i.postimg.cc/vmGkc4sG/IMG-1380.jpg

Ⅳ号戦車のボギー式サスペンションの詳細に関しては、以下のサイトが超絶詳しい。
その密度に感嘆。
そして情報を提供してくれることに大感謝である。
Ⅳ号F型のボギー式サスペンション回りの形状や仕様については、このサイトを参考にした。
J型とは詳細がかなり異なるので、要注意。
panzer-werkstatt.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/post-2d7f.html

36龍門:2023/03/19(日) 10:39:33
ラジコンⅣ号F型を作るにあたり、動かすのに肝心な履帯は、新しく「Master Club」というメーカーの可動式メタル履帯を使ってみることにした。
このメーカー、よく分からないが中華なのだろうか?

可動式のメタル履帯は国内では中々入手しづらい。
界隈でスタンダードなハンガリーのフリウル製など、全くと言っていいほど手に入らない。
このMaster Clubのも、某ショップでラストの1個であり、今現在はどこを探しても在庫がない。
https://i.postimg.cc/qq999w9t/IMG-1381.jpg
https://i.postimg.cc/76Rc2XPB/IMG-1382.jpg

37龍門:2023/03/19(日) 10:51:20
製作は簡単で、付属のレジン製グレーのピンを差し込んで履帯の接続を行なう。
フリウルの場合は真鍮細線を差し込んだが、こちらはレジン製のピンである。
またフリウルでは真鍮細線を瞬間接着剤で固定する必要があるが、MasterClubのピンは差し込むだけでOKで接着剤は不要。
https://i.postimg.cc/W3JRSxyR/IMG-1383.jpg

とりあえず出来たので、下部車体に取りつけた。
まあ、外見はフリウルと変らない感じではある。
https://i.postimg.cc/GmryRCPQ/IMG-1386.jpg
https://i.postimg.cc/Mpdv8jp6/IMG-1387.jpg

38龍門:2023/03/19(日) 11:01:40
ところが!!

テスト走行をやったり、履帯のテンションを変えるために取り外しを何度かやっていたら、履帯が切れてしまうアクシデントが発生!!
酷い箇所では、履帯が数個ずつの塊でバラバラになった。
この時あせっていたので、証拠写真は取り忘れたのだが、まあ酷いモノになった。

つまりレジン製のピンが、走行や履帯の取り外しといったハードなアクションに耐えられないのだ。
そりゃそうだ、可動させ走行させるための履帯ではないのだから。
メタル製で実物そっくりというだけで、あくまでスケールモデルのディスプレイ用途のものである。
特にラジコンで走らせる事は想定していない。
これはこのMasterClubというメーカーが悪いのではなく、想定を越える使い方をする僕が悪いのだ。

39龍門:2023/03/19(日) 11:13:09
ということで、履帯は改めて作り直し。

今度は、接続に金属細線を用いるので強度的に充分であろうハンガリーのフリウルのメタル履帯を使うことにした。
フリウルの履帯が大丈夫なことは、前回作ったティーガーⅠで証明済みだ。

下画像は、海外から取り寄せたフリウル製のメタル履帯。
Ⅳ号用で、1940〜1942年ごろ使われた40cm履帯を再現したもの。
バルバロッサ作戦時のⅣ号は全てこれを履いていた。
https://i.postimg.cc/Jh0Sztjc/IMG-1437.jpg
https://i.postimg.cc/W3JK0KWd/IMG-1438.jpg

作り方にだんだん習熟して来たので、履帯2本(左右用で、駒が約100個ずつ))を作るのに、1日あれば出来る。
真鍮細線を差し入れて駒を接続するので、強度的にも問題はない。
https://i.postimg.cc/mkBwh60f/IMG-1439.jpg

40龍門:2023/03/19(日) 11:23:30
出来上がった履帯。
テスト走行も、そしてテンションを変えるために履帯の取り外しを何度かやっても、全く問題なし。
この時点でメタル履帯にメタルプライマーを塗布し、缶スプレーのジャーマングレーをスプレーしてから、黒鉄色を筆塗り。
https://i.postimg.cc/PfCZQHQ3/IMG-1440.jpg
https://i.postimg.cc/3xTvhv5V/IMG-1441.jpg

次回は、車体にOVMを取りつけ、エッチングパーツでディテールアップを施すことにしよう。

41龍門:2023/03/26(日) 11:53:41
VoyagerModelから出ているF型用のエッチングパーツセット(PE351123)を使って、各種装備品や搭載物をディテールアップ。
エッチングパーツは散々1/700で作り倒したので、手慣れたものだ。
1/35だと、長さで20倍、面積で400倍、体積で8000倍なので、1/700よりは難しくはない。
1/700で最近の超絶精密なエッチングパーツを自由自在に扱えるモデラーは、素晴らしいと思うね(^^)/。
https://i.postimg.cc/fTnncD0r/IMG-1339.jpg
https://i.postimg.cc/9FdMTxzy/IMG-1392.jpg
https://i.postimg.cc/cJb4Z25G/IMG-1393.jpg
https://i.postimg.cc/mZM2fdYK/IMG-1394.jpg
https://i.postimg.cc/kXmMnxwG/IMG-1395.jpg

42龍門:2023/03/26(日) 11:56:26
ところで、車体前面の2つのハッチ、運転者用と無線士用は当初動いて開閉可能なように作った。
各ハッチのヒンジに穴を開けて、0.25mmφの真鍮線を通すというごく簡単な方法。

しかし何度も何度も開け閉めをやっていたら、2つともヒンジが壊れてしまった。
ヒンジ自体がごく小さく薄いモールドであるので、耐えきれなかったのである。
そのため2つのハッチは、取り外し可能なように、セメダインBBXで仮接着してある。
https://i.postimg.cc/x8gZVDtK/IMG-1409.jpg

43龍門:2023/03/26(日) 12:01:31
次に、F型の砲塔と砲身を作る。
ラジコンの場合、砲塔が左右に回転し砲身が上下動するようにしたいので、ここもそれなりに改造が必要になる。
また僕の場合は、砲塔のハッチを全部可動にしたいので、その辺も改造しなければならない。
具体的には、車体前面のハッチと同じくパーツのヒンジに穴を通しそこに0.25mmφ真鍮線を通して動くようにするのだ。
https://i.postimg.cc/xTCxNZ64/IMG-1414.jpg

下画像のように0.3mmφの穴をパーツのヒンジに開けて・・・。
https://i.postimg.cc/hGq1sZ0g/IMG-1415.jpg

ハッチ側のヒンジにも同じく穴を開けて・・・。
https://i.postimg.cc/RVk7Cpyf/IMG-1417.jpg

0.25mmφ真鍮線を通してハッチと砲塔本体をつなげば、ハイ出来上がり。
https://i.postimg.cc/rmZ4Bf5D/IMG-1418.jpg
https://i.postimg.cc/TPC5bt7t/IMG-1419.jpg

44龍門:2023/03/26(日) 12:07:11
お次は砲身。
ここはラジコン部品の上下左右稼働ギアボックスと連結させなければならない。
連結自体は磁石を使う。
下画像のイエローのパーツが磁石を置く部分。
ギアボックスの上下動シャフトが、磁石を置いたこのイエローのパーツを下からつつくのだ。
つつくと砲身は下がる。
磁石のおかげでくっついたままシャフトを下げるとこのパーツも下がり、砲身は上がるという仕組み。
なんともこれ、考えた人エラい!!
https://i.postimg.cc/bvkpcrbk/IMG-1420.jpg

もちろんタミヤのⅣ号F型はディスプレイモデルなので、そのままでは砲塔は左右に自動で動かないし、砲身も自動で上下動しない。
下画像のようにこのイエローのパーツ(これはラジコンⅣ号J型のパーツ)をうまく砲身に組み込む必要がある。
https://i.postimg.cc/qqZ9CHyp/IMG-1421.jpg
https://i.postimg.cc/k5dLSc6R/IMG-1422.jpg

下から(上下動ギアボックス側から)みたらこんな感じ。
https://i.postimg.cc/MpJ93GWh/IMG-1423.jpg

45龍門:2023/03/26(日) 12:15:18
言うまでもなく、砲塔の車長ハッチも可動にする。
当初、VoyagerModelのエッチングパーツセットにあるエッチングパーツを組もうと思って途中までやったのだが・・・。
https://i.postimg.cc/5yqSZB9T/IMG-1424.jpg
https://i.postimg.cc/L4Bk4VR0/IMG-1425.jpg

強度の問題、つまりたぶん頻繁にフィギュア(戦車長)を載せたり出したりするだろうから、エッチングパーツではなくキットのパーツを加工して使おうと思い、方針変更となった。
やり方は砲塔側面のハッチと同じ。
パーツのヒンジが小さくそして薄いので、0.3mmφの穴を開けるのに一苦労であった。
https://i.postimg.cc/wTjNq8w7/IMG-1426.jpg
https://i.postimg.cc/HLXcZpkP/IMG-1431.jpg

ま、なんとかサマにはなってくれたようで、閉じてもツライチに収まってくれた。
https://i.postimg.cc/yxb865NZ/IMG-1427.jpg
https://i.postimg.cc/0Qt8Z3DB/IMG-1428.jpg

これらの可動ハッチも全て、VoyagerModelのエッチングパーツセットにあるディテールアップパーツを使ってディテールアップ。
出来上がった砲塔と砲身は以下の通り。
https://i.postimg.cc/zD6NBTjK/IMG-1432.jpg
https://i.postimg.cc/T1WZmH9m/IMG-1433.jpg

46龍門:2023/03/26(日) 12:25:07
ちょっと長い文章書いたり、画像をたくさん貼ると、
『省略されました・・全てを読むにはここを押してください』
になってしまう。

指示通り「ここ」を押して飛んだら、今度は5ちゃんと同じ仕様になりエロサイトの宣伝ばかりが出て来てとてもウザい。
どうしようもないボンクラな作りですなぁ・・・。
マジで製作記書く気力をそがれるよ。

どうしようかなぁ・・・、ヴァンガードのホームページで製作記を書くかなぁ・・・。
そうすると今度は質問とか反応が書けないので、垂れ流しだけで面白くなくなるのだが。
ま、今も反応や質問はほとんどないので、それでもいいんだけどね。
どっかに良い掲示板ないかななぁ・・・orz。

47龍門:2023/04/09(日) 11:07:57
さて、あと残すは基本塗装と戦車につきものの汚し塗装(ウェザリング)。

塗装については
・サフェーサー缶塗装
・ラッカーのジャーマングレー(F型の基本塗装色)をエアブラシ塗装
という工程のみ。
ジャーマングレーもクレオスの513→514、そしてさらに退色を表現するときは515まで重ね塗りする。
その際、グラデーションをつけるように、日の当たる部分は明るい色で影の部分や縁(ふち)は暗い色で塗り分ける。
まあ、このグラデーションも、汚し塗装をしたらあまり目立たなくなってしまうのだが(苦笑)。

48龍門:2023/04/09(日) 11:14:52
サフェーサーを缶吹き。
https://i.postimg.cc/4xYBTnWW/IMG-1346.jpg

クレオスのジャーマングレー513をエアブラシ塗装。
https://i.postimg.cc/SQZ6Nk23/IMG-1350.jpg
https://i.postimg.cc/g0TwbkBH/IMG-1412.jpg
https://i.postimg.cc/Fz2grVWG/IMG-1435.jpg

49龍門:2023/04/09(日) 11:23:56
クレオスのジャーマングレー513と514の重ね塗り(グラデーション)で、車体と砲塔を塗装。
今回は515は使わず。
バルバロッサ作戦時はおニューのF型なので、あまり退色はないと判断。
https://i.postimg.cc/1zwz2cws/IMG-1444.jpg
https://i.postimg.cc/yNHKgq3C/IMG-1445.jpg

しかし画像で見る限り、あまりハッキリした塗り分けにはなっていないのが残念。
その辺を改善するため、完成後に少し塗装をやり直して追加塗装したので、それはまた後ほど。
https://i.postimg.cc/QxTvp438/IMG-1448.jpg

50龍門:2023/04/09(日) 11:35:51
デカールを貼って、OVM(戦車搭載物)の塗り分け。
https://i.postimg.cc/jd60pgk8/IMG-1466.jpg
https://i.postimg.cc/j2zmr2vW/IMG-1467.jpg
https://i.postimg.cc/W39twp0k/IMG-1468.jpg
https://i.postimg.cc/HxPs7ZC0/IMG-1471.jpg

51龍門:2023/04/09(日) 11:40:53
所属部隊に関しては、『戦車に乗った幽霊』のマークで有名な第11戦車師団を選択した。
バルバロッサ作戦時に活躍した師団の一つだ。
それにしても、我ながらデカールのシルバリングが酷い、酷すぎる!
https://i.postimg.cc/BnXWjSnz/IMG-1470.jpg

このシルバリングについては、デカール貼りをやり直すハメとなった。
デカールを剥がし別のデカールを張り直す作業だが、そのこともあとで再度述べる。

52龍門:2023/04/09(日) 11:56:57
あとは汚し塗装を残すのみ。
クレオスのMr.ウェザリングカラー「グランドブラウン」「グレイッシュブラウン」「サンディウォッシュ」そしてMr.ウェザリングペーストの「マッドブラウン」「マッドイエロー」「マッドホワイト」を使い分けて、雰囲気重視で。

バルバロッサ作戦の頃はドイツ軍も意気軒昂だったので、車体のメンテナンスも行き届いていたようで、ロシアの地独特の泥や埃による汚れ以外はそれほど気にすることはないと思う。
つまり、現在大流行中の『剥がし塗装』や『チッピング』などはほとんど見られない。
これらの『剥がし塗装』や『チッピング』が見られるようになるのは、1942〜1943年冬以降だと思う。
https://i.postimg.cc/4NrkqKG1/IMG-1489.jpg
https://i.postimg.cc/63DgSgJp/IMG-1492.jpg

53龍門:2023/04/16(日) 11:44:44
なんとか完成に至ったのだが、ここで大きな問題が発生。

・Ⅳ号の転輪用ダンパーの形状がF型とJ型では異なるのに、J型のまま製作してしまった。

・起動輪もF型とJ型では異なるのに、J型の起動輪を使ってしまった。

・F型の場合、車体後部の下部底面の断面が斜めにカットされているのだが、J型ではこの部分はストレートになっていて、そのJ型の車体をそのまま使ってしまった。

つまり、F型をラジコン化するにあたりJ型の車体をそのまま使って修正しなかったことが敗因である。
完成後に修正するのはなんと言っても厄介だ。
あと、デカールのシルバリングが酷いので、これもなんとかしたい。

54龍門:2023/04/16(日) 11:53:32
まず先に手をつけたのは、転輪用ダンパーから。

下画像の右下にあるパーツがF型のダンパー。
前方が丸みを帯びたダンパーである。
J型のカクカクしたダンパーを削り取って、F型のダンパーに変える。
金属履帯を外したり付け直すのがかなり面倒。
https://i.postimg.cc/SQcchtTx/IMG-1698.jpg

55龍門:2023/04/16(日) 11:57:41
このように、完成している状態から削って修正していく。
下画像は1つめを削り取ったところ。
綺麗に削り取るのは一苦労だった。
https://i.postimg.cc/D070F50S/IMG-1696.jpg

56龍門:2023/04/16(日) 12:06:30
J型のダンパーを全て削り取ったところ。
削り跡の表面処理が大変。
https://i.postimg.cc/Qd7qFxSc/IMG-1706.jpg
https://i.postimg.cc/Dzddcj9Z/IMG-1707.jpg

全てのダンパーをF型用に換装したところ。
https://i.postimg.cc/WzKM4Qk9/IMG-1703.jpg

57龍門:2023/04/16(日) 12:16:50
削り取り作業の最中に、転輪が脱落するアクシデントがあったりして(苦笑)。
そのつど付け直す。
下画像は、車体右側の第4転輪が脱落した状態を示す。
転輪カバーを剥がして外し、また一から転輪の取り付けをやり直さねば。
https://i.postimg.cc/rms0tfc7/IMG-1705.jpg

下画像は第2転輪の前側が脱落してしまった。
これも付け直し。
https://i.postimg.cc/Qd7qFxSc/IMG-1706.jpg

追加作業を強いられ、悪戦苦闘してしまった。
というところで、今回はここまで。

58龍門:2023/04/23(日) 10:55:28
一旦完成させたものの、ラジコンそのものの不具合(うまく動かない)とか、F型にしたつもりがJ型のままだった箇所がいくつかあって、修正する必要が出て来た。

ラジコンがうまく動かないのは、本来ならディスプレイモデルなので転輪が固定されていて動かないのがデフォなのを、ボギー式サスペンションもどきを追加して強引に動かそうとしていることに無理があるため。
ディスプレイモデルなので、強度を含めて動くようにはなっていないのだ。
またフリウルの金属履帯と起動輪や転輪とのかみ合いもそれほど良くないので、スムーズに動きにくい。

そのためギアボックスあたりに過負荷がかかっている。
グリースを塗って、なんとかごまかしているが・・・。
https://i.postimg.cc/hvHVYgch/IMG-1714.jpg

あと、車体内部の後部に置かれた受信機に入るコード類が分厚く硬いので、中々車体内部に収まってくれない。
強引に収めようとすると、コード類の半田付けした部分が取れてしまったりするので、半田付けし直さなければならない。
半田ごてを持つなんて、何十年ぶりのことか!!
https://i.postimg.cc/FRzcs1K7/IMG-1713.jpg

59龍門:2023/04/23(日) 11:07:37
次なる問題は車体後部の形状。
F型とJ型では異なることに、完成したあと気がついた(汗)。

車体後部の底面断面が、H型後期以降J型では1枚板に変更されて平面になったのだ。
それまでは、底面が地面につかえないように斜めに折れ曲がっていた。
当然F型では斜めに折れ曲がっているので、ここを再現してやらないと完全なF型にはならない。
下画像の底面後端を斜めに削る。
https://i.postimg.cc/bJ0QB4dR/IMG-1732.jpg

完成後の手直しなので、辛い。
下画像のように、底面が地面につかえないような形状に削った。
これでOK。
https://i.postimg.cc/xCQmMggN/IMG-1734.jpg

60龍門:2023/04/23(日) 11:13:23
あと、フェンダーのエッジの部分を薄く削るのを忘れていたので、それを追加作業する。
https://i.postimg.cc/B6Z6JzMp/IMG-1735.jpg
https://i.postimg.cc/QNytr05g/IMG-1737.jpg

手直しはあと2箇所ある。
次回に全て記述してこの修正作業を終え、再度完成に持ち込もう。

61龍門:2023/04/30(日) 10:42:34

今回の製作(J型→F型への改造)でもっとも頭の痛かった箇所。
それが起動輪である。

J型は、下画像の右のようなスポークが中抜けした形状になっている。
しかしF型は左のような形状で、スポークは中抜けしていないのだ。
この変更はG型の最後期途中から行なわれ、1943年春以降に生産されたものはスポークが中抜けした形状になっている。
Ⅳ号の代表的なタイプであるH型はほとんどがJ型と同じスポークが中抜けした形状である。
1941年頃に生産されたF型は、当然スポークが中抜けしていない起動輪である。

では、キットのF型の起動輪をそのまま使ってしまえば良かったのでは?という当然の疑問が沸くが、これに気がついたのが足回りを全て組んだ後だったので、やり直すわけには行かなかったのである。
ラジコンではあるが、仕様的には間違いのない完全版F型をめざしているので、起動輪のミスは如何ともし難く、ここはどうしても作り直す必要があった。
https://i.postimg.cc/8cK6xdSS/IMG-1699.jpg

62龍門:2023/04/30(日) 10:47:22
起動輪のスポークの中抜けを修正するには、この中抜けを埋めるしかない。
下画像のように、中抜けの部分をプラ板で塞ぎ隙間をパテ埋めした。
https://i.postimg.cc/j5jqmpdD/IMG-1709.jpg
https://i.postimg.cc/JhrRHfXp/IMG-1711.jpg

修正した起動輪がこの画像。
スポークがやや太めになってしまったが、ここは目をつぶる(苦笑)。

起動輪の中心にハブキャップを接着し直す。
F型のハブキャップは下画像のもので、これはF型のキットのパーツを使えば良い。
実はこのハブキャップもG型後期からは少々形状が異なっていて、G後期以降はキャップのセンターに小さな突起が付く。
https://i.postimg.cc/Kck3YTxR/IMG-1702.jpg
https://i.postimg.cc/KvtKPyKb/IMG-1712.jpg

63龍門:2023/04/30(日) 10:50:05
修正作業のラストは、デカールを貼り直す。
つや消しクリアの上に貼ったものだから、シルバリングが酷いのだ。

艦艇模型だと、艦尾の艦名以外にデカールはほぼ貼らない。
そのため、シルバリングを気にする必要は大幅に減る。
もちろん自衛艦や現用海外艦艇の場合は艦ナンバーが艦首にあって、ここがシルバリングを起こすとかなり目立つ。
だから本来ならば、シルバリング対策は艦艇模型でも必要だ。

事前にデカールを剥がす。
砲塔側面のナンバー、車体側面のバルケンクロイツ、砲塔後面のナンバー、車体前面の師団マークなどなど。
剥がすには専用の剥がし液が必要かと思ったが、そんなものはなさそうなので、爪楊枝の先で優しく丁寧にこすったら、意外にも簡単に剥がれてくれた。
下画像のように、綺麗に剥がせた。
https://i.postimg.cc/rF9Vyy0D/IMG-1715.jpg
https://i.postimg.cc/3xS3pLZ7/IMG-1722.jpg
https://i.postimg.cc/gjWpd1Gy/IMG-1718.jpg

64龍門:2023/04/30(日) 10:52:41
貼り直したデカールはこちら。
おっと、デカールを貼る前に、艶有りクリアーを当該部分にエアブラシしておくことを忘れないよう。
この艶有りのクリアを使うのがミソ。
これで幾分かシルバリングは防げるだろう。
デカールを貼ってから、乾燥後に再びつや消しクリアをエアブラシするのは言うまでもなく。

所属は第18装甲師団第18戦車連隊で、この第18装甲師団は潜水戦車部隊を保有していたことで有名。
1941年6月のバルバロッサ作戦発動時はグデーリアン装甲集団に属し、ミンスク包囲戦、スモレンスク侵攻、キエフ大包囲戦、ヴィヤジマ&ブリヤンスク包囲戦などで活躍。
300号車は、第3中隊の中隊長車。
https://i.postimg.cc/8cD2xWbt/IMG-1723.jpg
https://i.postimg.cc/JhkSnK6p/IMG-1724.jpg
https://i.postimg.cc/Y9NVN0wg/IMG-1725.jpg

65龍門:2023/04/30(日) 10:54:31
ということでデカールも貼り直し終わり、ようやくラジコンF型が完成。
一応、仕様はF型完全再現を狙い、それを目指して製作した。
このF型は前後左右に動き、信地旋回や超信地旋回、砲塔旋回、砲身上下動が出来る!!

しかしながら、たった1箇所・・・たった1箇所だけ再現しきれなかった場所がある。
お分かりだろうか?

66龍門:2023/04/30(日) 10:59:00
たった1箇所、再現しきれなかったところ・・・。

それは、車体前面の左右両側にある、起動輪の根元部分。
つまり最終減速器カバーのみ、形状がJ型のままなのだ。
H型以降、このカバーの形状が変更となった。
これもうっかり見落とした部分である。
起動輪といい、この最終減速器カバーといい、どうも足回りは厄介だ。
そういえば、ボギー式サスペンションの再現もけっこうホネだった。

最終減速器カバーの形状変更は、完成後にやり直すには相当困難な修正になるので、さすがにあきらめた。
もしやるなら起動輪もギアも全て外して、最初から作り直さなければならない。


ということで、J型→F型改造ラジコンの製作記はこれにてお仕舞い。
完成した姿はそのうちまとめて写真に撮ろうと思っているので、しばらくお待ち下さい。
あ、フィギュアも現在製作中なので、それもそのうちアップしましょう。

(完)

67由良之助:2023/05/07(日) 14:48:57
こんにちは由良之助です
ラジコンⅣ号戦車F型はなかなか完成に至らず、もどかしい思いでしたが漸く完成ということで製作お疲れさまでした。
可動を前提とした構造では無いにも関わらず、Ⅳ号のボギーサスペンションを可動式にされるとは驚愕です(トーションバー式ならば兎も角!)。再現を目指すものとラジコン機構付のキットのサブタイプが異なる為に工程が行き来して大変な御苦労をされておられましたが、手間を掛けられただけの仕上がりは得られていると感じました。『実はここが異なっていて・・』という解説が無ければ何も気付かないのですが、全てを明らかに記述されるフェアな記事も変わりなく感銘しました。
やはり画像は見辛く感じますが、仕様なのでこれは如何とも・・
龍門様の製作と記事の更新ペースが上がりつつありますので、これは見るほうも慣れていくものなのでしょう。

ところでMA本誌の最新号が翔鶴型空母の特集で、水谷清高氏による考証記事が掲載されており根拠となる参考文献として当サイトも掲げられていました。これを機会に見に来る方が増えれば・・と思いますが、カウンター機能が無くなってしまっているのがもどかしく・・(キリ番を踏んだ方へのプレゼント企画とか懐かしいです)。

68龍門:2023/05/08(月) 10:29:40
こんにちは由良之助さん、お久しぶりです。

他者の設計をいじくって別物にするのは予想以上に大変で、そのつど解決しなければ進まない難問が出て来ます。
今回のⅣ号のボギーサスペンションは疑似的なもので、本当にきちんと再現しようとしたら板バネから作らなければならず、それは気の遠くなるような難作業になりますね。
あと仕様違いによる変更なども見逃せず、特に足回りはかなり変更されているので、それを正確にトレースするのも面倒な作業でした。
でも仕様に関しては、艦艇模型で散々鍛えられたおかげで、あまり苦労にはならなかったですね。
見逃していたり、うっかりして変更し忘れたのは、いつものことなんで(苦笑)。
その分、あとの追加修正作業を何度も強いられましたが。

現在、タミヤのⅢ号突撃砲とⅣ号H型(Ⅳ号の代表的な仕様)をいじくって動くようにしていまして、製作ペースはここ数年では最も盛んですね。
1/35は目に優しく、特に0.05mmφ以下の張り線作業がないのでドッカンすることもなく、精神衛生上もとても快適です。
仕様考証やエッチング製作は、さんざん鍛えられましたので、楽勝です。
模型は楽しんで作らないと(爆)。

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70龍門:2023/05/08(月) 10:48:09
ふたたび由良之助さんへ。

>MA本誌の最新号が翔鶴型空母の特集
>水谷清高氏による考証記事が掲載されており根拠となる参考文献として当サイトも掲げられていました。

ああそうなんですか、ご教示ありがとうございます。
水谷さんが当サイトも揚げてくれたのですか、それはありがたいですね。
たぶん、「翔鶴」型の飛行甲板の話ですかね。

>カウンター機能が無くなってしまっているのがもどかしく・・(キリ番を踏んだ方へのプレゼント企画とか懐かしいです)。

カウンター機能が有料になってしまって、使う事が出来なくなった事が、僕がサイト運営のヤル気をなくした最大の原因です。
実は目の悪化が原因ではなく、ニフティのこの仕様変更が最大最悪の原因です。
そういえばキリ番プレゼント、やりましたね〜、懐かしい。
キリ番プレゼントは続けたかったです。

71龍門:2023/05/08(月) 10:57:13
さらに由良之助さんへ。

今でしたら、ヴァンガード工場の縮小、そして1/35ドイツ軍戦車の可動化への興味のシフトに伴い、これまで買い集めた1/700各種エッチングパーツ、キット類を大盤振る舞いしてプレゼントするんですが・・・。
そういうことも出来なくなってしまい、淋しい限りです(泣)。

パーツやキットの整理は、去年まででほとんど済ませました。
アキバレオナルドに買い取って貰ったり、ヤフオクで大量に処分しました。
今は、もう段ボール箱1個分ぐらいしか残っていません(最盛時は段ボール箱10箱ぐらいありました)。

実は目の悪化が原因ではなく、無料カウンターがなくなり毎日のカウント数を把握出来なくなったこと。
これが本当の原因。
案外意外だったでしょう?(苦笑)

72ほそかわ:2023/05/17(水) 08:43:37
MAの翔鶴級の記事は藤田高史氏の記事ですね。
以前navy yard会さんの会報に掲載されていた内容を纏めた物の様です。

73龍門:2023/05/17(水) 22:16:06
ふたたびほそかわさん。

MAは読んでないんで誰の記事だか知りませんでしたが、あいかわらずF氏などが考証を続けているのですね。

しかし今になってなぜ「翔鶴」型?とは思いますね。
最近は新しい考証は出てないのでしょうか?

74ほそかわ:2023/05/18(木) 07:45:26
こんにちは龍門さん

なぜ翔鶴か?はわかりませんが、艦スペっぽい感じの特集でしたね。
甲板は模型誌では初めてだと思います。
現状は艦船模型はディテールupが主流ですから、あまり考証系の記事は無い印象です。

75由良之助:2023/05/21(日) 14:38:28
こんにちは由良之助です

私が先日投稿したMA誌翔鶴型空母考証記事について、ほそかわ様の御返信を拝見し、慌てて確認したところ執筆者名を完全に間違えていました。
私の不注意により誤った情報を投稿した事をお詫びいたします。
直ぐに訂正の投稿を寄せていただいたほそかわ様には感謝の言葉しかありません。

76龍門:2023/05/23(火) 15:25:16
こんにちは由良之助さん。

>慌てて確認したところ執筆者名を完全に間違えていました。

そうだったんですか。
水谷氏とはNAVYYARDの会(東京会)で1度切り顔を合わせましたが、会話は特にありませんでした。
先方は1/700には全く興味がなさそうでしたから。
ですから、水谷氏がヴァンガード工場や僕の事を知っている由もなく、「へー引用リストに入れてくれたんだ〜」と驚き不思議に思ったワケです。
しかしやはりそういう事はあり得ませんよね、納得です。

藤田氏とは、少しだけ考証のやり取りをしたこともありましたから、彼がヴァンガード工場を引用リストに入れてくれたのも頷けます。
ありがたいことです。


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