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哲学・宗教質問箱

75Sekko:2006/08/20(日) 15:36:12
日本の多神教
 新陳代謝=外部とのエネルギー交換のない「仲間内組織」はそうしても全体主義に傾斜しますよね。日本の多神教とは、単に神が多数あるというのではなく、複数の神を信仰してもOKというので、先祖神、氏神、自然神、竈神、道祖神、その他、何とかに効く神、と多様性を認めることで、一神教とは、「他の神を拝むな」という排他性に本来の特徴があります。だからこそ、巧く機能すれば「神の前の平等」のような人工的な一種、逆説的「非宗教」空間ができるんで、キリスト教もローマ帝国内では「無神論」だと非難されていたんですね。
 なんにしても、生きた人間の欲望が作る恣意的な規範でなく、個人を超えたシンボリックな規範を提示して、それに敬虔な気持ちを抱かせるようにするという工夫や演出の積み重ねが人間の知恵であり続けたのでしょう。その意味では、集合的「ご先祖様」や「お天道様」はいいとして、「世間」の規範は、あまりにも人間的すぎて、ちょっと、と思います。人は世に連れ世は人に連れ、というんで、時代や所や力関係によって変わりながら抑圧的に働くことの多い「世間」は、一番厄介かもしれません。
 また、宗教心とか霊性というのは、多くの人間が二律背反的に意識してしまう「心と体」や「生と死」を統合するものとしての「超越」をさすのでしょう。そんな「統合のモデル+規範+期待の空間」が宗教の基本なのかも。


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