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哲学・宗教質問箱
588
:
sekko
:2012/06/15(金) 08:34:03
ルチアさま
ええと、ご質問の答えとして…
平日の6時のミサ、みたいなのは、ルルドなどの巡礼地に行った時でもないと出席したことはありません。
フランドルの田舎のうちがあった頃(今はもうありません)は、日曜は絶対行ってましたよ。鐘がうるさいので忘れられないし、というか、町内会みたいなものなので顔を出さないと近所の人に病気だと思われそうだし、司祭さんが気の毒だし、という感じです。
私は歌を歌うのが好きなので、苦になりません。昔、歌を歌えなかった時があるそうで、じっと聞いてるだけだったら苦痛かもしれません。
イグナチオでも昔、フォークミサというものがどんなものか見たくて行きました。そういえば結構人が来てましたね。ミサの前にちょっとリハーサルみたいなものがありました。後は日本では、演奏会や講演を別としたら、町田教会、水戸教会、垂水教会、成城教会で一度ずつ、ミサを体験しましたが、エキゾティックな感じがしました。日本じゃない別世界って雰囲気でした。よそ者には敷居が高い感じもしました。
舞子の愛徳姉妹会に泊めていただいた時は毎朝6時半のミサにつきあいました。シスターたちはみなすてきな歌声です。
日本の教会では、「はい、未信者の人は祝福に並んでください」、とかいうシーンがあるのに驚きました。フランスの都会なら、互いに顔を知らない人も多く、日本人の観光客で、ただ好奇心でフランスの教会のミサに出て、なんとなく並んで聖体拝受までした学生とか何人も知ってますよ。
パリのモスクとかシナゴーグとかだったら、無知からとは言え、そんなよそ者が儀式に参加したら恐ろしい感じがしますが、やっぱカトリックって、老舗の大所帯だから、鷹揚というかルーズというか、怖くはないです。
あ、もちろん、個人的にすごく気にする人はいるので、離婚したとか再婚したとかで聖体に近づかない人もいます。
でも、初聖体前の娘がガールスカウトの仲間と聖体を拝受してしまったと言って真っ青になって、司祭さんのところにかけつけてきたお母さんを見たことがありますが、司祭さんは笑って、「それはコミュニオン・ソヴァージュ(野生の聖体拝受)と言って、気にしなくていいよ、聖体をいただくのは資格の問題でなくて必要の問題なんだから」と答えていました。
ミサで、今はほとんどの人が席から立つ時に、しっかり跪く人もいます。ホスチアをもらう時、舌の上に乗せてもらう人も、跪く人もいます。他の人と同じようにしなくてはならないという感じは特にありません。
これも日本人のブログで、教会で跪いて口でホスチアを受けようとしたら司祭に拒否されて無理やり立たせられたとかいう人がいるのを知って驚きました。第二ヴァティカン公会議でいろいろ変ろうがヨーロッパ中ではいろんな司祭さんや教区があるので、それこそ巡礼地に行っていろんな国の巡礼団のミサを見ると、千差万別だなあと思います。それでもみな親近感があってつながりがある感じで、私はすごく好きです。
以上、ただの観察と感想のレベルでお答えしただけで、信仰の話ではないので、霊的なことが気になる方は無視してください。
http://setukotakeshita.com/
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