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哲学・宗教質問箱
586
:
sekko
:2012/06/15(金) 00:59:32
Jeanさま
女の人は・・・というのは、他の人のことは知りません。
私の場合、フランス語なんで、敬語がなく、こんな感じなんで、日本語にしたら違和感があるかもしれません。私の年代のフランス人なら、カテキズムを受けた時はまだ第二ヴァティカン公会議の前だったでしょうが、私にとってのキリスト教は1980年以降のフランスのリベラルなキリスト教なんで、まあこんなもんです。
イグナチオのイエス像は磔刑像でないのでいいですが、フランスにはリアルなのが多くて、この頃、磔刑像で痛そうにしているキリストを見ると気の毒で気の毒で、こんな痛そうな人に何かお願いしている場合じゃない、一人くらい「私ががんばってあげるからね」と声をかけてあげればいいような気がしまして…
特に五十肩をして腕が痛いのを経験した後では、磔刑像を見るだけで痛くて。
まあ、これは私の内臓的な反射に近いので、スルーしてください。
末っ子の役割の問題、これは面白いテーマで、いつかじっくり書いてみたいと思っています。
こちらでは、半年年上の親戚である洗礼者ヨハネに対するイエスの優越というか、ヨハネが自分は衰えねばならない(ヨハネ3-30)と言ったことも、必ず、聖書の中の年齢の話に引き合いに出されます。また、旧約でいうと、カインがアベルを殺して追放されて、困った(?)アダムがその後にセトをもうけて、そのセトが人類の先祖(カインも子孫を残したしアダムもその後にも子供ができたとかいうのは無視です)になったんで、三番目の子が後継ぎになったというストーリーも(長子の歩が悪い例として)引き合いに出されることがあります。
ユダヤの律法では長子の特権は明らかなんですけれど、古代社会では実際、末っ子が実家に残って老親の面倒を見て家督を継ぐという形態もめずらしくなかったようです。
ヨーロッパでいうと、本当の意味で長子相続が確立したのは11世紀頃らしくて、その長子には、家督や財産を守るために軍事教育を施し、下の子は聖職者に、というのが多くて知的教育を施し、実際聖職者や文人には長子ではない子が多いそうです。テレーズの姉妹のようなのは例外として、修道女になるのも末娘が多いという統計も読んだことがあります。
また、ガラテヤ(4,21-31)にあるように、最初の子は奴隷の子、二番目の子が自由の子、という比喩もあって、この話(アブラハムの2人の子の話)も文字通り読むと、なんだか最初の子に対して不当だと思えますが、「自由」ということについていろいろ考えさせられますね。
つまり、こういう例えがいつのまにか、「家督や財産」などこの世の名や富を継承し守るべき長子的なのが「肉」の子で、聖職者になっちゃって子孫を残さず神にだけ仕えるのが長子の権利と義務を負わない「霊」の子、みたいな図式にすり替わって、安定したのかもしれません。日本でも昔なら子供がたくさんいると末っ子くらいはお寺に修行にだすとか、フランスでも昔はやはり末の子くらいは聖職者にして家族のために祈ってもらうとか、いろんな思惑があったのかもしれません。
旧約聖書って、律法はもちろん細かくて厳しそうですが、実際に展開する物語はなんだかリアルで、人間の家族の微妙な心理とかが露わになっていて、その落差が次の新約になだれ込む契機を作っているのかもしれませんね。そしてその後に続いたたくさんの神学者とか聖職者たちも、その流れの向かう何かの中でいろいろな試行錯誤をしているのかも。
あまり答になってませんが、とりあえず書いてみました。
http://setukotakeshita.com/
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