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哲学・宗教質問箱

554Sekko:2012/01/15(日) 04:18:35
悪魔憑き
映画は見ていません。

この事件のことは読んだことはあります。

私は、生きている人から発せられているにせよ死んだ人からにせよ悪意を持ったサイコエネルギーとか逆に善意のエネルギーなどが、生きている人に影響を及ぼすことがある、ということは信じられるのですが、この事件の場合は違うような印象を持ちます。特に、いわゆる「憑依」現象で、ルシファーだとかネロとかヒトラーとか、固有名詞が出てくるようなのはただの文化的表象だと思います。

このアンヌリーズさんが、幼い時は非常に熱心なカトリックであったことや、てんかん、統合失調、ジストニア(不随意運動)、ジル・トゥーレット症候群、多重人格、記憶障害など、複合した神経疾患を発症していたらしいことを考えると、「信仰や祈り」に拠ってもそれが治らないことへの絶望から「悪魔憑き」に逃避した(それを言いだしたのは彼女自身だそうなので)のは十分あり得ると思います。

そこで悪魔祓いをしたのは「火に油を注ぐ」ようなものでかえってそこにのめり込むことになった気がします。

私が親だったら、「悪魔を祓う」という方向より、むしろ、彼女が崇敬していたらしい聖母の巡礼地に連れて行くなど、「恩寵」をもらえるという期待の方に誘導していったでしょう。何らかの演出というか、お話しの道筋をつけることは、薬の服用と並行して有効かもしれませんから。

プラセーボとしても、「悪魔祓い」によって悪魔のパフォーマンスを全開させるのはよくなかったと思います。若いのだからとりあえず点滴などで栄養確保して、ひたすら休ませる方がよかったとは思いますが、重症だったのでしょうから症状が軽減したかどうかは分かりません。この事件のように餓死とか脱水で死なせるのは避けたいところです。でも、実際に子供がこういう事態に陥ったら、両親はそれこそ「祈る」しかないような気もします。

宗教的な教養のある精神医によるサイコテラピーがある程度苦しみを軽減したかもしれません。彼女の苦悩の原因を悪魔以外のものにうまく「転嫁」することは可能だったんじゃないかと思います。

余談ですが、この人の悪魔祓いの音源をフランス系のウェブで聞いたら、何分何秒目のところでフランス語で「私は死にたい」と言っている、というコメントがついていて、そこを聞いてみると、本当に、だみ声でそう言っているように聞こえるんです。日本人だって、日本語で「・・・言っている」というコメントをつけられるかも。あるいはもうついていたりして・・・。「言われてみればそう聞こえる」ということで、「超常現象」をエスカレートさせるのもなんだかなあ、と思います。

http://setukotakeshita.com/


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