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哲学・宗教質問箱

426Sekko:2009/12/09(水) 20:10:49
女性の場合
 日本の女性のカトリック信者で、先祖代々の宗旨(仏教)と暮らしている人には、世代や土地柄によっても違うでしょうが、肩身の狭い思いをした、隠れキリシタンのように暮らした、という人もいれば、「あそこの奥さんはキリスト教だから」ということで、完全に世間にあわせなくても例外扱いしてもらえて、ある種の自由を享受できた、という人もいます。キリスト教だから、と冠婚葬祭の縛りをうまくかわして日本内外人の個人主義ですむとしたら、差別やいじめがなければ楽かもしれません。差別やいじめは、原則横並びの人が「ちょっと違う」時に起こるので、「欧米だもんね」と言っちゃえば免れるのかも。
 大昔に小学校の同級生の女の子が急に「私は今日からアニエスと呼んで」と宣言して驚いたことを覚えてます。「・・子」がデフォルトみたいな時代に、突然「アニエス」ですから。洗礼を受けてアニエスになったと言うことで、なんだか根拠なく「尊敬?」されてましたよ。というのは大げさだけど、仲間はずれとかでなかったのは確実です。
 もっと言っちゃうと、日本においてキリスト教がいまだに「欧米風」で寛大に扱われてるのって、私には、コンプレックスよりも、「女子供」への差別の匂いがしますね。女の子はミッションスクールに入れといてお嬢様風で洗礼受けてもちゃんと伝統社会のエリートと結婚できて、「だんな様」からも教会行事への出席を「ゆるしてもらえる」とか。家の先祖の法事などさえちゃんとこなしてれば、教会は「女子供の世界」という感じがあるのではないでしょうか。
 それって、「家事の手抜きをしないのなら外で働くのを許す」的な発想ではないでしょうか。

 実は、17世紀以降のヨーロッパのカトリック国で、すでに「宗教=女子供」のレッテルが存在していたという事実もあります。批判精神のある大人の男は宗教の「子供だまし」の言説など信じないが、女子供のしつけや気晴らしには勧められる、という言説があちこちに残っているんですよ。

 日本の場合、よく言えば女子供は、精神が柔軟で適応能力もすぐれているから「外来」文化も違和感なく取り入れて自分のものにしてしまうけれど、「大人の男」は、それこそコンプレックスとか世間体とかいろいろ邪魔して、保守的になるとも考えられるのですけれど。

 逆に、ヨーロッパでも教会離れが進んだ時代には、ジャンセニズムに見られるようにその反動としての神秘熱や厳格さも出てきて、それがまた、キリスト教離れにつながったという悪循環もありました。
 日本でマイナーなキリスト教の中で、一部の独善的な言動がことさら目立つことになれば、全体としてまさに負のスパイラルですよね。

 ドン・ボスコ社の新刊『自由人イエス』
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