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哲学・宗教質問箱
41
:
Sekko
:2006/03/10(金) 06:07:44
生活苦
すみません。哲学宗教の質問箱だったので、欝は、理由のない、不条理な、「小さな死」のような、文化の比較を超絶したあの鉛のような鬱病を念頭においていたので。別に理由がはっきりしている欝の方が「軽い」とか治りやすいとかしのぎやすいと思っているわけではありませんが、理由なき欝の孤独は、社会状況や個々の生活史とは関係のない、人間の実存の深淵と結びついているようで、時々考えこんでしまいます。こういう欝の体験者がいらしたらコメントください。
今TVのニュースを見てたら、フランス人の健康調査があって、自分が欝状態にあると感じているフランス人は8パーセントいて、その中の38パーセントが医者に通うとありました。言葉は低気圧と同じDepressionなので、イメージ的には「落ち込み」に近いですけど。
昨日見た別の番組で、アメリカ人が自国とフランスとを比べて、アメリカは野心があればどんどん昇れるけれど、そこから落ちたりすると悲惨だ、それに比べるとフランスは負けたり失敗したりすることに寛容で、成功者の方がむしろ嫌われると言っていました。
日本はむしろフランスの方に似てる気もしますが、日本の方が「世間体」を気にしてと言う要素は大きいでしょう。「生活苦」にぴったり当てはまる言葉は確かにフランス語にないし、「Joie de vivre 」にぴったりの日本的表現もすぐに思いつきません。きっと、フランスでは、きれいな服を着ておいしい物を食べて、飲んで、おしゃべりしてというのが長い間、王様から庶民までの分かりやすい幸せと善のコンセンサスだったのに比べて、日本では、武家に寡黙で質素な儒教文化が浸透して、着飾っておいしいものを食べるのは遊郭とかの「悪所」で、素直に喜びというより「遊蕩」のイメージがあったので、ずれているのですね。
失業したりの純粋な生活苦というのはどの国にもあるし、そのために社会から疎外されるのは特に先進国の問題ですね。日本風の熟年離婚はあまりこちらでは聞きません。普通退職金というものはありませんし、相手が嫌になったら熟年まで我慢するという発想は多分ないです。日本は戦後の高度成長期に、専業主婦を夫婦のモデルのようにして社会が成り立っていたから、育児の途中で離婚したら母子の生活が成り立たない現実があって、それで熟年まで待ったりするんですね。フランスに5年住むアフガニスタンの学生が、初めてパリに来たときメトロの中でキスするカップルを見て驚いた、誰も気にしていないのにも驚いた、セクシャリテが楽しみのためにあるのだと知った、と言ったら、周りのフランス人は笑いました。彼らには楽しみ以外のセクシャリティが可能なのか一瞬分からなかったのです。アフガニスタンの学生は、僕の国では子供を作るためのものだと思っていたと答えました。フランス人たちはみんな虚をつかれた感じでした。彼らにとってはセクシャリティは「おいしい食事」と同じカテゴリーに入っていたようです。
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