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哲学・宗教質問箱
407
:
迷える大羊
:2009/08/23(日) 22:32:05
ローマ帝国とキリスト教
連続投稿失礼します。あとキリスト教に関してはローマ帝国との関係も外せないところですが。教会でパウロとか使徒とかの苦難の伝道行を聞かされると、つい「ローマ、悪い奴じゃ」と思ってしまいがちですけど、私なんかは、根が天の邪鬼なのか、逆にローマ帝国ってすごい先進国じゃないか、と思ってしまいます。
先スレでも述べたとおり、イエス存命時のイスラエルはローマ支配下ですが、ある程度の自治権と信仰の自由は保障していて、決してローマ古来の信仰を押し付けていませんし(難しくてできなかったのかもしれませんが)。法律・裁判制度なんかも、政治的でないものはほとんど現地人に任せていたようでもありますし。古代にしてはかなり理性的な支配だな、という感じが。イエスの生まれた年には帝国全土にわたって国勢調査をやったりしてますし。
パオロなんかもキリスト教改宗語、伝道の旅をしていますが、あの当時、ローマ帝国以外の地域で市井の一般人があれだけの旅をすることが(資金とか時間の問題はあるにせよ)可能だったのかどうか?これまた、非常に高度な法による統治と交通網が整備されていた証拠ですよね。
また、パオロ書簡には他宗教の信者との折り合いについて書かれた部分があるけど、これまた様々な宗教が帝国内に存在可能だったということなわけで。むしろ、中世以降のヨーロッパのキリスト教以外ナシ、な状況の方が遥かにひどい。
キリスト教もローマ時代の全期にわたって年がら年中弾圧されていたわけでなく、キリスト教嫌いの施政者が権力の座についた場合だけの散発的なものだったらしいですし。
このキリスト教嫌いの施政者、権力者というのも、ネロのような例外、論外はありますが、決して悪辣、愚劣な人間というわけではなく、例えば五賢帝の一人、マルクス・アウレリウスとか帝政後期のディオクレアヌス帝とか、有能で責任感のある皇帝ほど、キリスト教にきつくあたっているわけで、なにやら事情は複雑、決して善悪の二元論で割り切れない気もします。
権力者ではないけどローマ帝国きっての歴史家のタキトゥスなんて、キリスト教のことを「有害な迷信」とカルト扱いしてますし。彼だって決して偏狭な価値観の持ち主とは思えないし。
というわけで、教会でパオロや使徒たちの苦難に満ちた伝道行や、初期クリスチャンの受けた弾圧の話を聞かされるたびに、確かにその精神力とか信仰心には感心するものの、「ローマ帝国って本当にひどいの?あの時代にしては、かなりマトモな部類に属する国家なんじゃないの?」とか、逆に「すごいなぁ、一般人があれだけの旅ができるインフラがあるなんて」とローマ帝国びいきになる私は天の邪鬼なんでしょうか?
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