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哲学・宗教質問箱

28古川利明:2006/01/16(月) 17:35:45
男系の起源とは
 日本滞在中は、竹下さんの知人の方とも一緒に表参道のカフェで、例によっていろいろなお喋りを楽しめて、満足しています(笑)。その中で竹下さんに伺った中に「結婚制度の起源にあるものとは」という問いに、「父親の画定である」との答えに「なるほど」と思いました。といいますのは、今、「女性(女系)天皇の論議」がウルサイですが、要するに「男系天皇の血」をこれまでに維持できてこれた最大の理由は「側室(制度)」の存在ゆえなんですよね。つまり、これまでは「オトコの天皇」は、「男子」が生まれるまで側室を何人も持って、子作りをすることができたから、「男系の血」というのは保たれてこれたんですよ。しかし、近代の「一夫一婦制」のもとでは、そんなことはできませんから、「天皇制(王政)」と「近代(の婚姻制度)」はそもそも両立しえない運命にあるんですよ。ここの部分は敢えてというか、「わざと」一連のギロンから避けているんですよね(右派・保守も、左派系フェミニストも)。これは竹下さんの領域ですけど、キリスト教にはマリアの「処女懐胎」のエピソードがありますよね。あまりうまく質問ができなくて申し訳ありませんが、そこらのあたりから「婚姻制度」と「男系」というものを斬っていったら、竹下さんの目からはどのように映りますか。欧州にまだ存続している王政のあるところもあるので、そこらあたりも睨みつつ、ぜひ、竹下さんのお考えを聞かせてください。


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