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哲学・宗教質問箱
14
:
sekko
:2005/06/25(土) 08:50:11
心配ないです。
ご愛読ありがとうございます。もしこのご質問の趣旨が、そんなことはないですよ、と私に言ってもらって安心してカトリックの共同体に入りたいということであれば、とりあえず、大丈夫ですよ、と申し上げます。
今日、中公文庫から、『ローマ法王』を出しました。文庫用の後書きも入っているので、お読みください。1998年に朝日新聞社から出した『ノストラダムスの生涯』という本のなかで「聖マラキの予言」について書きました。聖マラキは実在しますが、予言は400年もあとに突如現れて、ローマ法王の選出にまつわる権力争いに使われました。他にもいろいろなエピソードはありますが、すべて噂の域を出ず、信仰の問題とは関係がないので、お話として読むか、気になるならまったくその手の雑誌や本から遠ざかったらいかがでしょう。
私は学生時代に、多分雑誌の特集だとかを読んで、突然、関東大震災の再来が怖くなって、こんな不安の中では暮らせないと真剣に考えた時期があります。80年代に世界各地の聖母のお告げを収集して、本当に聖母かどうかというより、これだけ多くの人が終末観にとらわれているなら、やがて核戦争が起こるに違いない、と確信してオーストラリア移住を計画したこともあります。99年の7月に東京にテポドンが落とされるという有名な噂がネットに広まったときは、ちょうどその日に東京で講演を頼まれていたのをキャンセルしようかとも思いました。
幸いどの時も、正気に返って日常生活を続けましたが、私はこのように、ネガティヴな予測だの流言蜚語などに一時的に迷わされた経験もあるので、陰謀史観に恐れる人たちを笑えません。しかし、フリーメイソンなどの陰謀史観は、底に差別主義や排他主義が流れていることが多いので、まず信じないで退けてください。この手の話には固定ファンがいて、売れるから再生産されるわけですが、はまるタイプでまだはまっていない人は気をつけてください。すでにはまっている人や自分でそういう話を作っている人は、私のこのサロンに来てくださる方にそういう話を広めたくないので遠慮してください。
特定の話題で、自分でいろいろ批判的に検討した末にどうしてもここが分からないというものについては答えます。でもたとえば陰謀史観を説く人には、同じ土俵で反論出来ないことが多いです。単純に言うと、「陰謀があった」というので、「その証拠は」と聞くと、「それが巧妙に隠蔽されているからこそ陰謀なのだ」、という感じですから。
私はこの世に陰謀がないとは言いませんし、宗教原理主義が世界の平和を脅かさないとも言いません。でも、多くの場合は、そんな不安を口にして再生産しても、まず害の方が大きいです。個人の生活の周りには、もっと緊急でかつ、自分の努力や采配で回避したり改善したりできる危機や問題がたくさんあると思います。また、私達を直接必要としている人が近くにいるかもしれません。そんな堅実な生活感覚を失わせるような言辞は批判的に管理なさることがお勧めです。
それにしても、いろいろな「警告」を同列に扱わずに、何が本当に危険なのか、それに対して何が出来るのかを見極めることは簡単ではありませんね。キリスト教風に言うと、それこそ聖霊が今紫さんを、より不安のない方へと導いてくれますようにお祈りします。
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