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「堺のうたびと」
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:
Morgen
:2022/07/30(土) 02:58:45
猛暑日が続いていますが皆様いかがお過ごしでしょうか。
『堺のうた堺の詩歌俳人(うたびと)』第参冊<詩人 伊東静雄>と題する小冊子(1995年10月1日)が「日本の古本屋>に有りましたので、早速購入して読みました。
(内容)
江川 ミキ 伊東静雄の幼少の頃
福地 邦樹 堺の伊東静雄
春木 吉彦 伊東静雄の詩の舞台<堺>
「伊東静雄の幼少の頃」の中で、ミキさん(姉)は次のように述べられています(口述筆記による)。
静雄は子供の頃から豪傑で、明るい人でした。声がきれいで歌が上手で音楽好きでした。父も母も歌舞伎が好きで、長崎に来ると夫婦でよく行ってました。映画も好きで、子供たちもよく連れて行ってもらいました。まだ無声映画の頃で、前の方に楽隊がひかえて演奏すると、それに合わせてシーちゃん(静雄の事を私達はそう呼んでいました)は小さな物差しを持って行って、指揮者の真似をして上手に振っていました。(以下省略)
また、「父が借金を残したのは、父の妹の保証をしたためでありました.」と具体的に書かれてもいます。
伊東静雄は、堺の中世歌謡「隆達節」「隆達小歌」と呼ばれる「今様や新作歌の中世風歌謡」(文禄・慶長年間におおいに流行したという)に興味を寄せ、その節回しで詩を朗詠したのではないかとも推測されますが、「今様のしらべを知っているのは伊東静雄だけだと口にする人もおる。」と、春木さんは書かれています。
「伊東静雄の歌唱力」「静雄詩朗詠の節回し」などのテーマは面白そうですが、その録音は残されていず、伝えてくれる人ももはやいなくなりました。「声がきれいで歌が上手で音楽好きでした。」というミキさんのお言葉通り、伊東静雄は実は歌唱力が優れていて、16世頃に高三隆達(たかさぶりゅうたつ)が流行らせた小歌の節回しを真似て、近代詩に節付けして朗詠することが出来たのかもしれないと想像してみるのは楽しいですね。
<「隆達節」「隆達小歌」の例>… 7775調が多い。
東切り窓 月打ち入りて 添い寝の枕 はづかしや
(永野 仁著『堺と泉州の俳諧』から)
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