長岡さんの言われるように「翻訳に潜む危険」はまさにその通りであると思います。
これはWeekly Caricature (週刊戯評)という別のサイトに万理久利さんが載せたもの
で、あまりにもぴったりした内容なので紹介しよう。
「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格が
ない」というレイモンド・ソーントン・チャンドラーが書いた「プレイ
バック」という本の中で探偵フィリップ・マーロウが答えた有名な台詞で
ある。すぐに私はwikiで調べてみました。原本の英語では
????If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be
gentle, I wouldn't deserve to be alive.
????作中のヒロインから、「あなたの様に強い(hard)人が、どうしてそんなに
優しく(gentle)なれるの?」と問われて。
????翻訳では
????●清水俊二訳は「しっかりしていなかったら、生きていられない。やさし
くなれなかったら、生きている資格がない」
????●生島治郎訳は「タフじゃなくては生きていけない。やさしくなくては、
生きている資格はない」
????●矢作俊彦訳は「ハードでなければ生きていけない、ジェントルでなけれ
ば生きていく気にもなれない」
もう違っている。しっかりと、タフ微妙に違う。生きる資格がない、と生
きていく気にもならない 、違う。
翻訳は難しいし、読み手もそこを十分知らなければならないと思う。原書
に当たるのが最高ですね。頭悪いし時間減っている私には無理だな。
でも原書と翻訳、この違いだけは認識していたいと思います。
さて、本文のなかでの英語との対比について考えて見よう。
道楽: a loose life, debauchery, profligacy
放蕩、不品行、浪費
これを見てもどうも日本語の「道楽」に対しての英訳、あるいは和訳において
も私の考えている意味にどうもぴいったしといかないと思ええた。 a loose
lifeのなかに「道楽」という行為の説明を読み取る事は出来ないのである。こ
れは辞書を作る人の考えや感覚で対比させる言葉を選んだとしか思えない。だ
から別の人だったら別の対比をしただろうと思った。
そのように翻訳されたものが果たして完全であるかは保証がない。同じ日本語
でありながら受け取る感覚は人様々であるから、用語の定義もまた難しいもの
がある。