*『リヴァイアサン』はトマス・ホッブズの著書で1651年発行。題名は旧約聖書に登
場する海の怪物レヴィアタンの名前から取られた。正式名称は "Leviathan or the
matter, forme and power of a common-wealth ecclesiasticall and civil"。
この中でホッブズは、人間の自然状態を万人の万人による闘争であるとし、この混乱
状況を避けるためには、「人間が天賦の権利として持ちうる自然権を政府(この場合
は国王であり、この政府を指して『リヴァイアサン』と言っている。右の口絵に描か
れている王冠を被った『リヴァイアサン』は政府に対して自らの自然権を譲渡した人
々によって構成されている)に対して全部譲渡(と言う社会契約を)するべきである。」
と述べ、社会契約論を用いて従来の王権神授説に代わる絶対王政を合理化する理論を
構築した。
◆ 今日の朝日新聞に載った加藤周一の夕陽妄語に「空の空なるかな すべてこれ空なり」
という言葉を「ソラのソラ」と読んだ雑誌編集者がいたといって呆れていた。なるほ
ど旧約聖書に出てくる「Vanity of vanity all is Vanity」という言葉は私でさえ
昔習った覚えがあり、allの後にaが付くのは何故か、そしてallは複数でなく単数名
詞なのかというような問題であったように思う。
◆ そして加藤は、日本の雑誌編集者が「聖書」を見たことがないのは、西洋の読者層の
大部分が生涯に一度も「論語」を見たことがないという事情と似ていなくもない。し
かし「ソラのソラ」が日本語として意味をなさないのとは別のことである。「空の空」
は日本語として十分明瞭である。敢えて「ソラのソラ」と読むのは、日本語の知識の
貧しさと、そのことに対する注意不足をしめすものだといっている。たしかにこれは
何だろう、何を意味するのかと疑問を感じて声にする前に思案しなかったのだろうか。
コンコーダンス
2007/10/25
◆ コンコーダンスといって、特定の作家の用語を索引出来る便利なものがある。例えば
the concordance of the New Testament (新約聖書コンコーダンス)、や??compile a
concordance to Shakespeare [=Shakespeare concordance](シェークスピア・コンコーダ
????ンス)、ワーグナーのコンコーダンス、ディケンズコンコーダンスなどがある。コン
????ピュータなどによるテキスト文中の全単語のアルファベット順リストで「愛」を索引
????するとシェークスピアの全作品の何処に使われているという事が瞬時に判るという。
◆ 白川静博士の「字通」は持っているが、ものを書く趣味のものにとってせめて「聖書」
や「シェークスピア」のコンコーダンスは欲しいと思っている。しかし 5万円近く
もする高価さについつい後回しになって、飲み代やそのたの身近な欲望に化けてしま
うのが残念である。いつかきっと実現したいと思うのだが、もはやLOTOの大当た
りに頼るしかないか。Ǜ