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テーマ前書き集

9編集部:2014/06/12(木) 15:25:42
第26号「仮面」
第26号「仮面」  2011/2

          

 「仮面」 少しネタあかし

● ピエロが好きだ。厚化粧して仮面をかぶる。悲しみや、厭味や悪戯を思いっきりはた
らける。
相手か ら攻撃されないようにかぶる。自分の邪心を見せないようにかぶる。あるときは
自分を攻撃するもう一 人の自分から逃げるためかぶる。衣装と化粧を何度も変えている
うちに自分の本当の姿がわからなくな る。だが、ピエロの涙は本物の涙。魂の奥から湧
き出る自分の涙。

● 仮面舞踏会が好きだ。仮面をかぶり自分の本性を自由奔放に出すことができるからだ。
仮面をかぶっても声は変えられないから知人には誤魔化しがきかない。だがこの舞踏会は
仮面をかぶり別人として振る舞うルールと心的効果がある。 顔が醜いからかぶるのでは
ない。気分を一変する ための仮面、飛ぶための仮面、小道具だ。

● 仮面選びが好きだ。自分のある一部の真実を抽出した顔を選び振る舞うためだ。たく
さんの仮面の中か ら選び出す、心躍る作業だ。

● 厚い仮面をはずせなくなった人間も大勢いる。本体に仮面が根付き、増殖し、のっぴ
きならない状態だ。 そのような人は仮面に乗っ取られた人間と言える。 内側から自分
の声が聞こえるが仮面がしゃべらせ ない。自分を仮面に売ったのだ。 そんな乗っ取ら
れ人間が結構世にはびこっている。

● 薄い仮面は意味深だ。見えそうで見えない、審美的、魔性的な力を時として発揮する。
男女の関係では 綱引きの修羅場をもたらす、困りものの小道具となる。

● ピエロが好きだ。職業として昇華し、自分も昇華し、そしてそっと涙を流す。職業だ
から仮面の付け替 え具合も知っている。決して乗っ取られることはない。でも付け替え
作業でだいぶ疲れるのだ。 自分 は必ずいつもここにいて、それでも仮面をつけ変えて、
しかも「自分を出す」のだ。重労働だ。それで も私はピエロになりたい。

○ 上記のような調子を今回の作品に載せてみました。

○ ハチャトリアン作曲 仮面舞踏会より「ワルツ」(Masquerade)
  http://www.youtube.com/watch?v=SHr7BjgjMJY
この画像と音楽を覧ながら、聴きながらの作業でした。どのような影響を作品に与えたか
はわかりませ ん。単なる雰囲気作りに過ぎなかったわけですから。

○ こんな展開も想像してみました。仮面と聞いたら・・・
祝 十郎(いわい じゅうろう)/ 正義の味方月光仮面!!
悪人によって危機に陥った人々の前に颯爽と現れる正義の味方。 衣装は白のターバンと
覆面その上 から黒いサングラス。悪事の現場への移動はオートバイ。

私立探偵 祝 十郎は明晰な頭脳と高い運動能力を持ち、依頼を受けて様々な事件を追う。
彼が消えた途 端に月光仮面が現れ、月光仮面が消えた途端に彼が現れることが多かった。
ここまできて新聞記者ケントを思い出しました。そうですスーパーマンです。
  「空を見ろ!」「鳥だ!」「飛行機だ!」「いや、スーパーマンだ!」
  この有名なキャッチフレーズの最後に
  「いや、俺はケントだ!!」の叫びを入れたくなりました。
  想像の世界はどこまでも広がります。

○ 月光仮面の画像と音楽を流していたら、違った作品になっていたかもしれません。

古賀 由子


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