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昭和初期抒情詩と江戸時代漢詩のための掲示板

491やす:2010/06/07(月) 10:28:12
(無題)
 kikuさま、こちらではおしさしぶりです。
書誌を記し忘れてをりました。まだamazonにはupされてゐないやうですが、
安水稔和著 『杉山平一 青をめざして』価格:2,415円 :編集工房ノア :2010年6月:235ページ/20cm ISBNコード:9784892711831
です。

 旧「モダニズム防衛隊」(過去ログ参照 笑)としては「鳥羽茂から「マダムブランシュ」に誘はれた」なん一文は聞き捨てなりませんよね。その後に続き、三好達治から創刊間もない「四季」で自分の初期の投稿詩が没にされた上、誌上でダメだしされた思ひ出を語ってらっしゃるんですが(130p)、そこで先生が反省されるところの「これ見よがし」のウィットや「手振」なんてのは謂はばモダニズムの表情であって、それを矯めるなんてのは、それこそ 「詩と詩論」から決別した当時の三好達治の事情ではあっても、新人にとってはモダニズムの芽を摘むことに他ならない訳です。まあ、小賢しい機智を弄する二流のモダニズム詩人なんかにはなるな、と、入選ラインを高くすることで若者を惹きつけてゆく三好達治の「師」としての手振が一枚上手だったといふことなんでせうが、先生そのあとに、「本当の意味がわかるのに数年かかりました」なんて殊勝に仰言ってます。もちろん「四季」の詩人として自分のスタイルを見定め得たからのことですからね、杉山先生の言葉は大阪弁の簡単な一言に含蓄がひそんで居ったりする、講演はそこがいいですね。

https://img.shitaraba.net/migrate1/6426.cogito/0000644.jpg


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