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昭和初期抒情詩と江戸時代漢詩のための掲示板

334やす:2008/03/29(土) 22:08:05
書懐
 日が明けると四十七歳になります。これまでは「四捨五入で五十だ」、などと笑ってゐましたが、なんだか切実の数字にみえてきました。

 私には組織人として軽く見られるところがあるやうです。それは、「ひとの上に立つべき人物」に注がれる目が、他者には容赦なく、自らには、未だしの思ひを諧謔を以て態度に表すからではないかと、自分では思ってゐます。僻みが昂じると、皆から煙たがれてゐるんぢゃないか、と邪推する向きもあるやうです。しかし敬遠されるほどに大きくみられてゐる訳でもない。
 伝統を重んじるところがある一方で、権力の粗が目に付いて仕方がないところがあり、かつて詩を書いてゐる時には、それが研ぎ澄まされてゆくばかりで困ったものでした。しかし年とともに漢詩文に泥むやうになり、ともすれば腐らうとする志が、励まされ、慰められ、救はれるやうになりました。暢ばし得ない鬱屈も、古人の風懐に託すれば、僅か二十八文字のなかで昇華することができます。さうして不透明な将来については、「日本古来の偏屈爺さん」になるといふ、笑ふべき目標を持つことが出来るやうになりました。拙サイト上の書きものも、それで随分初めの頃とは変ってきたのではないか、と思ってをります。心境の変化は、次第に人付き合ひにも顕れてくるかもしれませんが、「威厳」と「威張ること」は異なります。虚の肩書きも、私には縁がありません。

 拙サイトにおきましては、このさきも近世・近代の詩文資料の公開を進めてまいる所存です。ただ漢詩文については、いくら先賢、先哲、と力んでみたところで、経学と平仄を修めなければ、殆ど外人観光客が漢字プリントの土産物を弄ぶに等しいことは、重々承知のところ。 まづは画像、テキスト、書誌、訓読を中心に、ネット上で閲覧可能な資料を増やすことに愨しんで心掛けたく、学習の過程とともに皆様にはお見守りの程よろしくお願ひを申上げます。


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