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昭和初期抒情詩と江戸時代漢詩のための掲示板

263:2007/06/08(金) 00:52:19
『詩集8人』について
やすさま
 こんばんは。
 取り急ぎ『詩集8人』について記します。
 正式なタイトルは、『詩集8人』です。“8”は漢数字の八ではなく、算用数字です。ただし、背表紙は「詩集8人」となっていますが(発行者や発行所などはなく、タイトルのみです)、表表紙には中央に大きくコーヒーポットのような絵が描かれ、左上に縦書きで「詩集」とあり「8人」の文字はありません。中扉には横書きで「詩集8人」とあります。
 内容は、山岸外史の序文「洋燈に灼らされた言葉」に続いて8人の作品(詩)が載っていますが、その氏名と始まりのページは次のとおりです。

 川添 一郎・・・・・??4
 吉野  實・・・・・ 34
 村上道太郎・・・・・ 60
 野口 儀道・・・・・ 80
 秋田  彰・・・・・110
 關 須美夫・・・・・116
 末長  通・・・・・128
 小野 英幸・・・・・136

 最後のページは、141ページで「編輯後記」と奥付になっています。「編輯後記」は大きく二分され、前半の最後に(川添記)、後半の最後に(吉野、村上、野口記)とあります。
 奥付の最初に、詩集8人 非賣品 とあります。発行年月日は昭和十七年十一月廿五日、編輯兼発行者は、東京市本郷區元町1の2 加藤方 野口儀道、発行所は、詩集8人発行所で、その住所は、東京市本郷區元町1の2 加藤方 野口儀道内、となっています。
 なお、並製、カバーなしの本で、サイズは縦21センチ、横14.8センチです。

 具体的な中味につきましては、いずれコピーをとるか何かの方法ででも、お目にかけたいと思います。

 桜岡孝治さん、川添一郎さん、林富士馬さん、長篠康一郎さん、あるいは山岸外史の長女晶さんとそのご主人佐野竜馬さんなど、懐かしく想い出されます。桜岡さんの消息は判りませんが、桜岡さん以外の方は皆さん亡くなられてしまいました。できれば何らかの形で、思い出など書きたい気もいたします。
 せっかくですから、桜岡さんの本をめぐる山岸さんとのエピソードを一つ。
 桜岡さんの著書『テラ・インコグニタ』(昭和46年3月、光風社書店刊)に山岸さんが14ページの長きにわたって序文「序文として」を書いていますが、これは桜岡さんが山岸さんに「1枚につき00円の稿料をお支払いします。何ページでも構いませんから序文を書いてください」と頼んだことにより、400字詰原稿用紙30枚以上という異例の長さになったそうです。これなどは桜岡さん流の、師外史への尊敬と愛情の示し方だとうなづけ、微笑ましくなります。
 例によってキリがありませんので、このあたりで失礼します。
 今週は明日もう一日働いて、9日(土)は長篠さんを偲ぶ集いに参加する予定です。
 どうぞお元気でご活躍のほど、念じ上げます。


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