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昭和初期抒情詩と江戸時代漢詩のための掲示板
247
:
やす
:2007/04/12(木) 12:21:00
『緑竹園詩集』復刻版
角田錦江特別展の資料協力をさせて頂いた折、主宰の資料館に在庫を無心した故村瀬一郎先生畢生の編著のうち、『緑竹園詩集』復刻版全3冊と遺墨資料1冊(冠峰先生顕彰研究会,1990.11)を、このたび冠峰顕彰会の宮崎惇様よりお贈り頂きました。この場を借りまして厚く御礼を申し上げます。
前に記しましたが、翁はその全詩に解釈を付し『緑竹園詩集訓解』(2001.11)として刊行。かつて江村北海に
「冠峰をして身都下に在って藝苑に馳聘せしめば、すなはち其の詩歌の名、方今の赤羽(服部南郭)、蘐洲の諸子(徂徠の弟子達)に讓らざるべし、惜いかな」
と評せしめた詩人伊藤冠峰の詩業が、私のやうな初学者にも明らかになりました。これはその原本の復刻。翁の後記によれば、刊本ながら今では日本に二、三冊しか現存しないと云はれる『緑竹園詩集』のコピーを京都大学図書館からとりよせ、一丁一丁に語句の校訂、印字の補修、原寸大への拡大を施しながら「全行全字全線空間まで殆ど手を加えない箇所は無いと言っても過言ではないほど」労力を傾けられた由。こちらの復刻は古書店にも現れず、一本を愛蔵したいと長らく念じてゐたのでした。
しかし斯様なまでの苦労をされてゐることを知れば、亡き翁には詩集の実物を一度手にとって御覧頂きたかった気も致します。図書館では直接コピー機に当てることを拒絶され、送られてきた写真撮影なるものにさきに述べた御苦労が三年間に亘って課せられた由。当時は天下に二冊と思ひなしてゐた刊本も、今ネットで調べてみるとなんと近場の、愛知大学の豊橋図書館(菅沼文庫)にもある様子。1989年12月の調査とありますから、もとより復刻作業に資すべくはなかったかもしれませんが、残念なことは2001年の『緑竹園詩集訓解』後記のどこにも新しく刊本と出会った事実が記されてゐないことです。正式な目録もまだない貴重書文庫のやうですから、結局は御存知なかったのでせう。愛知大学でも名古屋図書館の方には復刻本の寄贈があったのですから、利用者と図書館の双方のすれ違ひは、コピーの件といひ、罪作りなことであります。
つまらんこと記しました。
https://img.shitaraba.net/migrate1/6426.cogito/0000362.jpg
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