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昭和初期抒情詩と江戸時代漢詩のための掲示板

114やす:2006/02/05(日) 19:28:47
遠山雲如の刊行詩集
 和洋会目録、『日月の上に』(扶桑書房さん\3000!)は外れましたが、『雲如山人第四集』は我が手に。中には飛騨の山岳風景を歌った「桟雲集」といふのが収められてゐるのであります(ニコニコ)。
 ただしこの本、詩人の第4詩集といふわけではありません。現在遠山雲如の別集(個人集)として確認されてゐる最古の詩集は『雲如山人第三集』。第一集も第二集も伝はってゐないのであります。しかもこの第四集の間になほ『雲如山人集』ほか数冊の刊行があって少々ややこしい。特に『雲如山人詩集(詩鈔(七松堂版))』は、今回需めた『雲如山人第四集(夕爽楼版)』と同内容(但し巻の順序が異なる)の由、「遠山雲如の刊行詩集について」鷲原知良氏(大阪芸文研究誌「混沌」23号)に拠りました。下記に一覧。

『寰内奇詠』(文政9年1826)[編] 半紙本一巻[一冊]。74家138首のうち5首を収む。17才の紅顔詩人を得意の絶頂に至らしめたアンソロジー。
『雲如山人第三集』(天保14年1843) 半紙本二巻一冊。「卜居集[著]」「水雲吟社詩[編]」下総寓居時代の作品。
『雲如山人集』(嘉永2年1849) [著] 半紙本二巻二冊。第一冊:七律、第二冊:七絶。
『墨水四時雜詠』(嘉永3年1850) [著]半紙本一冊。中嶋棕隠『鴨東四時雑詞』にならった江戸版。
『湘雲一朶』(嘉永6年1853) [編]特小本。相模厚木時代の詩友19家を集めたアンソロジー。
『湘雲集』(安政2年1855) [著]特小本二巻二冊。相模厚木時代の作品。
『晃山游草』(安政3年1856) [著]半紙本一冊。八王子時代の作品。
『田園雑興次韻』[安政?年] [著]半紙本。范成大『四時田園雑興六十首』に次韻。
『雲如山人第四集』(文久元年1861) [著] 半紙本二巻二冊。第一冊:「京塵集」二巻、第二冊:「島雲漁唱」「相雲嶽雪集」「棧雲集」。星巌を頼っての上京時代、および明石・淡路・近江・越前・飛騨遊歴の作品。
『雲如山人詩集(詩鈔)』(文久3年1863没年)前述。
『三雲絶句(三雲集)』(没後明治3年1870) [著] 半紙本。宮澤雲山、竹内雲濤らとともに七絶各百首を収める。
『雲如先生遺稿(博愛堂)』(没後明治20年1870) [著] 半紙本二巻二冊。第一冊:七律、第二冊:七絶。
なんでもいいや。早く来ないかな。


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